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映画『極道兵器』人間兵器のシーンはメキシカンスタイルのプロレス技から誕生!坂口拓監督・山口雄大監督インタビュー

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銀座シネパトスをジャックして、日本発の海外向け映画レーベルSUSHI TYPHOON(スシタイフーン)が仕掛けるSUSHI TYPHOONまつり。坂口拓監督・山口雄大監督『極道兵器』、山口雄大監督『デッドボール』、千葉誠治監督『ANV/エイリアンVS忍者』、西村喜廣監督『ヘルドライバー』の4本を、7/23から4週間の限定上映というスペシャルプログラムを開催中だ。
そんなSUSHI TYPHOONレーベル作品の中でも、ハイテンションなアクションの連打で一際人気を博しているのが『極道兵器』。石川賢の名作漫画『極道兵器』を原作に、アクション俳優であり自ら監督も務める坂口監督と、漫画原作の映画化に定評がある山口監督が完成させた奇跡の1本。映画のハイテンションなリズムそのままに、シンクロ率マックスでボケ続ける坂口監督と山口監督の爆笑インタビューをお届けします!

今の“ニュー・ヤクザ”ものはクール過ぎる

――映画『極道兵器』は、石川賢さんの漫画『極道兵器』と『真・極道兵器』を合わせた構成ですが、お二人でどのように考えていかれたんでしょうか。
山口:一番の見せ場として、まずこれだけはやりたいよねっていうのが、『真・極道兵器』の全裸の人間兵器。それをクライマックスに持って行こうっていうのは最初から考えていました。
坂口:最初は雄大さんがプロットを書いたんですけど、広げ過ぎてるってみんなに叩かれて。「もうやだ!」とか投げやりになって(笑)。そこから僕が書いた脚本はすっきりしてるんですよ。1稿・2稿と僕が書いて、最後に雄大さんに肉をつけてもらって完成させました。
山口:『真・極道兵器』は別キャラクターの話なので、『極道兵器』に登場する主人公・将造の義兄弟・鉄男(村上淳)っていうキャラクターを使って、全体を展開させることにしました。密度は濃いけど低予算の映画で撮影日数も限られている中で、どう配分して撮っていくかってところで苦労しましたね。
坂口:見せ場だけを最初にチョイスして構成していったんですよ。アクションだけじゃなくて僕が演じた将造と鉄男の友情を描いたシーンも含めてです。将造は完全無欠のスーパーヒーローじゃないし、残忍なヤツなんですけど、その中にも少しだけ人間らしい気持ちもある。お客さんに“これだったら許せるかな”って共感してもらえる部分を入れたいなっていうのはありました。
山口:今の日本映画のアクションで“ニュー・ヤクザ”ものってクール過ぎるんですよ。残忍で心がない人間として描くのが、スタンダードになっているんです。原作が『仁義なき闘い』を意識して描かれているので、こういう題材をやるんであれば、“義”や“仁義”、無茶苦茶なんだけど友情には厚いとか、父親とは喧嘩しているけども結びつきがあるってところを描かないと、ちゃんとしたヤクザものにならないんじゃないかっていうのがありましたね。

13日間で撮り上げた三角印魂!

――撮影日数はどれくらいですか。
坂口:20…日くらい?
山口:13日だよ!
坂口:13日であれ作ったの!?僕たち大したもんだね(笑)。
山口:大したもんだよ(笑)。全体は13日で撮ったんですけど、オープニングでのジャングルのアクション、そこだけ少人数で追加撮影しました。オープニングで最大限に将造の狂犬振りを見せておかないとキャラクターが分からないんで、「どうしてもやりたい」って千葉善紀プロデューサーにお願いして。
坂口:本当はエンドクレジットがない予定だったんです。
――昔の東映映画の感じですね。
山口:そうそう。オープニングの赤い筆文字のクレジットは完全に東映のオマージュで、ラストも『仁義なき戦い』のオープニングに重ねた形で。その辺はこだわってやりましたね。ほんとはね●●●でぱっと終わりたかった。
坂口:知ってる?(62文字削除)
――それはとても書けません(笑)!
山口監督&坂口監督、コンビネーションのヒミツ

