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明日5/11公開!映画『フッテージ』プロデューサー:ジェイソン・ブラム インタビュー

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全米オープニングNo.1を飾り、既に続編の公開も決定した映画『フッテージ』。本作はノンフィクション作家エリソン(イーサン・ホーク)が、偶然発見した古びた映写機と5本の8mmフィルムに写る時代も場所も異なる凄惨な殺害事件の<謎>と<呪い>を追う物語だ。

日本での公開を明日5/11に控え、エンタジャムでは本作でプロデューサーを務めたジェイソン・ブラム氏のインタビューをお届けします!

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映画『フッテージ』プロデューサー
ジェイソン・ブラム氏

――『パラノーマル・アクティビティ』大ヒット以降、シリーズ化に成功し、さらに『インシディアス』と、心霊ホラーを主に手がけるようになりましたが、『フッテージ』は心霊系でも少々異色な内容でした。本作はどのような客層をターゲットに狙ったのですか?

ブラム:過去に手がけた作品と同じタイプの観客層を狙ってました。現在は『インシディアス』の続編を作ってますので、やはり私としては『パラノーマル~』以降、観客層は常に同じ人たちをターゲットにするよう心がけてます。

――『シャイニング』『リング』『呪怨』のエッセンスが『フッテージ』には多く取り込まれていましたが、どのような形で製作されたのでしょうか?


ラム:スコット・デリクソンから持ち込まれた企画だったのですが、プロットがとても素晴らしく、普通の心霊ホラーとは違ったアプローチで捻りの効いたシナ
リオに惹かれたんです。ですので、デリクソンが心霊モノに興味のある監督ですので、それぞれの作品から多大なインスピレーションを受けたのだと思います。

――凄く無駄なシーンもなくコンパクトに仕上がっていた本作ですが、やむを得ずカットしたシーンはありましたか?

ブラム:イーサン・ホークが住んでいる家の隣人と話をするシーンを撮ったのですが、テンポがスローダウンしてしまうことで削除してしまいました。唯一、そこのシーンだけですね。他は特に問題なかったです。

――そんなイーサン・ホークが彼のキャリア的にも珍しくインディペンデントなホラー映画の『フッテージ』で主役を務めましたが?


ラム:イーサンとは20年前からシアターカンパニーとして舞台の仕事で知り合ってから友人関係が続いてまして、彼の長いキャリアの中でも『フッテージ』が
初めてのホラー映画だったのです。イーサンを主役で迎えてからは監督のデリクソンと何度も作品について話し合い、表現方法からセリフに関してもイーサン自
身から日本のホラー映画のスタイルを演出で踏襲しつつなど、クリエイティビティーに彼が出してきたアイデアが実は大変活かされています。俳優以上の仕事を
してくれたのは間違いない事実ですね。

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――ブラムさんご自身が映画のプロデューサーを務めるようになった経緯とは?


ラム:大学で”映画と経済”に関することを勉強しまして、卒業後はケーブルテレビ局で働いたり、不動産屋で働いたりと、映画業界へのレールには乗れません
でした。別の業種で色々な仕事をして映画の製作費を捻出していたのですが、24歳の頃だったか25歳の頃だったかにニューヨークの小さな映画会社で働くこ
とができたのです。私のキャリアはそこからスタートしたのですが、私自身、映画会社で働き始めてシナリオに対する興味が出てきたのです。今では映画だけで
はなくテレビの仕事も手掛けていますが、当時から今もそうなんですけどもシナリオを読むのが大好きなのです。プロデューサー業というのは映画を作っていく
うちに結果的についてきただけなんです。

――『パラノーマル・アクティビィ』の大ヒットで随分と環境や考え方が変わったと思うのですが?


ラム:確かにそうですね。最初はインデペンデントな映画ばかりをやっていたのですが、『パラノーマル~』はパラマウントピクチャーズが配給してくれること
になり大きなチャンスでもありました。今振り返ってみると、小さな映画を作り、大手メジャースタジオの配給で大規模公開ができればと昔から考えていました
ので、『パラノーマル~』もここまで大ヒットするとは私たち関係者らは想定しておらず、一番理想的な展開ができたのも『パラノーマル~』が最初でした。
『パラノーマル~』は今の自分のキャリアを決定づけた作品でもあるので、業界内でのイメージは心霊ホラーに強いプロデューサーな位置付けができているよう
ですね。

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――ブラムさんのパブリックイメージは「低予算ホラー映画を作り、ヒットさせるプロデューサー」になりつつありますが、予算が多い作品を手がけたいとは思わないのですか?


