映画レビュー ザ・ロックことドウェイン・ジョンソン、久々のアクション映画『ファースター 怒りの銃弾』



アメリカの人気プロレス団体WWEのトップ・レスラーから新世代アクション映画スターとなったザ・ロックことドウェイン・ジョンソンが久々にアクション映画に主演。監督は、ジョージ・ティルマン・Jr。
ドライバー(ドウェイン・ジョンソン)と呼ばれる男が十年の刑期を終えて出所。彼は、自身と兄を罠にハメたヤツらを全員抹殺することが目的。そこに、ドライバーを追うコップ(ビリー・ボブ・ソーントン)と呼ばれる退職間近の刑事、ドライバーの命を狙うキラー(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)と呼ばれる若き殺し屋が加わり、三つ巴のバトルが繰り広げられる…というお話。
主人公は車を乗り回すアウトロー、主要人物三名に固有名詞はない…ウォルター・ヒル監督のカー・アクション『ザ・ドライバー』を意識しているかのように思えるが、本作はあくまでも一人の男の復讐を描いたクライム・バイオレンス・アクションだ!!でも、カー・アクションも少し描かれており、中でも中盤を過ぎたあたりで観られる夜の公道でドライバーとキラーによるスリリングなカーチェイスは、ドウェイン・ジョンソンが後に『ワイルド・スピード MEGA MAX』に出演することを予兆しているような感じだ!!
大規模な爆破シーンや盛大なカークラッシュ、壮絶な銃撃戦といったド派手なアクションにすることなく、クールかつドライな作風がアウトローの世界を際立たせたアクション映画として仕上がっている。ドウェイン・ジョンソンもかつてのアクション映画で魅せつけたプロレス経験を活かした格闘シーンも封印しており、銃を撃つのみ。プロレス時代のファンからしてみると物足りないと思えるだろうが、これこそ一つの新味なのである!!
熱い胸板に眉間の皺、恐怖心も感情もない非情に徹した一匹狼の復讐者を好演したドウェイン・ジョンソン…男臭くてカッコいい!!
レビュアー:佐々木 貴之
『ファースター 怒りの銃弾』
5月21日(土)より、シネマスクウェアとうきゅう他、全国ロードショー
監督:ジョージ・ティルマン・Jr
主演:ドウェイン・ジョンソン(『ワイルド・スピードMEGA MAX』)
ビリー・ボブ・ソーントン(『アルマゲドン』、『チョコレート』)
オリヴァ―・ジャクソン・コーエン
トム・ベレンジャー
カーラ・グギーノ
マギー・グレース
ムーン・ブラッドグッド
上映時間:1時間38分/PG-12


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