【STORY】
債権回収など裏稼業で生計をたてる真司(小橋川建)は、巷では狂犬と呼ばれている男。真司は過去に大切な舎弟分を亡くし、人に興味を持つことを避けてきていた。そこへ不思議な青年・理人(髙橋雄祐)が現れ、一緒に過ごすうちに、次第に穏やかな日々を取り戻していく。しかし過去の過ちが原因で理人が事件に巻き込まれたのをきっかけに、真司の心に再び激しい思いが湧き上がり..。
【以下プレスリリース文掲載】
本作は人に興味を持つことを避けてきていた裏社会で生きる男が、同じような荒んだ境遇ながら無垢な青年との出会いを通して少しづつ変わってゆくバディムービー。
俳優・写真家としても活躍する撮影当時25歳の新人監督・櫻井圭佑が、20代のキャスト・スタッフと共に一気に作り上げた。櫻井監督は、「⻑編映画を撮ろうと話が上がった2⽇後には脚本を上げ、その後瞬く間に⼈が集まり、 2週間後にはクランクイン」したと作品が作られた経緯を明かし、「『この映画を撮らなければいけない』、⼀種の強迫観念のようなものすら感じながら仲間と共に⾛り抜けました。」と語っている。
2月4日の公開を前に、瀬々敬久(映画監督)、藤井道人(映画監督)、片桐仁(俳優・彫刻家)、青柳翔(俳優) ら総勢16名の絶賛コメントが到着した。
映画監督の瀬々敬久からは、「『何とかしたい』という熱が映画⾃体から発せられている。それは、俳優仲間たちから発信し作られていったパワーなのかも知れない」と作品からほとばしる熱量に着⽬したコメントが。
映画監督の藤井道⼈は、「粗くて弱くて脆い。それでも逃げずに⽣きることを選んだ彼らのもがきが、観客の⼼にどうか届きますように。君たちに、幸あれよ。」とエールを送る。また俳優・彫刻家の片桐仁は、「残酷で悲しすぎる過去から抜け出せない男の前に現れた、冴えない天使。でも今、お前には愛する⼈がいるじゃないか︕ 幸せになってくれよ︕(中略)初監督にして渾⾝の世界観。どこまで⾏くんだ櫻井圭佑︕︖ 君に幸あれよ︕」と熱い賛辞を送った。
俳優の青柳翔からは、「賛否両論のシーンがあると監督から聞いていました。映画を観たあと、あのシーンだけは譲れないという信念が伝わりとても良かったです。」と櫻井監督が妥協せずに信念を貫いたとあるシーンに触れたコメントが到着している。
『君に幸あれよ』は2023年2月4日より、渋谷ユーロスペースにて公開。初日舞台挨拶も予定している。ほか横浜シネマ・ジャック&ベティ、名古屋シネマスコーレほか全国順次公開予定。
コメント
瀬々敬久(映画監督)
「何とかしたい」という熱が映画⾃体から発せられている。それは、俳優仲間たちから発信し作られていったパワーなのかも知れない。彼らが演じている街が、今まで⽇本映画で⾒たことのない場所であることに気づく。実は⾄る所に斬新で無鉄砲な試みがあるのだろう。そんな映画が好きだ。作られ⽅そのものに、この映画の新しさがある。
藤井道⼈(映画監督)
『俺、終わってるんすよ』と彼は⾔った。粗くて弱くて脆い。それでも逃げずに⽣きることを選んだ彼らのもがきが、観客の⼼にどうか届きますように。君たちに、幸あれよ。
佐藤寛太(俳優)
過ちを犯しても傷を負っていても、⼈は繋がることで⽣きていける。清算なんてできないまま、前に進むしか無いけど、正しさなんか無くて、過去や未来が怖くて良いんだ。いま⼀緒に居てくれる⼈、時間を⼤事にしよう。櫻井圭佑さん、同じ世代の役者の⽅が⼀つの映画を脚本から創り上げ、完成させていることに感動を覚えました。今の世を共に歩んでいけるよう、僕も精⼀杯頑張りたいと思います。
⻘柳翔(俳優)
真司と理⼈の関係性、全体の世界観含め、⼈間味があり、素晴らしかったです。賛否両論のシーンがあると監督から聞いていました。映画を観たあと、あのシーンだけは譲れないという信念が伝わりとても良かったです。⾃分も精進して参ります。
SYO(物書き)
衝動で作ったと聞いていた。しかし、随所に意匠を感じた。それは紛れもなく、我々への想い。映画は、制作者と観客で出来上がる。絶望の中でなお他者を⾒失わなかった彼らの姿勢こそ、次代の希望だ。
須賀健太(俳優)
悔しくなった。ただ、悔しい。この世界の中に役者として⾃分が存在していない事が。そう思える熱量と、なにか形容しがたい⼒がこの作品にあった。櫻井圭佑という表現者の持つエネルギーがこれでもかと詰まった作品。⻘くて熱くて繊細で。壊れてしまいそうなその美しさに⼼が動かされました。届いて欲しい。