ラム:2010年にプロレスラーのザ・ロック(ドゥエイン・ジョンソン)を主役に、アシュレイ・ジャッド、セス・マクファーレン起用したファミリームー
ビー『トゥース・フェアリー』なる映画をカナダのバンクーバーで作ったのですが、予算も7000万ドルと沢山あり最初は幸せでした。しかしそれも最初だけ
です。やはりお金も出すから口も出す、というクライアントのやり方に私は違和感を感じてしまい、監督の作家性も失われてしまいますから本当にやりづらかっ
たです。ハンドリングできないとプロデューサーとしての意味もなさないし、ただお金だけ与えて好き放題させてくれるわけでもないから、大手の映画スタジオ
としては当たり前なんでしょうけど……私はもう2度と自由の効かない超大作映画は手掛けないと思います。低予算の作品ほど知恵を絞ってクリエイティビ
ティー溢れる映画作りができるので、自分に向いている部分もあったりします。兎に角、『トゥース・フェアリー』は本当に良い思い出はなかったです。

――『パラノーマル・アクティビティ』を観た、低予算でホラー映画を撮っている多くの日本の監督たちが皆「日本人が撮るべき映画だったのに先越された!」など、悔しい思いを抱いているのですが……。


ラム:日本の映画監督の方々がそのような意見をおっしゃっていると、人伝でも直接でもどこに行っても良く耳にします。『パラノーマル~』に関しても私が出
したアイデアでは何一つなく、監督のオーレン・ペリのアイデアを起用しただけですので、彼は日本の心霊ホラーを大変良く研究していると思いました。『パラ
ノーマル~』はアメリカ本国でも「素晴らしいアイデアだ!」と多くの方々から絶賛されましたが、誰も殺人鬼が大暴れするホラーとは対極にある心霊ホラーが
こんなに大ヒットするとは思っていなかったんです。それは私も同じくですが。『リング』や『呪怨』の心霊ホラーによる免疫が、アメリカでも完全に浸透した
後だったタイミングも良かったんだと思いますね。オーレンもデリクソンも日本のホラー映画を良く観てますし、大好きだからこそ心霊系を撮り続けているんです。

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――インデペンデントの作品を作る上で重要視していることは?


ラム:第一にストーリー、第二に監督ですね。それとあまりキャリアのない若手監督と仕事するのが好きです。将来性のある若い監督と仕事する楽しさが、プロ
デューサーとしてのやり甲斐を感じるところだったりします。ストーリーを選ぶ時のポイントはできるだけ短いモノから最優先します。長いストーリーほど予算
も集めづらいし。

――一緒に仕事をしたい映画監督は?


ラム:現在全米で9月公開の『インシディアス』続編をジェームズ・ワンに再びメガホンを取ってもらっているんですが、彼のメジャー、インディー関係ないプ
ロフェッショナルな演出手法に大変驚かされました。とても天才的な感覚を持っているし、彼とは今後『インシディアス』以外の作品でも一緒に仕事したいです
ね。スコット・デリクソンもホラー映画がジェームズ同様詳しくて大好きだからか、驚くほど良いセンスを持ってましたので又何か一緒にやりたく思います。ち
なみに私はこの2人の監督のファンでもあります。作品に惚れたからこそです。彼らに共通する点は自信を持って映画を作っていることです。インディペンデン
トな作品で自分に対する自信は本当に必要不可欠なんです。自信がないと最後までスタッフも引っ張っていけないし、良い映画にならないからですね。それは自
惚れとは違い、自信を持ってもらわないとプロデューサー側からしたら疑心暗鬼に陥ってしまい、監督を託せないんです。

――日本の映画監督とのプロジェクトは考えていないのですか?


ラム:実は『パラノーマル~』のヒット以降、ここ数年で日本人の映画監督数名とお会いして、とある監督とはギリギリまで企画を進め、撮影する手前まで行っ
たんですが、最終的に話がバラけてしまいました。もちろん、アメリカで作品を撮ってもらう条件で企画を進展していたんですけどね。ですので、私自身、日本
人の映画監督には大変興味を持っています。別にアメリカ人だけではなく、他国の監督にも興味を持っていますよ。今はスペイン人の監督と話を進めていたりも
しています。なぜならば……アメリカ人の監督と同じ感性で一緒に仕事を続けていくと私が飽きてきちゃうんで刺激が欲しいんですよね(笑)。

――最後にこれだけは聞かせてください。『パラノーマル・アクティビティ』は一体いつ終わるんでしょうか?

ブラム:お客さんが観に行かなくなったらシリーズはスグに終了させるよ(爆笑)。

――ありがとうございました!

(インタビュアー:ジャンクハンター吉田)

『フッテージ』
5月11日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷、ユナイテッド・シネマほか全国順次ロードショー

公式HP:http://www.footage-movie.jp/

(C)2012 ALLIANCE FILMS (UK) LIMITED
配給:ハピネット

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