映画『ハウス・オブ・ザ・デビル』の日本公開が決定し、あわせて予告編も解禁された。実際に起きたとされる“説明不能な出来事”や、1980年代アメリカを覆った社会的空気感を背景に描かれる本作は、3月27日(金)よりシネマート新宿、池袋 HUMAX シネマズほかにて上映される。
全編16mmフィルムで撮影されたざらついた映像質感と、80年代ホラー映画への強い愛情が随所に込められた本作は、世界中で熱狂的な支持を集め続けてきた一本だ。
80年代アメリカを覆った“サタニック・パニック”を背景に描く恐怖
1980年代のアメリカでは、「サタニック・パニック」と呼ばれる悪魔崇拝をめぐる集団ヒステリーが社会問題となっていた。悪魔的儀式への参加や虐待を訴える証言が相次ぎ、マスコミ、司法、さらにはFBIまでが動く事態へと発展したとされている。
『ハウス・オブ・ザ・デビル』は、そうした不穏な時代の空気を色濃く反映し、アメリカ北東部を舞台に物語が展開。セットや衣装、フォントデザイン、カメラワークに至るまで当時の雰囲気を徹底的に再現し、80年代スラッシャー映画へのオマージュが込められている。
タイ・ウェスト監督の原点となる一作
監督・脚本を手がけたのは、「Xシリーズ」で現代ホラー映画界の中心的存在となったタイ・ウェスト。本作は、トライベッカ映画祭やスクリームフェストで高い評価を受け、時間をかけてじわじわと恐怖を醸成していく独自の演出スタイルを確立した出世作となった。
ハリウッドでの経験を経て、自身の原点に立ち返る形で制作された『ハウス・オブ・ザ・デビル』は、後のフィルモグラフィへとつながる美学の萌芽を感じさせる作品となっている。


OLYMPUS DIGITAL CAMERA

Amaray Wrap.EPS

若き才能が集結したキャスト陣
主人公サマンサを演じるのはジョスリン・ドナヒュー。本作をきっかけに評価を高め、『インシディアス 第2章』『ドクター・スリープ』など話題作へと出演の場を広げていった。
サマンサの友人メーガン役には、後に『レディ・バード』『バービー』で知られる監督となるグレタ・ガーウィグが出演。マンブルコア映画の流れを汲んだ自然体の演技を見せている。
さらに、トム・ヌーナンとメアリー・ウォロノフが、怪しい雰囲気を漂わせるウルマン夫妻を演じ、物語全体に不穏な影を落としている。
予告編で垣間見える“説明不能な出来事”
解禁された予告編では、一本の電話から始まるサマンサのアルバイト応募と、次第に異様さを帯びていく状況が描かれる。皆既月食の夜、“究極の邪悪”が解き放たれるというテロップとともに、断片的なイメージが重なり合い、物語の核心に迫っていく構成となっている。
日常から非日常へと静かに移行していく演出は、本作ならではの緊張感を際立たせている。
ストーリー
1983年、アメリカ・コネチカット州の田舎町。ルームメイトとの生活に嫌気がさしたサマンサは、新しいアパートを借りるため、条件の良いベビーシッター募集の広告に応募する。
電話口の男は、皆既月食の夜に妻と外出する間だけ子守りを頼みたいと言うが、実際に訪れた家で告げられたのは、妻の老いた母親の世話という別の依頼だった。一晩400ドルという高額な報酬を提示され、サマンサは仕事を引き受けるが……。
作品情報・クレジット

-
監督・脚本:タイ・ウェスト
-
出演:ジョスリン・ドナヒュー、グレタ・ガーウィグ、トム・ヌーナン、メアリー・ウォロノフ
-
原題:The House of the Devil
-
2009年/アメリカ/英語/95分/カラー/1:1.85/5.1ch
-
配給:OSOREZONE
-
配給協力:シンカ
-
© 2008 MPI MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED.
公開情報
映画『ハウス・オブ・ザ・デビル』は、3月27日(金)よりシネマート新宿、池袋 HUMAX シネマズほかにて公開される。
80年代ホラーの空気感を現代に甦らせた本作は、ホラーファン必見の一本となっている。



コメント