トム・ハンクスら豪華キャスト大集結!映画『インフェルノ』記者会見レポート

インフェルノ

ダ・ヴィンチの名画に隠された謎が世界中で一大センセーションを巻き起こした『ダ・ヴィンチ・コード』(06)、ヴァチカンを舞台にガリレオの遺した暗号を解き秘密結社イルミナティの陰謀に迫った『天使と悪魔』(09)。そしてシリーズ第3弾となる映画『インフェルノ』がついに10月28日(金)に日米同時公開となる。

今回、イタリア・フィレンツェのヴェッキオ宮殿の五百人広間にて記者会見が行われた。会場となったヴェッキオ宮殿は、ユネスコ世界遺産に登録されたフィレンツェ歴史地区内に位置し、700年以上の歴史を持つ“イタリアで最も大切とされている公共の場”のひとつ。この歴史ある場所での記者会見に、世界中から33ヵ国約250人以上の報道陣が詰めかけた。

世界中の注目を集めるなか始まった記者会見では、シリーズ全作を手掛ける監督ロン・ハワードを先頭に、これまで数々の謎を解き明かしてきた主人公・ラングドン教授を演じるトム・ハンクス、昨年アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた“今最も注目の女優”で、 ラングドン教授と行動を共にする才色兼備の女医シエナ役フェリシティ・ジョーンズ、そしてラングドンを追う監視・対応支援チーム(SRS)の隊長ブシャール役オマール・シー、同じくラングドンを追う大機構の最高責任者シムズ役イルファン・カーンなど、本作の超豪華キャストが続々と登場した。さらに会見場に現れたのは“シリーズ生みの親”である原作者ダン・ブラウン。監督、キャスト、原作者、と本作を作り上げた超豪華チームが一堂に会した会見となった。

報道陣たちの熱視線が注がれるなか、まず口を開いたのはトム・ハンクス。長い歴史を持ち、本作の重要な鍵ともなるヴェッキオ宮殿の五百人広間での会見について「フィレンツェという美しい場所で素晴らしい役者たちとともに演じることができたのは地球上で一番ラッキーだったよ」と、その興奮を語る。さらに作品については「今回のコンセプトはとても恐ろしいものだが、すごくリアルな問題でもある。この問題は映画を観た人たち全員と考えることができる作品だと思っている」とアピールしていた。また、トムと幾度もタッグを組んできた監督ロン・ハワードは「この映画のように、スリルあふれる物語を作り上げるということはまず世界のことを考えて、そして新たな物語を作ることが大切だと思っている」と制作秘話を明かし、会場を沸かせる一幕もあった。今作でシリーズ初参加となるフェリシティ・ジョーンズは「勇敢で、お互いにリスクを取りながら信頼し合い、予想もしなかったようなことを作り上げていく素晴らしい方々と働くのは最高だったわ」と、チームの結束の固さを明かした。

さらに、会場の注目を一身に受けたのは先日、新作『Origin(原題)』を2017秋に発刊することを発表したばかりの原作者ダン・ブラウン。本シリーズについて “何を語るのか”固唾を飲んで見守るマスコミを前に、ブラウンは「初めてこのシリーズを書いたときは、映画化されるなんてとても想像していなかったし、もちろんトム・ハンクスが主役のラングドンを演じてくれるとは思っていなかった」と切り出す。そして、共に「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズを作り上げてきたロン・ハワード監督、トム・ハンクスらを前にしつつ「でも最初の映画が公開されてからは、このシリーズを書くときは、トムたちのことを24時間いつでも頭に描きながら書いているんだ」というコメントが飛び出すと、その場に集まったマスコミ、キャスト陣を含めた全員から歓声が上がり、大興奮冷めやらぬなか記者会見は終了した。

インフェルノ

【コメント】

■トム・ハンクス
私たちは、いつも素晴らしい物語を作りたいと思っている。一緒にものづくりをするスタッフの皆を信頼し、素晴らしい経験をする気持ちを分かち合いたい。そして、できあがった物語を皆と分かち合えることがとてもうれしいんだ。
(作品について) 本から映画に帰るときに最初に話し合ったのは、「地獄」をテーマに据えるということ。ゾブリストの考えている「地獄」というアイデアはとても恐ろしい。
(ラングドンのキャラクターについて)ラングドンは、本当にかっこよくて、知的で、タフな男。僕は役者だからそんなかっこいい彼のことを、演じることができるんだ。かっこいい男のフリをするのが、俳優の仕事だからね(笑)。

■ロン・ハワード監督
僕の子供時代は子役から始まったんだけど、そのときに感じたのは“映画業界というのは一生終わらないおとぎ話のようなものだ”ということなんだ。

■フェリシティ・ジョーンズ
私たちは本当に楽しんだわ!トムとフィレンツェの素晴らしい建築物の間や美しい廊下を走り回るのはいつでも楽しかった。それに私はすばらしいキャラクターを演じることができた。こんなにも才能溢れる方々と一緒のお仕事に参加ができたことが本当に喜びです。

■原作者ダン・ブラウン
僕が映画化のなかで一番楽しみにしているのは、皆が作り上げる新たな物語を見れること。読者は本を読み、そして映画を観て、何がちがうかをみて喜びを感じるんじゃないかな。

【ストーリー】
宗教象徴学者ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、フィレンツェの病室で目を覚ます。頭に受けた傷と記憶喪失で混乱するラングドンは、状況も掴めぬまま謎の女性警官に命を狙われてしまう。そんな彼のピンチを助けたのが、女医のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)だった。シエナにかくまわれたラングドンは、上着のポケットからレーザー・ポインターを発見。すると、そこからはダンテの「神曲」を描いた絵が投影され、二人は絵の中に散らされていた文字からゾブリスト(ベン・フォスター)という名前を判読するのだった。ゾブリストは天才生化学者であり、人口過剰問題に直面する今の地球を懸念していた人物。そして、その抑制策として“ウィルスを感染させ人口を半分に間引く”という恐ろしい計画を目論み、ウィルスの起爆スイッチを詩人ダンテの叙事詩「神曲」≪地獄篇:インフェルノ≫に隠したのだった。しかし、彼はラングドンが目覚める3日前に自殺。ラングドンとシエナは、死んだゾブリストが隠した暗号に挑みつつ、その先に待ち受ける<今、人類を半分に減らすか> or <100年後に滅びるか>という究極の選択を迫られることとなる。

『インフェルノ』
10月28日(金)日米同時公開!
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式HP:http://www.inferno-movie.jp/site/#!/

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