第11回 祝!小宮山雄飛初監督・ホフディランライブDVD発売!!

小宮山雄飛の東京DVDライフ 第11回 祝!小宮山雄飛初監督・ホフディランライブDVD発売!!



文章/小宮山雄飛
画/黒木裕貴
パティパティ!


偉いぞ自分!



よくがむばった!


という訳で、今回は



ホフディラン『13年の金曜日』


を紹介させてもらいます。



はい、僕が監督したホフディランのライブDVDであります。



まあ監督したって言っても、映画を撮った訳でもなく、あくまでライブDVDを編集しただけですからね、そんな偉そうな顔はできません。


しかし合計18台のカメラの映像をスイッチングし、エフェクトや特殊編集などを加えて、一つの作品に仕上げたのですから、一応監督としてやれることは全てやりました。



18台のカメラもさることながら、大変だったのは、スペシャルライブということでゲストの多さ。


・かせきさいだぁ≡


・ハグトン(ぬいぐるみ)


・BIKKE(Tokyo No.1 Soul Set)


・ダイアモンド☆ユカイ


・トモフスキー


・もりくん(乱入)


固定メンバー8人に加え、これだけの人が出たり入ったりする訳です。


もちろんロックのライブですから、台本や振り付け・立ち位置が決まってる訳じゃない、みんな自由に動き回り、本番でいきなり予想外のアクションもする。


(トモフスキーに至っては突然客席に飛び込んで行った!)


そういうのを全部しっかりフォローして面白くしないといけない。



しかも、撮影中は僕自身はステージに出てる訳ですから、カメラマンに「このシーンはこの角度でしっかり押さえておいて」などと指示を出せない。


全18台のカメラ、全14人の出演者の映像を、撮影後に一つにまとめるというのはそれはそれは大変な作業でした。



しかし、これが実際めちゃくちゃ楽しかった!


監督だけが、全ての映像を見て、好きなタイミングで映像を組み合わせて、自分らしい1本を作れる訳ですから、こんな幸せなことはない。



そして映像的なことをちょっと説明すると、このようなDVD紹介のコラムまでやってる立場なので、やっぱりそれなりに映像そのもので楽しめるものにしないと「お前いつも映像について偉そうに語ってるくせに、なんじゃこれ、普通やないか!」と、(なぜか関西弁で)言われてしまいそうなので。


そこで意識したのは、邦画のテイストでした。


このコラムでも取り上げた伊丹十三さんの作品を筆頭に、邦画のカット割りやタイトルシーンなどを僕なりに研究して、ライブなのにどことなく映画を見てるような雰囲気に仕立てました。



例えば分割画面で、ボーカルとコーラスの顔のアップを同時に長めに見せることで、映画でいうとこの主人公と相手役の心境の違いみたいのを描いてみようかと。これは69年のウッドストックのライブ映像でも使われてる手法なんですが、主役一人を見せるのではなく、2画面で2つ以上の状況を同時に見せることで、イベントそのものの雰囲気や出演者の関係性をより感じさせることができるんですね。



さて、このライブDVDの魅力を一言で言いますと『リアル』ということにつきます。



普通ライブDVDっていうと、10カ所くらいツアーしてく上でメンバー・スタッフが慣れて来た最後の方の公演を撮影するのです。なので曲順や演出・照明その他もろもろしっかり固まってる訳です。


つまりライブとはいえ、構成が(良くも悪くも)しっかり出来上がってしまってる上に、出演者サイドも「今日は撮影が入るからしっかりやろう」と、通常以上に正確・真面目な演奏になります。



しかし今回の『13年の金曜日』は1回きりのスペシャルライブ。


もちろんスタジオでのリハーサルはやってますが、ライブそのものとしてはぶっつけ本番状態。


ダイアモンド☆ユカイさんは、MCで突然ワタナベイビーとのユニット結成を(ホントに勝手に)宣言してしまうし、かせきさいだぁ≡がハグトンを連れて来るのも当日いきなり決定したこと。トモフスキーは客席に乱入し、それに触発されたもりくんもステージから飛び降りようとして転んで足から流血! BIKKEもリハとは全く違うキャラでマイケルジャクソンの真似(?)などやりたい放題、それら全て打ち合わせ無しの本番での出来事!


お恥ずかしい話、歌詞がすっ飛んで歌えてないシーンだってそのまま使ってます。(通常だと、2公演を収録して良い所ずつ編集したりする場合もあります)



これぞまさに、リアル!!



さらに、ライブ後にステージ横から物販ブースまで海賊版DVDを自ら売りに走るワタナベイビーの姿(着替えながらお客さんの横を走り抜けてく!)や、終演後打ち上げで乾杯をする僕まで、とにかくリアルなライブの模様を全て見せてる。



これ、ほんとに面白いですよ!



まあ、とにかく発売するDVDとしては、僕の初監督作品となるこの作品、ジャケットや細部にいたるまでかなり面白く作ってるんで、絶対に観てください!


ほんと面白いから!面白いから!面白いから!(こんだけ言っときゃいいだろ・・)



あと、これを機に、僕にライブやPV映像の監督をしてくれというミュージシャンの方も同時に募集しますよ。



あんな楽しい作業、今まで他人にやらせてたかと思うと、もったいなかった!



小宮山雄飛(ホフディラン)

ミュージシャン
1973年8月14日生まれ
1996 年「スマイル」でホフディランのVo&Keyとしてデビュー。「遠距離恋愛は続く」「恋はいつも幻のように」「欲望」「極楽はどこだ」など、ヒッ ト曲を多発し、FUJI ROCK FESTIVALへの参加、日本武道館でのワンマンライブを成功させるなど、ライブでも活躍。日本のポップシーンにおいて根強い人気を誇る。デビュー以 来、シングル19枚、アルバム9枚(ベスト盤含む)をリリースしている。
絶賛発売中のニューアルバム『ブランニューピース』(DVD付き初回限定盤)に収録されている『恋人たち』『ニューピース』のPVでは、自ら監督を 務めるなど、多才な一面を持つ。2009年7月3日には、渋谷C.C.Lemonホールにて、デビュー13周年記念ライブを行い大成功!その模様を収録し たライブDVD『13年の金曜日』においても監督を務め、11月4日にライブCDとともに同時リリース、絶賛発売中! 
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZOへの出演も決定!
2010年7月3日(土)
ホフディラン ワンマンライブ
『14年の土曜日』
会場:SHIBUYA-AX
open 18:00 / start 19:00
チケット料金:3980円(ドリンク無し!)
ワタナベイビープロデュースDVD第3弾発売&自ら手売り
ゲスト:ゆってぃ / and more…
問い合わせ:HOT STUFF 03-5720-9999
5/9からの一般発売に先駆けて、HP先行予約を受け付けます!
受付期間   4月19日(月) 12:00 ~ 5月5日(水) 18:00      
  ※専用URL http://eplus.jp/hoff-hp2/   
・ホフディラン HP http://hoff.jp/
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・こむぞう http://comzo.cocolog-nifty.com/
・シコウヒンTV http://www.andsmile.tv/
・SHOOT UP http://www.shootup.net/

黒木裕貴(クロキユタカ)
東京生まれのイラストレーター。
CDジャケットや書籍・雑誌、アパレル等で幅広く活躍中。
また、影絵やコマ撮り作品をつくる映像作家としての顔も持つ。
official website http://www.kurokiyutaka.com/
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