映画『マルドゥック・スクランブル 燃焼』公開直前記念イベント レポート



8/30(火)、東京、スペースFS汐留にて、映画『マルドゥック・スクランブル 燃焼』公開直前記念イベントが開催された。イベントは2部構成で、第1部では、映画『マルドゥック・スクランブル 燃焼』の工藤進監督、原作・脚本の冲方丁さん、そして、『マルドゥック・スクランブル 燃焼』の主役ルーン・バロット役の林原めぐみさんによるトークショー。第2部では、”冲方サミット”参加メンバーによるガチンコ・カジノバトルが行われた。
第1部のトークショーでは、『マルドゥック・スクランブル 燃焼』の舞台がカジノであることにちなんで、冲方さんは黒いベストを着用した正装姿、林原さんは深紅のドレスに身を包んで登場。冲方さん、工藤進監督、林原さんは『マルドゥック・スクランブル 燃焼』を、ようやく公開できることに感無量な様子。MCから、いよいよ公開されることについて感想を求められると。

冲方さん「感無量です。1年間、スタッフの皆さんが尽力したものが結晶して、上映館も、プロモーションもおおきく成長して、今だに成長している作品だと思います。今日という日を、皆さんと迎えられたことを大変嬉しく思っております。」
林原さん「第一部「圧縮」が、ここで!?という終わり方をしていて(笑) 続きが来週ならともかく、一年後!?今回の「燃焼」は、その続きから始まっています。皆さんには、本当にお待たせしました。楽しんでいただきたいと思います。」
工藤監督「私の中では、ずっと『マルドゥック・スクランブル』が生き続けているので、あまり1年振りという感じはあまりありません。このまま、第3部にいってしまいそうな気がしています。」
第2部の見所について冲方さんは「ルーン・バロットが、第一部で何故殺されなければならなかったのか。自分を助けてくれた「O9(オーナイン)法案」とは何なのか。自分はこれからどう生きていくべきか。そういう問いかけが第2部で行われます。それが見所であり、物語の骨格です。」と語った。

トークの中では、イルカの鳴き声をバッチリ練習して役作りしてきたトゥイードルディム役の浪川 大輔さんが、スタッフにイルカ演技を止められたこと、ミディアム・ザ・フィンガーネイル役の若本規夫さんが演技に力を入れすぎて大変だったこと、本作の後半の舞台がカジノということで林原さんもカジノスクールに行って勉強してこと、カジノのディーラーの所作をビデオに撮って作画に反映させていること、限られた時間内に効果的にストーリーを盛り込むために各カットを残すか残さないかで監督と冲方さんが0.1秒単位で悩んだ等など、笑ってしまうものから、シビアなものまで、制作にまつわる数々のエピソードが語られた。

トークショーの最後に、ゲストからファンへのメッセージ
工藤監督「前作、「圧縮」から1年。今回もスタッフ一同で一生懸命作りました。第一部「圧縮」のフィルムは、1年の間旅をして全国の方々に観ていただけたと思います。この「燃焼」も、全国を旅して回ってくれると嬉しいなと思っています。応援してください。」
林原さん「「燃焼」から上映館が増えているというのが、この作品の底力を物語っているのではないかと思います。今は、本当にいろんな情報や映像がネットやTVに溢れていますけど、多分、(皆さんが)観たいのは”スピリット”なんじゃないかなと思います。キレイな映像だけではなく、そこに込められた人間臭さだったり、職人技だったり、自分の想像の枠を越えたものを、本当は観たいんじゃないかと思います。この作品は本当にひとつも妥協がなく、そういうものが溢れているので、誰に恥ずることなく胸を張って、(他人に)薦めてくださいと言える作品です。損はさせない作品ですので、『マルドゥック・スクランブル』という作品を追いかけてください。」
冲方さん「自信を持ってお届けできるフィルムになりました。第二部のクオリティーは第三部に繋がっていきます。この第二部「燃焼」というものを、ひとつの作品として観ていただきたいですし、独立した作品としての面白さがあると思っています。パワーアップしていく「マルドゥック」シリーズを、今後ともよろしくお願いします。」
つづいてイベントは、第2部”冲方サミット”参加メンバーによるガチンコ・カジノバトルへ。”冲方サミット”とは、冲方作品を各社が協力して盛り上げていこうと、冲方さん本人をはじめ、冲方作品関連書籍やビデオを発売している各出版社やビデオメーカー5社8部門のスタッフと冲方さんが結成した組織。今回は、この「燃焼」の舞台がカジノであることにちなんで、リアルカジノバトルを行い、ポーカーで優勝すると各社の担当者、そして冲方さんの希望が叶えられるという趣向。「冲方さんに短編小説を書いてもらえる権」「冲方さんに4コマ漫画を書いてもらえる権」などなど、各社のリアルな思惑と、担当者の人生が懸った大勝負。その一方、冲方さんの希望は「一ヶ月失踪権」!約1時間30分の死闘の末、勝者は講談社「月刊アフタヌーン」に。獲得した権利は「絵心のある小説家・冲方さんにセルフパロディ4コマ『春海くん』を書いてもらう権」。悔しがる冲方さんと「アフタヌーン」の担当者による固い握手が交わされ、イベントは幕を閉じました。映画『マルドゥック・スクランブル 燃焼』は、9/3(土)から全国ロードショー。


※このイベントの全貌をUSTREAM、ニコニコ動画で視聴することができます。
各サイトによる配信ページはコチラから!
USTREAM イベント中継専用チャンネル http://www.ustream.tv/channel/mardockscramble
ニコニコ動画 イベント中継専用チャンネル
http://live.nicovideo.jp/gate/lv61354725
『マルドゥック・スクランブル 燃焼』
9月3日(土)公開
CAST
ルーン=バロット:林原めぐみ
ウフコック=ペンティーノ:八嶋智人
ドクター・イースター:東地宏樹
シェル=セプティノス:中井和哉
ディムズデイル=ボイルド:磯部 勉
ミディアム・ザ・フィンガーネイル:若本規夫
トゥイードルディ:小林由美子
トゥイードルディム:浪川大輔
プロフェッサー・フェイスマン:有本欽隆
オクタヴィア:勝田晶子
ベル・ウィング:藤田淑子
アシュレイ・ハーヴェスト:土師孝也

STAFF
原作・脚本:冲方丁(早川書房 ハヤカワ文庫JA )
監督:工藤 進
コンセプトデザイン:菊田幸一
キャラクターデザイン・総作画監督:鈴木信吾、中井準
メカ・銃器デザイン:大久保宏
色彩設計:海鉾重信
美術設定:塩澤良憲(美峰)
美術監督:野村正信(美峰)
撮影監督:福士 享(T2studio)
音響監督:三間雅文
音響制作:テクノサウンド
音楽:Conisch(コーニッシュ)
音楽制作スターチャイルドレコード
アニメーション制作:GoHands
配給:アニプレックス
製作:マルドゥック・スクランブル製作委員会(キングレコード、アニプレックス、ブロスタTV)
公式サイト:http://m-scramble.jp
(C) 冲方丁/マルドゥック・スクランブル製作委員会
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