乙女ゲーム×少年マンガ 『アルカナ・ファミリア』アフレコインタビュー [「パーチェ」杉田智和さん]



地中海に浮かぶ小さな島・レガーロ島を舞台に繰り広げられる、タロットカードをテーマにしたイタリアンファンタジー&恋愛ストーリー。“乙女ゲーム×少年マンガ”をコンセプトにしており、恋愛は勿論、アクションも楽しめる作品です。今回は、パーチェ役の杉田智和さんにインタビューしました。

――台本を読んでみての感想をお願いします。
杉田智和さん(パーチェ役/以下杉田):ヒロインの台詞が選択肢内におけるリアクションしかないので、どのようにシーンを膨らませて芝居をするかということが若干困難だという印象を受けました。アドベンチャーゲームの仕様なので仕方ありませんが、何も反応がないのが寂しいです。そのような中で僕は、情報を細かく集めることに気を遣っています。
ファミリーは全員揃って、掛け合いで収録出来ればいいんですけど、そうもいかないので、だからこそ、与えられる少ない情報の中で何を伝えるか…でも、台本の台詞にパーチェとしての答えが記載されているので、後は演出をする音響監督さんと話し合って、そういったやりとりの中で、最終的にパーチェの台詞になるように収録に臨んでいます。
また、台本に込められている一つ一つの言葉が凄く重要だなと思っています。ですので、自分の台詞以外でも他のキャラクターの会話や、やりとりというものにも必ず目を通します。そこに込められている情報を、自分の台詞以外の所から吸収していくということをやっています。
――パーチェとヒロインの恋愛パート、というのはどのような内容でしたか?
杉田:パーチェがお嬢の傍にいる理由としては、あくまで「ファミリーの一員として守護する」という大きな目的が最初にあります。接し方においては、家族に近いイメージがあると思います。その中でパーチェ自身が背負ってきた生き方、ドラマが見えてきた時に、何かしらの変化があると思います。
――印象に残った場面はありますか?
杉田:ユーザーがゲームをプレイした時に「印象に残るシーンだ」というものになるように、台本に込められたものを誠実に演じます。オススメを絞ってしまうと、そこしかないように思われてしまうので…。「おはよう」という言葉一つでもユーザーによっては、印象に残るポイントになる可能性がある。だから僕がポイントを絞ってしまうのはあまりよくないかなと思います。
――杉田さんはどのようなヒロインをイメージして演じられたのですか?
杉田:何て可愛いんだ…と思いました。だからこそ、喋らないのがもったいないなと思います。
彼女は、生死と隣り合わせという特殊な環境の中で成長していく過程における迷いであったり、その時期にしかない美しさというものがうまいバランスで成り立っている魅力的な子だと思います。子どもなんですけど、大人のルールの社会で生きなければいけない、では彼女がとるべき未来はなんだろうか……。あと、ヒロインの衣装が短パンかな?と思ったらミニスカだと聞いたので…デザイナーさん、ありがとうございます!
――ファミリーのボスであるパーパ、マンマに対してはどのような印象がありますか?
杉田:これだけキャラクターが確立した状態で、ヒロインの両親が出てくるということが普通のゲームではあまりないので…死別しているとか、姿が出てこないというのはよくありますが、ここまで際立った個性のキャラクターとして出てくるというのは驚きました。ですから、ただの恋愛ゲームではなく、ドラマを見せる作品になるのかなと。ビジュアルは類い稀なる良いものです。
――最後にゲーム発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
杉田:近年、希薄になりつつある家族という認識、極限状態が隣り合わせだからこそ、その大切さに気付く瞬間というのがきっとあると思います。仲間であり、家族であり、そして……後は皆さんがゲームをプレイして確かめて下さい。
公式サイト:http://www.hunex.co.jp/arcana/
(C)HuneX

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