<STORY>
19 世紀、アメリカ、マサチューセッツ州ボストン。マーチ家の四姉妹メグ、ジョー、ベス、エイミー。情熱家で、⾃分を曲げられないため周りとぶつかってばかりの次⼥ジョー(シアーシャ・ローナン)は、⼩説家を⽬指し、執筆に励む⽇々。⾃分とは正反対の控えめで美しい姉メグ(エマ・ワトソン)が⼤好きで、病弱な妹ベス(エリザ・スカレン)を我が⼦のように溺愛するが、オシャレにしか興味がない美⼈の妹エイミー(フローレンス・ピュー)とはケンカが絶えない。この個性豊かな姉妹の中で、ジョーは⼩説家としての成功を夢⾒ている。
ある⽇ジョーは、資産家のローレンス家の⼀⼈息⼦であるローリー(ティモシー・シャラメ)にダンス・パーティで出会う。ローリーの飾らない性格に、徐々に⼼惹かれていくジョー。しかしローリーからプロポーズされるも、結婚をして家に⼊ることで⼩説家になる夢が消えてしまうと信じるジョーは、「私は結婚できない。あなたはいつかきっと、もっと素敵な⼈と出会う」とローリーに告げる。
⾃分の選択でありながらも、⼼に⼀抹の寂しさを抱えながらジョーは⼩説家として⾃⽴するため、ニューヨークに渡る――。
【以下プレスリリース文掲載】
19世紀を代表する⼥性作家、ルイーザ・メイ・オルコットの世界的ベストセラー⼩説「若草物語」を、『レディ・バード』でもアカデミー賞<監督賞>をはじめ5部⾨ノミネートを果たし、その類まれなる表現⼒で映画界に新⾵を巻き起こしたグレタ・ガーウィグ監督が繊細にそしてみずみずしく生まれ変わらせた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。
本作で見事第92回アカデミー賞<衣装デザイン賞>を受賞したジャクリーン・デュランによる素晴らしい衣装の数々が映し出されたシーン写真9点を解禁致します。
ジャクリーン・デュランにとっては「アンナ・カレーニナ」(2013)以来2度目となるアカデミー賞<衣装デザイン賞>の受賞。
今回ガーウィグ監督がデュランへと求めたのは「触り心地が想像できて、毎日着る洋服のような感覚で、衣裳ではないもの。そういったことでモダンな感じが出して欲しい」という難しいものだったがそのリクエストに応えるため彼女は、同じ生地を所々で使って姉妹の服を縫ったり、一つの時代で使った生地を次の時代でも使うことで“マーチ家のおさがり・節約”を反映。
姉妹のそれぞれの個性を“ジョーは燃えるような赤、メグはロマンチックなライラックと緑のグラデーション、ベスは優しいピンク、そしてエイミーはフレッシュなトーンの水色”など、とても明確なカラーパレットで表現しました。
「ジョー(シアーシャ・ローナン)はおてんば。彼女は男の子のような自由さを求めていて、ローリー(ティモシー・シャラメ)のようになりたくて洋服を交換し合うくらい。彼女はいつも強い色を着ていて、赤ではない時は、深いインディゴブルーや何か目立つ色を着ている」「メグ(エマ・ワトソン)はロマンチックで、演劇とドレスを愛していて、中世時代のおとぎ話も好きだから、当時流行っていたゴシックのリバイバルスタイルにしたの」「ベス(エリザ・スカンレン)は常に家にいて、 姉妹の中で一番子供っぽい。彼女は成長するチャンスや外の世界を見るチャンスがなかったから、柔らかくて優しいピンクをずっと着ているの」「姉妹たちの中で、絶対的にエイミー(フローレンス・ピュー)が一番おしゃれ。そして若さと決断力が見える衣装」とそれぞれの個性と衣装の関係を明かし「それぞれのルックスが何らかの声明であることが大事だと感じたの。彼女たちはそれぞれ世界の見方があって、それはみんな違うけれども平等で大事な役割を持っているの」と、4姉妹たちがそれぞれ“完全に自分らしくいられる”ための個性を衣装によって表現したその想いと制作の裏側を語りました。
主人公ジョー役を演じるのは25歳という若さで既にアカデミー賞の常連と呼ばれる天才女優シアーシャ・ローナン。2016年の『ブルックリン』、2018年の『レディ・バード』に続き、本作で2年ぶり3回目のアカデミー賞<主演女優賞>ノミネートを果たしました。
ジョーのソウルメイトであり彼女に愛を告白するローリー役には『君の名前で僕を呼んで』で世界中から注目と賞賛を集め、今もっとも注目されるイケメン実力派俳優ティモシー・シャラメ。
さらに長女のメグ役は『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン、三女のベス役はHBOの『シャープ・オブジェクツ』のエリザ・スカンレン、そして常に自問する頑固で有名な、家族の末っ子エイミー役には本作で初めてのアカデミー賞<助演女優賞>ノミネーションともなる期待の新星フローレンス・ピューが演じます。
さらにベテランのローラ・ダーンがマーチ家の愛されてやまない愛情豊かな尊き母親を好演し、名女優のメリル・ストリープが四姉妹の裕福なマーチ叔母役で華を添えます。
「若草物語」がこれまでの自分を形作る上で大切な作品であったという若き才能グレタ・ガーウィグの手により、時代を超えて愛されるジョーの物語が、まるで現代に生きる女性たちを新しい世界へといざなうように、あざやかに描き上げられます。
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