対象Tweet リツイート者の名から抽選で2名様にプレゼント! スクウェア・エニックス 『電車でGO!! はしろう山手線』

 

【文:畑史進編集長 ジャンクハンター吉田】

 

12月3日にスクウェア・エニックスから『電車でGO!! はしろう山手線』がPS4に向けて発売された(Nintendo Switchは発売日未定)。今回はこちらのインプレッションを元鉄道ファンの吉田と、元JR電気工事に従事した畑がお届けします!

 

インプレッションの最後には本タイトルのプレゼント情報もあります!

 

 

畑編集長のインプレッションレポ(元JR電気工事、保線業務に従事)

『電車でGO!!』シリーズは3Dポリゴンがメジャーになった初代PlayStationの頃から遊んでいるけど、正直に告白するとゲームクリアはおろか、一区間すらマトモにプレイ出来た試しがない。
というのも、本シリーズは電車運行シミュレーターとして徹底的に制作に臨んでいるせいか、「ユーザーライク」といった妥協点が無いに等しい。

加速するのはとてもお上手に出来ても、規定通り駅で停まることが出来ない。だいたいはみ出るか、大幅に手前で停まってしまうか、はたまた到着時刻に合わせられないかのどれかだと思う。
個人的にこのゲームの「指定位置停車」なんてゴルフゲームのホールインワンより難しいと思っている。ましてや今作は実際の駅に設置されているのと同じようにホームドアがついているので、ホームドアの幅に電車の扉を合わせなきゃいけないように思わされる(ゲームシステムとしては言及されない)。こういうよくできたシミュレーターを遊んでいると、今の電車運転士はかなりの技量を求められるんだろうなぁと推察する。ご苦労さまです・・・

昔はほんの少し程度のミスをするたびに乗客やゲーム側に怒られるものだから、段々嫌になり、プレイも雑になり、最終的には「どうせゲームの中だから好き放題やってしまえ」と、制限速度や停車駅をガン無視して新幹線並にぶっ飛ばして運転するなんてプレイに走ったバカプレイヤーは僕だけじゃないはずだ!

 

(10秒早いのなんで客からすると嬉しいだろうが!!)

このように、電車シミュレーターとして大衆に受けているはずなのに、難易度は全然大衆向けじゃないという硬派な姿勢は嫌いじゃなかった。むしろ『電車でGO!!』を遊んだことのあるプレイヤーは難しさを感じていても、苦に感じることはなかったんではないかと思う。逆にこの難しさが直感的に「リアルだ!」と思わせているのかもしれない。

加えて電車という一般的な乗り物でありながら、趣味としてマニアックなジャンルゲームが、アミューズメント施設での人気が衰えることなく、シリーズもPS2の時代まで定期的に出ていて、派生のゲームがアミューズメント施設でも展開されていたのはその証拠だろう。

さて、令和の時代に蘇った『電車でGO!!』の新作は3年前にアミューズメント施設で復活したものをコンシューマー向けにリリースしたもので、難易度も現代っ子たちに迎合するような低下がなく、相変わらずの電車シミュレーションとしてこだわり抜いた一品となっている。

これで良いんですよ。下手に簡単にして「電車の運転は楽」なんていう幻想を抱かせてはいけない。

一般の人にはあまり関心のないことだけど、山手線の電車も数種類あって、これらの違いが電車マニアでないプレイヤーに直感的にわかるようになっているのもよく出来ているなぁと感心させられる。

さて、元々JRの電気工事や保線作業に関わっていた僕が個人的に感心させられたのが、線路上に置いてある細かい設備品や各駅の掲示器や照明器具の作り分けや、建物を始めとした風景の作り込み。例えばの話、池袋の駅に置いてある電気融雪機も枕木に向かってPF管が伸びていたり、それを制御しているボックスがちゃんと置いてあったりする。数年前まで線路の上を歩いていた身としてこういうのを見かけると、思わず感嘆の声が漏れるだけでなく、これほどこのゲームは徹底して風景描写に力を入れていたのかと関心させられた。他にも色々見落としている部分があるかもしれないので、僕としては長く遊べるタイトルになりそうだ。

このゲームをただ運行シミュレーターとして楽しむのではなく、是非ともこうした背景に目を向けてほしいと思う。

あと、PS4版にしかないVRミッションはマストでプレイしてほしい。
『電車でGO!!』の筐体の再現ではなく、唯一無二の電車運転室のVR再現となっており、電車マニアでなくてもちょっとした感動を覚えること間違いなし。本物の運転室のように運転レバーやメーターが表示されており、電車を運転しているような感覚になれるのは嬉しい。残念なことにVRは斜視になる恐れがあることから子供の使用を推奨されていないけど、車窓からの風景はスピード感は普通のプレイよりも強く感じられるので、その臨場感を大きくなったときの楽しみの一つとして取っておいてほしい。というくらいおすすめしたい。

 

 

