『国道20号線 デジタルリマスター版』ほか<ロードサイド・フィルム・フィスティバル>開催決定!

 

【STORY】

 

この度、富田克也監督『国道20号線 デジタルリマスター版』ほかロードサイド映画3作品を上映するロードサイド・フィルム・フィスティバル<選べ、失え、行け!2022>が10月15日(土)より新宿K’s cinemaにて開催することが決定いたしました。開催決定にあわせてメインビジュアル及び、空族の富田克也、相澤虎之助のコメントも解禁します。

 

 

ドンキ・パチンコ・ATM-『サウダーヂ』前夜の空族が描く
ロードサイドの青春群像『国道20号線』ほか空族が推すロードサイド映画を特別上映!
“撮りたいものを勝手に撮る”の名をもとに『サウダーヂ』(11)、『バンコクナイツ』(16)、『典座 -TENZO-』(19)など、常に規格外の作品を世に送り出してきた日本映画の独立愚連隊、空族。『国道20号線』は『サウダーヂ』の前夜、2007年に制作された作品だ。
当時、トラック運転手をしていた富田克也が、国道沿いの郊外にパチンコ屋と消費者金融のATMが隣り同士にあることに気づき、そこを行ったり来たりしながら毎日を過ごす若者たちの物語を着想して作られた。国道沿いに立ち並ぶドン・キホーテ、パチンコ屋、ATMは当時の日本のどこの郊外にもみられた光景だった。まさに2000年代を代表するロードサイドの青春群像として名高い本作が、今回16mmをネガから2Kスキャン、5.1chに整音し直し15年ぶりに鮮やかに生まれ変わった。
今回の特集では、空族が影響を受けたロードサイドの映画を特別上映。まずは名匠・曾根中生がキャリアで一番の自信作と自負した実録青春ドラマ『“BLOW THE NIGHT ! ” 夜をぶっとばせ』、『シド・アンド・ナンシー』を手掛けた鬼才、アレックス・コックスが放つ灼熱のハイウェイアクションムービー『PNDCエル・パトレイロ』 、中国の巨匠、ジャ・ジャンクー監督の長編第3作目となる青春ドラマ『青の稲妻』の3作品を上映する。

どんな場所、いつの時代にも社会へ抵抗する若者たちがいた。彼らは、その行き場のない思いを抱えてこの世の果てまで疾走する!

 

 

 

■コメント
2007年に公開された『国道20号線』は16ミリフィルムで撮影されたが、資金の問題もあり当時のデジタル技術で変換後、完成され、これまでの15年間上映を続けてきた。しかしその間も16ミリフィルムの美しさを諦めきれなかった。そこで今回、全ての16ミリネガを2Kデジタルリマスター、音声も現在の技術によって全て一新。制作した私たち自身、これが同じ映画かと見まがい、ようやく『国道20号線』が完成したのだと確信できた。
そして15年の時を経て、”完成”した『国道20号線』を再見すると、当時、空族が影響を受けていた作品がいくつか思い浮かんでくる。これら三作品の舞台は国は違えど、いずれもロードサイドの青春を描いている。
『青の稲妻』は発展しつつある中国の地方に生きる行き場の無い若者たちを描き『PNDCエル・パトレイロ』はメキシコとアメリカンドリームはドラッグの一本道で繋がっていることを教えてくれた。『“BLOW THE NIGHT ! ” 夜をぶっとばせ』は「国道20号線」とまさに地続きだ。
ロードサイドから世界へ。道は常に繋がっている。
―空族(富田克也・相澤虎之助)

 

■上映作品
『国道 20 号線 デジタルリマスター版』 (2007 年→2022 年/77 分/16mm→DCP)

 

郊外型の大型店や消費者金融の ATM が立ち並ぶ国道沿いの町。元暴走族の青年ヒサシは、同棲中の元ヤンキー娘ジュンコと共に、パチンコやシンナーに明け暮れる自堕落な毎日を過ごしていた。定職にも就かず借金ばかりが増えていく彼に、暴走族時代の友人で闇金屋の小澤がある話を持ちかけ……。

 

監督:富田克也/脚本:富田克也、相澤虎之助/撮影:高野貴子
出演者:伊藤仁、りみ、鷹野毅、村田進二
© 空族

 

 

『“BLOW THE NIGHT ! ” 夜をぶっとばせ』(1983 年/109 分/BD)

 

喫煙、シンナー、暴走、喧嘩、不純異性交遊など、非行を重ねた実在の女子中学生の姿を、モデルとなった本人・高田奈美江の主演で映像化する。

 

監督:曾根中生
出演者:高田奈美江、小林栄次、小松由佳、可愛かずみ
© 1983 日活株式会社

 

『PNDC エル・パトレイロ』(1993 年/103 分/BD)

 

警察学校出たてのまじめな新米ハイウェイパトロールマン・ペドロが、麻薬事件に巻き込まれた仲間の死に怒り、復讐を決意する。

 

監督:アレックス・コックス
出演者:ブルーノ・ビシール、バネッサ・バウチェ、ザイデ・シルビア・グティエレス、ロベルト・ソ

© Adansonia

 

『青の稲妻』 (2002 年/112 分/35mm)

 

経済的、国際的にも急成長を遂げた現代中国の地方都市で苦悩しながらも未来を夢見る若者たちの姿を描く。

 

監督:ジャ・ジャンクー
出演者:チャオ・タオ、チャオ・ウェイウェイ、ウー・チョン

© 2002 LUMEN FILMS,E-PICTURES,BITTERS EN

 

 

■開催概要
ロードサイド・フィルム・フィスティバル<選べ、失え、行け!2022>
提供:空族 主催:ブライトホース・フィルム 協力:日活、アダンソニア、ビターズ・エンド
期間:2022/10/15(土)~28(金)
場所:新宿K’s cinema 東京都新宿区新宿3丁目35-13 3F

2022年10月15日(土)~28日(金)新宿K’s cinemaにて開催!

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