――山口監督作品で坂口さんが主演されるのは『地獄甲子園』以来ですね。『激情版 エリートヤンキー三郎』では坂口さんが少しだけご出演されましたけど、がっつり組まれるのは久々です。いかがでしたか。
山口:とはいっても変わりないよね。仕事してなくてもしょっちゅう会ってるんで。
坂口:僕らぐらいプライベートと仕事を混同してるやつらもいないよね。
山口:もし男女だったら確実にやってますね!(笑)
坂口:アナルセックスしてます。男女だったらですよ(笑)!
山口:そこは間違わないでください(笑)。
坂口:やってないですよ!
――ではあまりに否定するので怪しいということで(笑)。
山口:去年SUSHI TYPHOONで2本作ったんですよ。共同監督の『極道兵器』と僕が監督の『デッドボール』っていう映画で。半年以上ずっと一緒にやってましたね。
坂口:『デッドボール』は雄大さんを立てないといけないから口が出せないし、ちょっと苦しかったですね(笑)。正直なことを言うと、僕らって誰が監督とかあまり関係ないんです。
山口:誰が監督でも面白いものを作れたらがいいので。彼が役者をやっている時でも映画を良くしたいって気持ちは同じだから、こうしたらどう?って言ってくれるし。そこは全くこだわってないんですよ。
坂口:だってね。脳みそが似てるんですよね。ずーっと一緒だからね。
山口:別に言わなくても、僕がOKなら彼もOKと思っているっていうのが分かるんです。

人間兵器ができるのは泉カイさんしかいなかった

――将造を慕う岩鬼組組員の拓三役を仁科貴さん、三太郎役を西(さい)明彦さんが演じられましたが、キャスティングはどのように決まったんですか。
山口:拓三は元々原作に出てくるキャラクターで、石川賢さん自体が川谷拓三さんをイメージして描かれているので、それはもう息子さんの仁科さんにやってもらうしかない!ってことでお願いしました。西さんの三太郎は最初台詞があったんですが、あのバランスで考えると一人何もしゃべらない方が面白いんじゃないかと。最後に一言だけしゃべるのは現場のアドリブです。
――島津健太郎さんとのバトルも印象的でした。事務所の狭さは大変ではなかったですか?
坂口:アクションは空気みたいなものだからね(笑)。ただあの時の自分は、久々にマックスに速かったですね!!島津さんは大阪出身で、アクションが巧いことで有名な方なんです。凄くやりやすかったですよ。
山口:相手役がいいと締まるよね。島津さんが最後にバック転から椅子に座るっていうのが地味だけど凄い!ちなみにスーツのパンツが破れるのは、本当に破れちゃったんですよ。破けるカットと後から入れて、破れてみたら島津さんが自前でピンクのブリーフはいているのが面白いなってことで生かしました(笑)。
坂口:おならは僕の演出じゃないですよ。千葉プロデューサーです(笑)。
――そして、一番の見せ場にあたる人間兵器のシーン。泉カイさんがはまり役でした!
坂口:人間兵器をルチャ(※)の技を使って裸でやろうってなった時に、「これ誰ができるんだ?」って話になって。アクションマンだったら出来るけど、裸にはなれないじゃないですか。
(※:ルチャリブレ:メキシカンスタイルのプロレス)
山口:あれはカイちゃんじゃないと出来ないですね。カイちゃんはいい要素を全部持ってるんですよ。ポールダンサーで凄い身体能力を持ってるし、芝居もちゃんとできる。可愛いし、必要であれば脱いでくれる。元々漫画では妻の設定だったところを、カイちゃんに合わせて妹に変更したんです。カイちゃんが今まで出た映画の中で、多分一番カイちゃんのことを生かしてると思いますよ。いい芝居してくれましたしね。
坂口:カイちゃんはスレンダーだからいやらしく見えない。妻だとどことなくひわいな感じもしますよね。

