『破裏拳ポリマー』大感謝祭に坂本浩一監督&野中剛が登壇!


タツノコプロ創立55周年を記念し、異端の格闘ヒーロー『破裏拳ポリマー』が実写映画化され現在大ヒット公開中!

■今だから語れるぶっちゃけトーク炸裂!

今回、6月20日(火)にファンへの感謝の意を込めたイベント「『破裏拳ポリマー』大感謝祭!」が実施された。イベントでは本作のメガホンを取った世界随一動きにキレのある映画監督・坂本浩一監督を始め、本作の超重要な見どころのひとつである「ポリマースーツ」のデザインを手がけた、キャラクターデザインの野中剛氏が登壇するトークイベントを開催。NGなし、ネタバレOKのぶっちゃけトークが繰り広げられた。

舞台挨拶終了後、劇場のロビーでは本作のパンフレットを持ったファンに向けたサイン会が実施され、記念撮影とサイン会で長蛇の列が作られた。ロビーには劇中でも使われた4種類のポリメット(ポリマースーツのヘルメット)も飾られ、全力で本作の世界観に浸れる1夜となった。

<ゲストコメント>

【ポリマースーツのこだわり】

野中剛:これまで雑誌の取材などでは話すことの出来なかった、ポリマーアルテミス(原幹恵)とポリマーティターン(神保悟志)の話になりますね。アルテミスは一番たくさん設定画を描きました。監督からのダメ出しも多かったですが、描いていて楽しかったです(笑)。どこが出ていると女性っぽく見えるかこだわる監督と、女性が男物を着るだけで萌える僕の論争が続いていました(笑)

坂本監督:ポリマーアルテミスへのここの肌は露出して、ここは隠してというこだわりは多かったですね。
転身前は肌が隠れているところが、転身すると露出するという部分もあります。女性がポリマースーツを着た時、どれだけプロポーションをキープできるかというところにこだわっていて、どうやって薄く作っても厚みが出てきてしまうのが大変でした。アクションが出来るような作りにしなくてはならないということもあり、何も考えていないように見えて、結構色々と考えて作っていたんです(笑)。また女性目線でのディティールにもこだわっています。なので、男性がアルテミスのスーツが好きだというと「わかってるよ!」という気がしますが、女性があのスーツが好きだというのを聞くと、とても嬉しいです!

野中剛:ポリメットは最低限の粘土とLEDを使用しサイズを極限まで削りつつ、過酷なアクションシーンにも耐えうる頑丈さを意識しました。顎のバンドのキツさの調節にも苦労しました。口の動きに連動する軟質の素材を使用したりもして、朝のテレビ番組では出来ないこだわりです。またポリマーティターンはラスボスのキャラだということは早い段階から決まっていたので、常に全開の状態がわかるようにしようと話していました。そうするとヘルメットの牙のようなクラッシャーの部分が一番大きくないとと思い、あの『我が人生に一片も悔いなし』の人を意識しました(笑)。

坂本監督:僕も同じ意見で、やはり最強の敵キャラを考えると、『北斗の拳』のラオウが出てきましたね(笑)。

【実写映画版でのメカ転身の行方】

野中剛:『破裏拳ポリマー』の実写映画をやると決まった時からメカ転身は悩みどころでした。

坂本監督:ヒーローが関節を無視して変身するというのは仮面ライダーでなら許されるけれど、この映画の世界観ではそうはいきません。溝端君の関節を無視して顔が歪む、、、というのを、お客さんが見たら格好良いと思ってくれる訳はないので。今回の世界観が許す範囲で、最後の脱出シーンでの使用が決まりました・

野中剛:最後の脱出ブースターが、唯一使えるところでした。ポリマー粒子を駆使してアニメ版に忠実なメカ転身を実現すると『アイアンマン』のトニー・スタークを超えるんじゃないでしょうか(笑)。

坂本監督:アニメを見ている人は「なんであれだけなんだ」と思うかもしれないですが、色々あって実現出来ない部分もありました。僕の頭の中にまだまだアイデアはあるので、これからも提案し続けて挑戦を続けていきたいです。
脚本を書くだけならお金もかからないので、プロットを書いている段階では『破裏拳ポリマー』には水中戦もありました。『パワーレンジャー・ターボ』でボートの上で撮るのは難しいというのはわかりました。昔バカにしていた『ウォーターワールド』の凄さにもその時に気付きました(笑)。

【次やるとしたら?】

野中剛:妄想はいくらでも膨らんでいきます。タツノコプロさんの実写映画化の歴史は多々あります。今回の『破裏拳ポリマー』に参加するというのは、その十字架を背負うということなのですが、アイデアはたくさんありますよ。

坂本監督:今回は『破裏拳ポリマー』の紹介的な部分もあったので、主人公のポリマーと戦うのは少人数でというのもありましたが、次回はアニメと同じような奇抜な強盗団の集団とポリマーとの多対一の戦闘を描きたいです。

【締めの挨拶】

野中剛:監督と一緒にお仕事した『スペーススクワッド』も現在公開中です。『破裏拳ポリマー』同様懐かしいキャラクターを作っています。次の坂本浩一監督と僕の作品もぜひ楽しみにしてください。

坂本監督:僕は観客の皆さんと一緒に作っているつもりです。今回の『破裏拳ポリマー』のように、皆さんが観てくださるから作れるのです。これからも是非、一緒に作品を作って、次回は『破裏拳ポリマー』も他のタツノコプロ作品のキャラクターとコラボする、そんな作品を作りたいと思っています。

『破裏拳ポリマー』
2017年5月新宿バルト9ほか全国ロードショー
キャスト:溝端淳平 山田裕貴 原幹恵 柳ゆり菜 神保悟志 長谷川初範
原作:タツノコプロ/監督:坂本浩一/脚本:大西信介/配給:KADOKAWA
(C)2017「破裏拳ポリマー」製作委員会
公式サイト:polimar.jp

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