出てないけど。…あぁ悔しいなぁ。笑
⼩路紘史(映画監督)
寄る辺ない、孤独で傷ついた⼈たちの喪失と再⽣の話でした。物語が進むにつれ登場⼈物と⼀緒に観てる僕らも⾛ってるのに気づきます。そして、ラストカットの素晴らしさに⼼掴まれました。⽚桐仁(俳優・彫刻家)残酷で悲しすぎる過去から抜け出せない男の前に現れた、冴えない天使。でも今、お前には愛する⼈がいるじゃないか︕ 幸せになってくれよ︕数年前に親⼦役をやった櫻井くんが、実は写真家だったことを知った時も驚いたけど、ついに映画監督に⁉初監督にして渾⾝の世界観。どこまで⾏くんだ櫻井圭佑︕︖ 君に幸あれよ︕
藤原季節(俳優)
誰かの本気。俳優たちのゼロ地点。通り過ぎる⼀瞬の夢。その全部が詰まった映画。観ることが出来て良かったです。
川瀬陽太(俳優)
ここに描かれている⼈物の誰ひとりとしてアウトローはいない。ただ弾かれ、こぼれ落ちた⽣き物たち。それ故にそれぞれ⽣き続ける動機がない。初めて他者への祈りを願った時、ささやかだが消えない灯がともる。
飯塚健(映画監督・脚本家)
俳優の櫻井が映画をつくったという。カメラを向けられる側から向ける側へ、未知の世界へ⾶び込むには相応の覚悟が要ったはずだ。居ても⽴っても居られない、そんな彼の「衝動」が映っている。衝動は、初期に限る。櫻井監督、公開おめでとうございます。
持⽥あき(漫画家「初めて恋をした⽇に読む話」)
“掴みが重く、始まって早々に物語に引き込まれる。不良と純粋な少年、けれど悪い⼦の⽅は決して突っぱねない、なんとなく⼤事にしてしまうというリレーションシップに、普遍的であるのにも関わらず、どこか⾒たことない新鮮さを感じた。顔を⾒ただけで⾒てる側まで⼀瞬で救われるよな理⼈、普段暖かい布団で寝てるといいな。
塩野瑛久(俳優)
どんな過去を持っていようと⼈から愛される資格は誰にでもある。その⼈から受けた影響、⾃分に何をもたらしてくれたかは当の本⼈たちにしかわからないもの。真司はとても周りから愛されていて少し羨ましく思えた。ノスタルジックな映像に質の⾼いグレーディング、櫻井さんのセンスが光っていました。
奈々村久⽣(編集者・ライター)
いま、これを作らなければ、⾃分たちはもうどこにも⾏けない。どこを切ってもそんな思いしか出てこない。もしも初期衝動が⽬に⾒えるとしたら、この映画の形をしているはずです。
⼭⾕花純(⼥優)
⼈それぞれ孤独の⾊は異なるもの。真逆な⾊同⼠を合わせて混ぜてみたら予想もしないほど綺麗な⾊へ変化する場合がある。それが今作に登場する2⼈の主⼈公だと感じました。過去を積み重ねて構築した価値観は変えられない。けれど、新しい価値観に触れて学ぶことはできる。⾒終わった後、思わず⼼の中で呟いた。
“君に幸あれ”っと。
吉⽥恵⾥⾹(脚本家)
なりたい夢、なりたい⾃分があったのにそこに猛進できるほど若くなくて斜に構えていないと毎⽇やってられなくてでも完全に諦められるほど⼤⼈じゃない。
そんな誰しもか⼀度は⽴つ⼈⽣のステップにいる⼈に滅茶苦茶刺さる映画だと思う。監督、脚本、俳優全てのパートで「やりたいことをとにかく全部ぶつけた」感がとてつもなくて、それが微笑ましく眩しかった。
君に幸あれよ 公式HP:https://kimisachifilm.com/
公式Twitter:https://twitter.com/kimisachi_film
小橋川建
髙橋雄祐 / 玉代勢圭司 海老沢七海 久場雄太 浦山佳樹 鈴木武 二宮芽生
松浦祐也 中島ひろ子 諏訪太朗
監督・脚本・編集:櫻井圭佑
撮影:寺本慎太朗 照明:渡邊大和 助監督:柳田鉱
撮影助手:長橋隆一郎 録音・整音:寒川聖美 ヘアメイク:UBI 制作:鹿江莉生 音楽:鶴田海王
アソシエイトプロデューサー:前信介 プロデューサー:小橋川建 櫻井圭佑 髙橋雄祐
配給・宣伝:MAP 2022/日本/カラー/78分
2023年2月4日より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
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