TVアニメ「フラクタル」放送開始直前!クレイン役の小林ゆうさん、フリュネ役の津田美波さんインタビュー!!




いよいよ1月13日から放送が開始されるアニメ「フラクタル」。その中心人物を演じる小林ゆうさんと津田美波さんに作品について、声優さんというお仕事についていろいろと聞いてきました!!
—お二人が演じているキャラクター、クレインとフリュネですが、最初と今で印象に変化はありましたか。また、そのキャラクター変化に伴って”演じる側”としてお二人の内面に変化はありましたか。



小林さん「私が演じさせていただいているクレインは、心優しい草食系の少年で、どこにでもいるような普通の男の子です。それがだんだん自分の中にいろんなものを持っていることや、気持ちもそうだし、性格の面でも新しい発見をさせていただいて、沢山驚きをいただいています。
意外と逞しいというか、腕力とかのほうではなくて、多分、(クレイン)自身でもそんなに気付いていないのかなというところで、順応性が高かったり。そういうところをみて、うん!クレインいろんな表情を持っていらっしゃる!と(笑)感動をいただいているというか、演じさせていただいて嬉しいんです。何か”新しい瞬間”というのを感じていて、その中でも一番大きかったのは、最初はずっと孤島にドッペルの両親やお友達と住んでいたのですが、フリュネとネッサに出会うことによって、彼の生活に”色”がついたように見えたんですね。(クレインは)いつも困惑したり驚かされっぱなしという感じに見えるけれども、でも、それはきっと辛いものではなくて、心の中でずっとわだかまっていたものが開いたり、光が差してくるものなんじゃないかと思います。私はクレインが、お二人に出会うことによって変わっていく姿が、見ていてすごくワクワクするんです。そのお姿を演じさせていただいて、一緒に歩ませていただくことが、自分にとっても大切でかけがえがなくて、すごく幸せだなって感じているんです。」
津田さん「フリュネは、第1話で謎の登場をして突然消えてネッサを置いていくという、本当に何なんだこの娘って、クレインに思われちゃうような女の子なんです (笑) 物語が進むにつれて、フリュネという子がどういう人物なのかが分かっていくと思います。最初、私の中では、(フリュネは)大人しい女性というのがイメージとしてあったんですが、全然そうではなくて、泣いたり笑ったりする表情豊かで、それでいてどこか不安な、何か抱えているものがあるんじゃないかと思わせるような女性なんだなという部分が見えてきました。そういうところをしっかり演じていきたいと思うようになりました。」



—津田さんにお聞きします。フジテレビ”ノイタミナ”枠作品で初のメインキャスト、さらに山本監督の声明文発表。さらにそうそうたる豪華キャストに囲まれての現場ですが、感想はいかがですか?

津田さん「最初はガチガチで、何回もトイレに立ってしまったくらい緊張していました(笑) でも、周りのスタッフやキャストの皆さんが優しく迎えてくださって。山本監督に、どうすればいいのか、どんな役なのかを聞けば、すぐに答えていただけますし、そういった点では苦労もなく、演じやすい雰囲気でありがたく思っています(笑) そんな優しい皆さんに囲まれていることや、ノイタミナさんで素晴らしい作品に出会えたことに感謝しつつ、自分も成長しなくちゃいけないなと思っています。」
—声明文を出された山本監督ですが、現場ではどんな感じですか?鬼気迫るようなものがあったりしますか?

津田さん「全然普通です(笑)」
小林さん「いつもスーツで、インテリジェンスでカッコイイ監督さんそのままです。みんなには丁寧に「何でも質問してください」と言ってくださってご質問のお時間を作ってくださいました。初めの頃は、(山本監督に)すごく質問させていただいたきました。クレインは、(孤島に一人で住んでいる)ああいう状態が普通の状態、ああいう世の中で一人で住んでいることが普通だから、それが私の中で”普通”にならなくてはいけないなと思って、すごく質問をさせていただいて、それにも一生懸命答えてくださって。私たちをお芝居し易いようにさせてくださいます。」
津田さん「いつも休憩になるとアフレコブースの中に入ってきてくださって、とても質問し易くして下さっていますいです。」



—小林さん、津田さんとも山本監督とお仕事されるのは初めてなんですよね?

小林さん、津田さん「初めてです。」
小林さん「本当に感謝しています。」
津田さん「フリュネの役が決まってから(監督の)声明文のことを知ったので「ええ~っ!?どうしよう?」と思ったんですけど、これは引き締めていかないと!と思いました。」
小林さん「私も頑張ろうと思っております!」
—「フラクタル」の作品のトーンはどんな感じですか?

津田さん「考えさせられるような世界ではあるんですけど、その中で生きている人達にとっては、それが普通だと思っている人もいれば、反発する人もいて、本当に普通に暮らしている人々の物語です。ただ、”考えさせられる”作品だと思います。」
小林さん「いろんな角度から楽しんでいただける作品なのかなと思います。[フラクタル システム]というものが確立されて1000年経って、今を生きている私たちにとって、もしかして未来はこのようになっていくんじゃないかって、そんな風に楽しんでいただけることも面白いと思います。
私はシナリオを見せていただくときは自然に小説を読むみたいに楽しいんです。でも、クレインの目線で見てみると「あっ!」ということが沢山あって(笑) 面白くてどんどん読み進めてしまう魅力があって引き込まれます。アットホームなところもあれば、激しいところもある、いろんな要素があるんです。」
津田さん「なんとなく懐かしい感じのするアニメだと思います。ヒロインにしても、クレインにしても、何か最近のアニメというよりは、子供の頃に見たアニメを思い出すような感じの作品だと思います。」
—小林さんは役作りをするときは何を大事にされますか?

