PS4『バットマン:アーカム・ナイト』発売直前インプレッション 文:ジャンクハンター吉田

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PS4『バットマン:アーカム・ナイト』発売直前インプレッション
Text by ジャンクハンター吉田

ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントから今週木曜日、7月16日にPlayStation 4にて発売となる『バットマン:アーカム・ナイト』。開発を手がけたロックステディのソーシャル・マーケティング・マネージャー、ガズ・ディーヴス氏がロンドンから来日し、完成されたばかりの日本語吹替版を持参してのプレイアブル体験。

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↑ソーシャル・マーケティング・マネージャー:ガズ・ディーヴス氏

筆者はマーヴェルかDCコミックスのどちらが好きなのかと聞かれると、どうしても別作品のキャラクター同士で異種格闘技な展開をしていたダークホース コミックスと答えてしまう。が、バットマンのシリーズは別腹。テレビシリーズの『ゴッサム GOTHAM』も毎週月曜夜に地上波ではないがAXNでのオンエアを楽しみに観ているし、1980年代からティム・バートン監督で撮られる前に発売されていたゲーム版からプレイしていたし、ディープなマニアではないがかなりのファン。

で、今回発売となる『バットマン:アーカム・ナイト』は”アーカム~”シリーズの集大成であり最終作とガズ氏も言ってたので、これは作る作る詐欺ではなく本当なのだろう。まぁ、もしくはロックスティディが作る上での権利切れなのかなぁ。と、思ったら過去の”アーカム~”シリーズでもロックステディが関わってないタイトルもあったっけ。

正直本作『~アーカム・ナイト』に直接触れるまでは「PS3からPS4へプラットホームが変わったけど元々グラフィックは綺麗だったから違和感ないし驚きもないよな」っていう先入観が強かった。実際プレイしてみると……なんなんですか、このバットマンの衣装の質感は! 実写と間違えるほどウェットなラテックス系ラバー的質感に加え、光が当たった時の艶々したテカテカな光沢感。これを観るだけで現行ハードで作られた意義を痛感。PS4というマシンスペックをフルに使い切ってるような気もしたが、海外ではXbox OneやPCでもリリースされているので、技術の日進月歩と言うほうが正しいのかもしれない。

まずは箱庭なマップをマントを広げながら空中探訪。もちろん、シリーズを重ねるごとに広くなっていくが今回は広がりかたも尋常じゃない。なぜならばバットモービルを街中で走らせることが可能だからだ。空中探訪は当たり前のようで真新しいものは感じなかったけど、『~アーカム・ナイト』ならではな楽しさとして、地上での激戦もアツくなっている部分。バットモービルでワイルドスピードするだけではなく、戦車モードに切り替えて戦えるのが本当に面白い。襲い来るドロイドマシーンと戦闘するのだが(バットマンは本作でも相変わらず人は殺さないのだ)、次第にバットマンのゲームではない、タンクバトルをしている感覚に陥る。つまり、バットマンの中に別物のゲーム味が追加されている様相。これはお得感強い。まぁ、それがバットマンらしいかって言われると思いっきり首を縦に振ることはできないが、戦車好きな筆者(ブラッド・ピットの『フューリー』が昨年度のベストワンムービーだったぐらい戦車萌え)は十分に満足できる新要素であった。言葉で伝えるのは難しいが、実際遊んでみるとバットモービルが瞬時にトランスフォームする姿はメカフェチだったら確実に萌えポイント。

バットモービルはいつでもどこでも自在に乗り降りができるので、降りて街中のザコ共と”アーカム~”シリーズ最大のポテンシャルなフリーフローコンバットでビシバシとKOしまくる。バットマンの戦闘ムーブも新たに増えており、ボタン連打しているだけでサクサクと敵を攻撃できる仕様は、アクションゲームが苦手な人にも優しくて、これこそ”アーカム~”シリーズが普段はこの手のアクション系をプレイしないユーザー層の獲得に成功した最大の理由であろう。テンポの良い打撃アクションは健在であった。

そして体験プレイの最後は、リドラーに誘拐されたキャットウーマンを助けに行くミッションをプレイ。意外だったのが彼女を救い出した後、共闘中に限ってプレイできるキャラクターを自在にスイッチできるのである。ツープラトン攻撃だけではなく、バットマンをプレイ中にキャットウーマンへプレイアブルをチェンジ、するとバットマンがノンプレイヤーキャラになってサポートする側へまわり、自分でキャットウーマンを操作できるってわけだ。これは飽きのこないゲームデザイン。

っていうか、プレイ終わって思った。本作のマイナス要素は……細かい部分まで作り込まれているのでムカつくほどの高い完成度だってこと。こんなゲームが発売されたら今後登場していくだろう他のアクションゲームの影が薄くなってしまうではないか。結構深刻であり、これは大問題ですよ、マジで!

『バットマン:アーカム・ナイト』
機種:PlayStation 4
発売日:7月16日発売予定
価格: 7,600 円(税抜)
ジャンル: アクション
プレイ人数: 1人
音声:日本語
字幕:日本語

公式サイト:www.batmanarkham.jp

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