「VR ZONE SHINJUKU」設置アクティビティ『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』体験レポート!


バンダイナムコエンターテインメントは2017年夏からVR等の最先端技術を取り扱ったエンターテインメント施設『VR ZONE SHINJUKU』を新宿歌舞伎町で展開する。

今回、「VR ZONE SHINJUKU」に設置されるアトラクションの1つである『エヴァンゲリオンVR The 魂の座』のマスコミ向けの実機体験会が実施された。

[取材:畑史進]

現在開発中であるため前半部分しか体験できなかったが、エヴァンゲリオンのファンにとって手に汗を握り、興奮物のアトラクションだった。

■『VR ZONE SHINJUKU』とは?

“体験したくてもできない喜びや驚きを、想像を遥かに超えて実現する”をモットーに「超現実エンターテインメント」として様々な遊びを提供するエンターテインメント施設。バンダイナムコエンターテインメントのVR研究施設である『VR ZONE Project i Can』で蓄えた五感に訴えかける実在感の創出や、酔いの解消を実現する技術力、IPの魅力を引き出すコンテンツ開発力を活かした最先端のVRアクティビティを提供し、その他にもプロジェクトマッピング等の技術を活用したインタラクティブなアソビを楽しめるコンテンツも提供する。施設規模は約1,100坪ほどで施設内には飲食や物販コーナーも設ける予定。

↑「VR ZONE SHINJUKU」ロゴ

↑「VR ZONE SHINJUKU」外壁イメージ

■エヴァンゲリオンVR「The 魂の座」体験レポ

今回の筐体は『VR ZONE Project i Can』が新たに制作した椅子型の筐体で、よく見てみると本編にも登場したエヴァのコックピットの座席となっており「エヴァを作って、エヴァに乗りたい」という意気込みがひしひしと伝わってくる。コックピットに搭乗し「HTC Vive」を装着した後、目の前に広がるのはアニメで何度も見たことがあるエヴァンゲリオンの格納庫の風景で、唯一違うのは格納庫をコックピットから見ているという点で、多くのファンが感涙すること間違い無し!

本作の設定は、エヴァ正規パイロットが不在の中、プレイヤーはNERVに選ばれた「臨時パイロット」としてエヴァに搭乗し、第3新東京市に迫る最強の使徒との戦闘を余儀なくされるというもの。葛城ミサトから司令の内容を聞きながらシンクロ率に目をやるとそこには「シンクロ率10%」と表示されているではないか。こんな人間がエヴァに乗っちゃ駄目だろうとツッコミを入れたくなるが、今回の筐体の趣旨はあくまで「プレイヤー自身がエヴァンゲリオンに乗る体験」であって、「シンジ、アスカ、レイになりきる」というものではないのでむしろ徹底された世界観が随所に細かく演出されているので非常に好感触だった。その後コックピット内に液体状のL.C.Lが注入される演出が施されるが、この際に筐体から高圧の風が吹くので本当に沈んでいくような錯覚に陥った。

すべての準備が整った後いよいよ射出体勢に入るのだが、この時にレバーを動かすと映像上のレバーも連動しているので、試遊できた際には是非試して欲しい。重箱の隅をつつく様なツッコミだがトリガーを引いてみた時に映像上の指が動いていなかったので、細かい部分ではあるが完成版までには調整していただきたいところだ。地上への射出時は筐体が激しく揺れ、スピード感溢れる映像と共に、非常に豪快な速度でぶっ飛ばしていくのでワクワクが高まっていくのだが、地上に出る瞬間に「つづく」と表示され体験は終了となった。本ゲームは3人1組で第10使徒と戦うアクションゲームとなっているので、ファンだけでなく気になった方は遊んでみるべし!

↑発進シーケンス中画像

↑戦闘中画像

■開発者インタビュー

↑左から、開発チーフの井本一史氏、小山順一朗氏(コヤ所長)、田宮幸春氏(タミヤ室長)

—制作の経緯を教えていただけますか?

井本プロデューサー(以下井本P):様々なVRを手がけてきた中でも「エヴァを作りたかった」というのが一番ですね。これまでエヴァのパイロット体験というのはこれまで無かったので是非作りたいと思っていたんです。

コヤ所長:実は彼はこれまでも「ガンダムVR ダイバ強襲」や「スター・ウォーズ バトルポット」関わっていたんです。ビッグタイトルしかやりたくないのでしょうね(笑)

井本P:まるで僕がわがままな人に聞こえるじゃないですか!

—バトルポッドもやられていたんですか!?僕は10,000円以上つぎ込んで遊んでましたが面白かったですね!(ここでガッチリと握手)やっぱりSF系がお好きという事もあってのチョイスだったんじゃないでしょうか?

井本P:そうですね。SF系もそうなんですがやっぱり男の子なのでメカメカしい物も大好きなんで、こういった事を作れるのは非常に楽しいです。

—VRデバイスに「HTC Vive」を採用された理由は何だったのでしょうか?

井本P:施設向けに展開しやすく、かつ使いやすいというところですね。これまで座って体感できるものだけではなく、「ドラえもん VR『どこでもドア』」のような歩き回れるソフトも開発したこともあってその延長で採用させていただいたという感じです。

—基本プレイヤー3人というのはアミューズメント施設の回転率を考えてのことでしょうか?

コヤ所長:いやいや、オリジナルのエヴァンゲリオンのように3人で話し合いながら共闘するという部分が良いというだけですよ。

井本P: 「1つの大きな敵を仲間と話し合いながら戦う」ということが面白いゲームとしての側面も重視してこの様なスタイルにしました。

コヤ所長:お台場のときも1人で遊ぶものが多くて、多人数で遊べるものは「ボトムズ」や「脱出病棟」が通信で遊べるものだったので、今回新宿に出す際にはみんなでワイワイ遊べることを目標に制作してきました。これは特に「取り乱し物」だと思ってます。

—注文なんですが、プレイ中気になったのがトリガーを引いた際に映像の自分の指が動いていなかったんですが、実装できますか?

井本P:あー・・・わかりました、やりましょう!

コヤ所長:大丈夫だよ、ボトムズの時には足を動かすことが出来たんだからその要領で作ればいいだけ、ちょっとの誤差はあるだろうけど気にしないよ。

井本P:一週間でなんとかします!オープンギリギリまで作り込みますので楽しみにしてください!

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