【連載コラム】畑史進の「わしは人生最後に何をみる?」 第15回 新作の『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』がお一人様でも楽しめたという話。

【文・畑史進(編集長Twitter):https://twitter.com/cefca_vader?lang=ja

 

11月19日、待望の新作が発売されましたね。

『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』平成はそれこそ数年に一回のペースでコンスタントに出ていた定番シリーズ。30過ぎたおっさんの僕にとっては「すごろくゲームと言えば『桃鉄』だろう」というくらいの作品。このシリーズにどれだけの思い出があって、どれだけ友人と喧嘩したことか。

 

 

さて、そんな新作『桃鉄』を軽く触ってみたのでその感触をお話しましょうかね。

 

軽くゲーム内容をさらうと、日本列島にある多数の「駅」をマスにしたすごろくゲームで、規定ターン数(ターンは1月、2月といった月単位、1年で全12ターン)の間に所持金を多く増やしたプレイヤーが勝利。

ゲームの始めに目的地が日本全国の駅からランダムで選出された後に、全プレイヤーは東京駅から出発。サイコロを振って、目的地に向かって進行する。目的地にはピタリと止まる必要があり、目的地に到着したら多額のボーナスが貰えるため、多くのプレイヤーは最初にこの目的地を目指すことになる。

 

 

マスには駅の他にもお金の増える青色の「プラス駅」、お金の減る赤色の「マイナス駅」、プレイヤーに様々な効果をもたらすカードの貰える「カード駅」などがあり、サイコロから出た目と状況に合わせて目的地の駅に向かう。名前の付いている駅には「物件」が用意されていて、これらを到着したプレイヤーが現在の所持金の範囲で購入することができる。

購入した物件はランダムイベントでプレイヤーに様々な影響を与えるほか、3月終了時の決算で物件に応じた持ち金加算が行われる。

 

最初に書いたように、多くのプレイヤーは目的地を目指して進むことになるけど、中にはひたすらプラス駅を地道に選択して所持金を増やすというプレイもありで、様々な遊び方、戦略で勝利を掴むことができるのがこのゲームの面白いところ。また、各駅にある物件は土地々々の名産品から観光名所、レジャー施設、はては球団もあるといったバラエティ豊かなラインナップとなっている。物件はこのゲームの勝利への鍵を握っているため、勝利を貪欲に求めた緻密な戦略で購入するもよし、はたまたネタで欲しい物だけを購入するといったプレイも面白いと思う。

 

 

さて、プレイした感じを軽く紹介すると。開発チームが大きく変わったにもかかわらず、「いつもの『桃鉄』」がそこにはあって、なんの違和感も無くすんなりと遊ぶことに集中できた。

シリーズ経験者に向けた設定がデフォルトで設定されており、何度も遊んでいる熟練者もストレスフリーで遊べるのではないかと思った。

起動後最初にプレイした「桃鉄3年決戦」では、最初の1年はそこそこ順調に進んでいたものの、貧乏神に取り憑かれてしまってあっという間に借金地獄に転落。挙句の果てに今回初登場のビッグボンビーに「出た目の数だけ借金を倍加する」という効果を受けてしまい、あっという間に最下位に転落。以後、何も出来ずに終わってしまった・・・

 

こう書くとすごくつまらないように思えるけど、これを人間同士でプレイするとかなり盛り上がるもので、今作を遊んでいる最中に昔のタイトルで遊んだ当時の記憶を思い出したり、今コレで同じメンバーで遊んで同じ展開になったらどんな空気になるのかシミュレーションしただけでもニヤニヤしてしまう。

これからドンドン遊び込んでしまうことになるのだろうけど、早く昔の仲間を集めて遊んでみたいと思わせてくれた。

 

 

というわけで、一人で触っていても楽しいもので、Joy-Conを使ったおすそ分けプレイがぴったりなNintendo Switchで発売したのは正しし、巣ごもり需要にぴったりな作品なのでこの年末を家族で、そして自分ひとりの耐久企画としてプレイしてほしいと感じた。

 

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