小林さん「役がらにもよるんですけど、その役がらがスポーツをするものであれば、それは絶対やってみます。ゴルフをするアニメがデビューだったのでゴルフを始めたりとか。」
津田さん「実際にゴルフを始めるって凄いですね!」
小林さん「とんでもないです(笑) あと、剣道とかもやりました。私の中で考えられることは全部やってみようといつも思っています。もしかしたら一見無駄に思えることとかあると思うんですけど、そういうことからも学ぶことがあって、その役でプラスにならなくても、他の役であったりとか。無駄なことはひとつもなかったなって、今でも思えます。(クレインの役では)同じくらいの歳の子と、お話しさせていただいたりとか。その年齢の子が持っている、自然な雰囲気を掴むために対面して話すと、(男の子が)照れてしまって構えてしまったりするんですけども、普段歩いている時とかは結構大人っぽいことを話していたりするのを道で聞くんですね。渋くクールに「オレさ~、最近疲れちゃたんだよね」とか。クレインと同じ歳位の方々がいらっしゃる場所をウロウロさせていただいたりして自分なりに研究して真学ばせていただいています。とにかく、いろんなこと、考えられることをいっぱいやってみます。一回、全部体験してみたいんです。もう思い残すことはないってくらいやってみて、それで初めてアフレコで皆さんとキャッチボールをさせていただく時に備えて、そういうことを考えて役作りをしています。」
—そういった役作りを、作品1本1本でやってらっしゃるんですか?

小林さん「それがすごい幸せな時間なんです。一人の役柄を演じさせていただけるなんて、本当にありがたいことなので、大切にしたいと思っています。」
—津田さんは実は男の子っぽい声が得意だとお聞きしましたが、今回のフリュネの役はいかがですか?
津田さん「もともとの声は、男の子っぽい声ですね(笑) フリュネ役が決まった時に、最初はフリュネ役だと思ってもみなくて、本当に嬉しかったです! 男の子っぽい役が得意なのは実際の自分に近いかな?って思うんです。性格がどちらかというと男の子っぽいので(笑) 今後はもっといろんな役を演じてみたいです。」
—この”ノイタミナ”というアニメ枠は、大人にもアニメを観てもらうというのがテーマのひとつですが、”ノイタミナ”作品を演じてみて、そのテーマをどう思いますか?

津田さん「この”ノイタミナ”の枠で、大人もアニメを観ることができるというのは、私はすごいことだと思っています。伝えたいメッセージをアニメで大人に伝えることができるというのは素晴らしいことです。この「フラクタル」のような作品が増えていってほしいなと思います。」
小林さん「大人のアニメ枠という”ノイタミナ”。私も今観ているんですけど本当に素晴らしいです。いつか私もノイタミナさんに出演刺せていただけたら…と願っていたので、こうして今、お芝居ができてすごい幸せなんですね。こういう素晴らしい作品を、一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。」
—最後に、「フラクタル」をご覧になる視聴者の方へのメッセージをお願いします。

小林さん「皆さん、どんな作品になるんだろうって期待していただいていると思うんですけども、いろんな意味で皆さんを捉えて離さないと思います。ひとつひとつのシーンやセリフにとっても意味が込められているので、どうか1話ずつ見逃さずご覧いただけたらと思います。他にもたくさん素敵なキャラクターさんが登場されますので、お楽しみにしていてください!」
津田さん「沢山のメッセージが詰まっている作品です。スタッフも声優陣も豪華で、みんなで気持を込めて作っています。フリュネも第1話からビックリするような登場をしますので期待していてください。よろしくお願いいたします!」
『フラクタル』
2011年1月13日(木)よりフジテレビ”ノイタミナ”ほかにて放送
監督:山本寛『私の優しくない先輩』『らき☆すた』『かんなぎ』
原作:マンデルブロ・エンジン
シリーズ構成:岡田麿里『黒執事II』『CANAAN』『とらドラ!』
ストーリー原案:東浩紀「クォンタム・ファミリーズ」*第23回(2010年)三島由紀夫賞受賞
キャラクター原案:左「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」
キャラクターデザイン/総作画監督:田代雅子
セットデザイン:青木智由紀/イノセユキエ
プロップデザイン:田中裕介
メカニックデザイン:林勇雄
美術監督/イメージデザイン:袈裟丸絵美
色彩設計:中島和子 撮影監督:石黒晴嗣
編集:坪根健太郎 音楽:鹿野草平 音響監督:鶴岡陽太
プロダクション協力: Ordet 『BLACK★ROCK SHOOTER』
アニメーション制作:A-1 Pictures 『宇宙ショーへようこそ』
(C)フラクタル製作委員会
公式サイト  http://fractale.noitamina.tv/
TVアニメ「フラクタル」コミカライズ「ガンガンONLINE」(スクウェア・エニックス)にて好評連載
関連記事>>
【1月13日 ON AIR!】TVアニメ『フラクタル』放送開始記念 公式オンエア生解説 ニコニコ動画エンタジャムチャンネルにて 開催決定!!
アニメが嫌いな人に是非観てほしい!?山本寛監督渾身のTVアニメ「フラクタル」アフレコ現場 レポート!
山本寛× 岡田麿里× 東浩紀 “ノイタミナ”TVアニメ「フラクタル」キャラクター詳細発表!!
“ノイタミナ”2011年1月~放送予定「フラクタル」新ビジュアル公開!!
山本 寛 X 岡田麿里 X 東 浩紀 “ノイタミナ”TVアニメ「フラクタル」コミカライズ連載開始!
TVアニメ「フラクタル」の放送決定!そして、山本寛監督声明文発表!!
山本寛× 岡田麿里× 東浩紀の超絶コラボアニメ!“ノイタミナ”枠にて放送決定!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました