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映画レビュー 平成の日本が抱えるこのジレンマを解決する術はあるのか『平成ジレンマ』

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訓練中に2人死亡し、その過酷な訓練から逃れるために海へ飛び込んだ訓練生2人が行方不明となった「戸塚ヨットスクール事件」から30年・・・・
東海テレビ放送が戸塚宏校長復帰後のスクールに10ヶ月にわたり密着取材し、スクールの現在を内側から見つめる。本作は昨年、東海地区でテレビドキュメンタリーとして放送された。放送後、多くの反響を呼び、未公開シーンを加え再編集して、この度、劇場公開されることになった。
最盛期には100人の訓練生が在籍。その大半は不登校や家庭内暴力などの問題を抱える10代だったが、事件後、訓練生の数は激減。現在、訓練生の数は10人前後となってしまった。しかも、その大半は20代のニートや引きこもりだ。成人したニートに対応する施設はなく、親たちは藁にもすがる思いで、子どもたちをスクールに入学させる。しかし、彼らは卒業を間近に控えていたのにも関わらず逃げ出してしまったり、就職先から姿を消してしまうのだった・・・・
学校でいじめにあい、気の弱い性格を直すためにスクールに入ったという小学6年生の少年も登場する。だが、このスクールでも彼はいじめられてしまう。終始、おどおどしているためか、ヨットの訓練以外のスクールでの生活の中でも、他の訓練生に悪口を言われ、暴力を振るわれる。
だが、戸塚校長は言う、「結構なことじゃないか。いじめは弱い奴の進歩を目的としている。いじめられた子はその差を埋めようと進歩する。ただし、いじめ方には文句を言う。本人を否定するようなことを言うなと」
そんなある日、両親に連れられて17歳の不登校の女の子がやって来る。本来、スクールは自傷行為のある生徒を受け入れていないが、途方に暮れる両親の姿を見かねた戸塚校長は入学を許可する。しかし、入学して3日後、彼女はスクールの屋上から飛び降りて亡くなってしまう。そして、スクールと戸塚校長は再びバッシングを受けることになる・・・・
体罰の是非、ニート、引きこもり、家庭内暴力、いじめ・・・・そして、それらを報道するマスコミの在り方・・・・平成の日本が抱えるこのジレンマを解決する術はあるのか。
映画を観終わった後、絶望的な気持ちになったが、本作がそれらの問題を考えるきっかけを与えてくれるのは間違いない。
レビュアー:ミヤヂ
『平成ジレンマ』
ポレポレ東中野、名古屋シネマテークにて公開中、他全国順次公開
ナレーション:中村 獅童
プロデューサー:阿武野 勝彦 音楽:村井 秀清 音楽プロデューサー:岡田 こずえ
撮影:村田 敦崇 音声:戸田 達也 車両:鷲見 禎典 TK:河合 舞 題字:山本 史凰
効果:久保田 吉根 ミキシング:澤田 弘基 編集:山本 哲二
監督:齊藤 潤一 制作・著作・配給:東海テレビ放送 配給協力:東風
2010年|HD 16:9|日本|98分|ドキュメンタリー
(c)2010 東海テレビ放送
公式サイト:http://www.heiseidilemma.jp/
『平成ジレンマ』公開記念 『東海テレビドキュメンタリー〈傑作選〉』
2/19~25 ポレポレ東中野にて開催!
ポレポレ東中野:http://www.mmjp.or.jp/pole2/

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