必見!!!4分半・1カットのアクションシーン
――それでは坂口さんが今回一番見て欲しい!というアクションシーンは。
坂口:そんなの言わなくても分かるでしょ。分かんないの!??
山口:ジャングルで傷口を縫うところですよ。(餌を撒く山口監督)
大場渉太(日活・宣伝プロデューサー):完全にランボーだよね。ランボー数珠繋ぎ状態。
坂口:もう!!!4分半ワンカットのアクションシーンがあるじゃないですか!DVDで見るから分かんないんですよ(笑)
――怒られたと書いておきます(笑)。
山口:凄くタイトな撮影期間だったんですけど、その4分半ワンカットはどうしても気合入れてやりたかったんで、あそこだけ半日かけてやってるんですよ。リハーサルを何回も繰り返して。
坂口:『トム・ヤム・クン!』の1カット長回しのアクションシーンは同じ4分半くらいなんですけど、約3ヶ月半かけて撮ってますもんね。僕らなんかお金がないから、アクションマン40人を揃えるのは1日しか出来ない。ベースは作るんですけど、覚えるのはその当日で、1時間にも満たないんですよ。でもそんなやり方のいいところは、決まった立ち回りにならないところですね。うちのメンバーには、殴って蹴って当たったら僕のせいでいいから殴って来い!って言って。NGになるのがイヤなんで、その代わり僕も際どく狙うからってことでガチでやりましたね。
――次回拝見するときは、必ずそのシーンに刮目します!

写真は『デッドボール』
『極道兵器』から『デッドボール』へ

――最後に観客の皆さんに一言お願いします。
坂口:SUSHI TYPHOONは海外のマーケットを前提としたレーベルなんですけど、日本のお客さんも絶対に観て頂きたいんで、村上淳さんや鶴見辰吾さんといった方々にも出演していただきました。僕らの得意なおふざけもあるんですけど、締めるところは締めてやらせていただきました。ご清聴ありがとうございました!
山口:お二人のような俳優さんに入っていただくと、やっぱり重みが全然違いますよね。
『極道兵器』はエンターテインメントに仕上げてるんで、幅広い方に観て頂けるとは思っています。逆に『デッドボール』はなんでもありですよ。脚本が戸梶圭太さんで、野球モノなんで漫☆画太郎先生のテイストもありつつ、戸梶さんの世界観が前面に出てる作品です。ちなみに聞かれてないけどキャストを紹介しますね。『地獄甲子園』と同じ野球十兵衛の役で主演・坂口拓、星野真理さん、田山涼成さん、山寺宏一さん!
坂口:実に演技派の方々で固めさせていただいて。星野さんが凄い魅力的ですよ!僕が初めて金八を演じたときにいい女優さんだなーと(笑)。(←法螺話が続きます)
インタビューアー:デューイ松田
(写真:プチョン国際ファンタスティック映画祭/『極道兵器』舞台挨拶の様子 登壇:坂口拓監督・山口雄大監督・裵 ジョンミョン)
SUSHI TYPHOON まつり
東京/銀座シネパトス(7/23~8/19)、大阪/テアトル梅田(8/20~9/16)、福岡/KBCシネマ(8/27~9/9)、愛知/シネマスコーレ(9/17~9/30)、北海道/ディノスシネマズ札幌劇場(9月公開予定)、京都/京都みなみ会館(10月公開予定)
極道兵器
配給:日活
(C)2010 KEN ISHIKAWA/Dynamic Planning-YAKUZA WEAPON Film Partners
公開表記:銀座シネパトスにて公開中。全国順次公開
デッドボール
配給:日活
公開表記:銀座シネパトスにて公開中。全国順次公開
(C)2010 SUSHI TYPHOON/ NIKKATSU

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