【STORY】
1924年、初夏のように暖かな3月の日曜日。その日はイギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される〈母の日〉。けれどニヴン家で働く孤児院育ちのジェーンに帰る家はなかった。そんな彼女のもと、秘密の関係を続ける隣家の跡継ぎのポールから、無人の邸への誘いが舞い込む。幼馴染のエマとの結婚式を控えるポールは、前祝いの昼食会への遅刻を決め込み、邸の寝室でジェーンと愛し合う。やがてポールは昼食会へと向かい、ジェーンは一人、広大な邸を一糸まとわぬ姿で探索する。だが、ニヴン家に戻ったジェーンを思わぬ知らせが待っていた。今、小説家になったジェーンは振り返る。彼女の人生を永遠に変えた1日のことを──。
【以下プレスリリース文掲載】
第74回カンヌ国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭に出品され高評価を獲得し、第88回アカデミー賞6部門にノミネートされた「キャロル」のプロデューサーが贈る最新作、「帰らない日曜日」が2022年5月27日(金)に日本公開いたします。
原作は、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ、ニューヨーカー誌、タイム紙などに絶賛された小説「マザリング・サンデー」。舞台は1924年、第一次世界大戦後のイギリス。天涯孤独なメイドのジェーンは英国名家の跡継ぎのポールとの秘密の恋に身も心も捧げるが、たった一日のある出来事が、すべてを変えてしまう。監督は、カンヌ国際映画祭常連のエヴァ・ユッソン。W主演を務めるのは、今大注目の新星女優、オデッサ・ヤングと、大人気ドラマ「ザ・クラウン」で各賞を席巻した人気急上昇中の英国俳優、ジョシュ・オコナー。さらに、『英国王のスピーチ』のコリン・ファースと『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンという、アカデミー賞受賞俳優の贅沢な共演が実現。絵画のようなイギリスの風景、そして匂い立つエレガントな官能。秘密の恋に陶酔する、眩いほどに美しい愛の物語が誕生しました。
この度、主人公ジェーンと秘密の関係を続ける名家の跡継ぎのポールが、2人だけの特別なひと時を過ごす姿を切り取った本編映像を解禁させていただきます。
1924年、初夏のように暖かな3月の日曜日。幼馴染のエマとの結婚式を控えるポールは、両親と共に前祝いの昼食会に参加する予定だった。しかし、弁護士志望のポールは、両親に法律の猛勉強をするからと嘘をつき、昼食会への遅刻を決め込み、無人の邸に秘密の関係を続けるジェーンを招待していた。初めて“正面玄関”から豪華な邸に足を踏み入れたジェーンは、胸を躍らせながら、ポールに寝室へと導かれるのであった。
本映像には、昼食会への遅刻の言い訳を持ち出し、「君が研究対象だ」とふざけながら、まるで除幕式のように一枚一枚慈しむように、ゆっくりとジェーンの服を脱がせていくポールの姿が収められており、結ばれないと知りながらも情熱的に愛し合う2人を映した、美しく、そして官能的な映像になっている。
ヤングが「こんなに長い間裸になるのは初めて」と語るほど、ジェーンとポール2人のシーンの大半は、セックス後に裸で対話している時間であり、演じるにはどんな役者にとっても並外れた信頼と親密さが要求される。ラブシーンは何度も演じたことがあるというオコナーでさえ、「感情的、肉体的に一日中丸裸だった」と語るほど過酷な撮影もあったが、「僕とオデッサで2週間ほどリハーサルを行ったのが良かったです。二人の恋愛関係の最初から最後までを整理することができました。」と語り、現場では綿密なコミュニケーションがとられていた。ユッソン監督も、「大切なのはコミュニケーションと常識、そして思いやりです」と同調する。「私は、ダンスの振り付けと同じように、身体はただの道具であるという意識を持って、身体的なやりとりに集中するようにしました。そうすると、役者はあまり個人的なことに囚われずに済むのです。ジョシュとオデッサはそのことをよく理解してくれていました。」と、ラブシーンの演出における秘訣を明かしている。
ジェーンとの密会後、昼食会に向かったポール。二ヴン家に戻ったジェーンを待っていたのは思いもよらぬ知らせだった。果たして、身分違いの情熱の行く先はどこへ向かうのか—。いよいよ、今週5月27日(金)に公開となる本作を是非スクリーンでお楽しみください。
■監督:エヴァ・ユッソン(「バハールの涙」)
■原作:グレアム・スウィフト「マザリング・サンデー」(新潮クレスト・ブックス)
■プロデューサー:エリザベス・カールセン、スティーヴン・ウーリー(「キャロル」)
■出演:オデッサ・ヤング、ジョシュ・オコナー、コリン・ファース、オリヴィア・コールマン
2021年/イギリス/104分/英語/カラー/5.1ch/原題:Mothering Sunday/日本語字幕:牧野琴子/R-15/後援:ブリティッシュ・カウンシル/配給:松竹
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