東京ゲームショウ ビジネスデー1日目のカプコンブースにてフルCG映画「バイオハザード ヴェンデッタ」の公開が発表され、舞台上には本作でエグゼクティブプロデューサーを務める清水崇氏と監督を務める辻本貴則氏、そして原作監修を務める小林裕幸氏が登壇した。
ステージ上ではホラー演出を主に清水崇氏が監修し、アクション演出を辻本貴則氏が務めるということが発表され会場は大いに盛り上がった。
[取材・文:畑史進]
エグゼクティブプロデューサーという肩書がついたことに対して清水氏は「普段は映画を監督しているんですが、今回はエグゼクティブプロデューサーという偉そうな肩書がついてますが、本当に偉いのは監督の辻本監督なんで・・・」と控えめな挨拶をして周りから「ハリウッド監督でエグゼクティブですよ」と指摘されても恥ずかしそうに「いやいや」と返すと「清水崇『EP』のもと、監督をやっています辻本です」と辻本監督が本作品での立場の関係をより強調して自己紹介を行った。その後も演出上の役割を改めて紹介すると再び立場の関係性をめぐった会場の笑いを誘うやり取りが行われると会場で「ヴェンデッタ」のトレーラーが世界初公開された。
ティザーに対してコメントを求められると清水EPは「まだ触りなんで今までの世界観とは違うと感じるはずです、後は完成が佳境に迫っています」と自信を込めて話し、辻本監督も「原点回帰をキーワードに清水EPのもとのホラー演出を始め、アクションを凄いことにしているので期待してください」と映像作品として完成度の高さの自信を匂わせた。小林Pも「6の続きを描いているのでゲームファンも期待してください、表現もかなりゴアにしているのでやり過ぎたかなと思っています」と映画ファンもシリーズファンも期待できる作品であることを改めて強調した
―――クリスとレオンが登場していますが、シリーズ原点に帰ったこだわりは
小林P「ホラーをやりたいという制作サイドの希望もありまして、清水さんを起用させていただきました。また洋館が出ていることですが1の洋館とは違っていて、新たなものになるんですが、1に雰囲気を近づけるために舞台として選びました」
清水EP「クリスとレオンが絡むことになりますが、今までゲームの中でも無いことですね」
小林P「6ではエイダをめぐって色々とありましたが、一応お互いには腕を認め合う中なんですよね」
清水EP「ホラーをお願いしますと言われたんですが、脚本を観たらかなりドラマに拘っていて、もともとの深見さんの脚本は素晴らしいものだったんですが、怖がらせるためにはキャラクターとドラマがしっかりしていないといけなかったので、監督と相談しつつお願いして小林Pにもチェックしていただきました」
―――今回はホラー要素が強いのでしょうか?
小林P「前半はそうですがクリスは結構最初からアクションしていますので、結局はいつものバイオだなという風になってます」
辻本監督「両方のイイトコどりですね、バディもののアクションもあるんで色んな要素があります」
―――ティザーではまだ出ていないですが、レベッカも出ているんですよね。
小林P「0と1には出てましたけど今回は大人になったレベッカが出ているんで期待してください、設定年齢30歳ですけどね」
清水EP「俯瞰で観ているんですが、小林Pや辻本監督のレベッカに対する情熱が半端ないですよ、この衣装じゃダメだとか。やっぱり所属事務所ですからね」
辻本監督「次のトレーラーで出すんで!今回はすみません」
―――謎の男について聞かせて下さい
小林P「ウェスカーです(笑)まぁ違うんですが、敵であり、テロリストです。それとヴェンデッダという意味も考えて欲しいです、色んな意味が入っているんです」
―――過去の作品とはまた違う物になっていますね
小林P「敵や味方も色々出ますし、レオンファン、クリスファンのやり取りも女性から見たら男同士のなんたらとかがあって、また男性はレベッカを最新CGで可愛らしい、強い姿を見ることが出来るので良いサービスが出来たと思います」
辻本監督「僕は本当に面白いと思っていて、実に魅力的に描かれていて敵も味方も素敵で新しいクリーチャーも凄いのが出ているので期待してください」
最後に本作品の公開が来年2017年の春公開ということが発表され登壇者からファンに向けてメッセージが送られて本イベントは終了した。
清水「フルCGの映画にガッツリ関わるのは始めてで、辻本監督のもと今までにないドラマ性でミラ・ジョヴォビッチの映画とゲームとの違いを楽しんでください」
辻本「作っている最中ですが手応えを感じてますこの企画に携われたことが嬉しいです。早くお見せしたい気持ちで一杯です、ご期待ください」
小林P「凄いメンバーで作ってます、もう少しお時間下さいゲームを知っている人は当然ですが、知らない人も楽しめる内容となっています。映画になっているのでお楽しみに待っていてください」
『バイオハザード:ヴェンデッタ』
2017春 公開予定
(c) CAPCOM / VENDETTA FILM PARTNERS. ALL RIGHTS RESERVED.
公式HP:http://www.capcom.co.jp/game/content/biohazard/info/theatre/494
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