最後に「鉄道ファンに向けてのサービス警笛」と「保線作業員に対する業務警笛」で、獲得出来るハートの数に違いがある(保線作業員の方が低い)のは改善したほうが良いかと思う。

 

ジャンクハンター吉田 インプレッション(元鉄道ファン)

 

『電車でGO!!』シリーズと言えば初めてアーケードで登場した時の強烈なインパクトは「驚いた!」と一言で表現するのはおこがましいほどプレイする者への衝撃を超越していた記憶が新しい。バーチャルな電車の運転席に座り、マスコン使っての大型筐体を用意するところからしてタイトーの開発陣たちの愛が詰まっており、電車シミュレーターとしては究極体であろう。

 

タイトーのシミュレーターゲームは『電GO』が世間から脚光を浴び、そのイメージがとても強いが、私のような古参ゲーマーからすると旅客機を操作する1987年にアーケードで登場した『ミッドナイトランディング』が忘れられない。翌年1988年には早くもポリゴン技術を導入し続編『トップランディング』をリリース以降、『ランディングギア』『ランディングハイジャパン』と1999年までアーケードにて大型のコクピット筐体を採用し、これも素晴らしシリーズであった。

 

さて、そんな『電GO』ではあるが、1996~1997年にアーケードで初登場以降も不定期に続いていたシリーズだったが(筆者が最後に買ったのは数年前にAmazon限定のマスコン型プラグ&プレイだったか)PS4でまさかの最新作が登場したのである。私自身、幼稚園の頃からバイクの免許を取得する16歳までは熱心な鉄道マニアだったが(プラレールから始まり、デフォルメされていないスーパーレールを買い、もっとリアルさが欲しいと思ってNゲージまで買ってジオラマ作ったり、国鉄時代に尾久や東大宮の電車の車庫まで行って写真撮ったりなど今で言う鉄オタの象徴)前述の旅客機ランディングシリーズ時代より遊んでいたシミュレーターゲーム好きとしては遊ばないといけな一本。

 

 

アーケード仕様の『電GO』は新作がアップデートを繰り返されていたので、やはり大きな画面でプレイすることに醍醐味があるシリーズとの認識が強かった。が、この10数年で家庭用のテレビやモニターも50インチが5万円程度で買える時代になり、完全に大画面テレビは普及された今だからこそ『電GO』で遊べる環境が整ったと言えよう。それはプラグ&プレイ版がHD画面へアップコンバートされていたのをHDMIでテレビに繋いで遊んだ瞬間、最初に感じた部分だった。そして発売されたばかりの『電車でGO!! はしろう山手線』をPS4でプレイしても同じ感覚。PS2の『電車でGO! FINAL』が発売されていた時は大画面時代が訪れるちょっと前だったから(この頃は50インチテレビは安くても25万円ぐらいだったっけな)今だからこその恩恵が家庭用で受けられる感強し。

 

 

シミュレーター系のゲームほど作品評は「リアルな挙動」とか「リアルなグラフィック」など、実は書く側も初感は単純明快で直観的な言葉しか出てこないんですよね。そんな最新作の『電GO』も同じくなんですが、アーケードでは子どもたち(小学生の少年が多かったかな)が喜んで遊んでいたのを良く目撃していたので、Nintendo Switch版がPS4版と同発されないのはなぜなのか疑問……というか商機逃している気もしないでもない。

 

最新作を一言で表すと「良く出来ている!」。これに尽きる。ホームにいる人たちの姿だけじゃなく、街並みの外観すら細かくテクスチャーマッピングで描き込まれていて、遊びながら脇見運転してしまうではないですか(苦笑)。タイトーの親会社スクウェア・エニックスのブランド名で発売されている部分にくすぐったいほどの奇妙さが感じられつつも、中身はしっかり今まで通りの『電GO』なので文句の付け所はない。敢えてコンプライアンスの問題を無視するならば、山手線にはないけども他の路線を収録する際、踏切でクルマの立ち往生があるので急ブレーキをするイベントやら、駅のホームから転落した人に対する急ブレーキのイベントとか欲しいかな。

 

 

と、こんなこと書いていて疑問に思ったんだが、電車も公共機関ではあるのにホームから転落した人や飛び込み自殺した人を電車で轢き殺しても運転士は警察に検挙されない謎。百歩譲って道路交通法が適用されないからなのはわかるが、道路上でも勝手に交通ルール無視して飛び出しをしてきて轢き殺してしまった不可抗力でも交通刑務所で1年とか2年臭い飯食わされている知り合いも結構いるので、何かモヤモヤするんだよね。

 

 

というわけで今回こちらのインプレッションレポートを最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

エンタジャムの読者に向けて『電車でGO!! はしろう山手線』のPS4版を抽選で2名の方にプレゼントいたします。

応募方法はエンタジャムの公式ツイッターのフォローと下記のTweetをリツイートするだけ!

 

 

 

応募締め切りは12月29日(日)の23:59までとなります。

発表は発送をもってかえさせていただきます。

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