2014年7月12日(土)より公開される、『リアリティのダンス』のプロモーションの為、来日中のアレハンドロ・ホドロフスキー監督が4月26日(土)、東京・世田谷区の龍雲寺にて、1000人近い応募の中から選ばれた100人と坐禅会を行った。
「金と欲望」というテーマのこの日の説法の最初に、ホドロフスキー監督はメキシコで師事した日本人の禅僧・高田慧穣から「小鳥の自然な鳴き声こそが説法だ」と教えを受けたエピソードを披露。そして「今日の世界で神とはお金です。しかし今持っていないものを欲しがる期待、持っているものを失いたくないという恐怖を持たないために、お金は必要な分を稼ぐだけで十分なのです」と説いた。
監督は続けて「ひとつの名前や年齢や国籍、古くて間違った偏見に閉じ込めてしまうことは、自分たちの住む地球を破壊します」と述べ、最後に「慧可は達磨大師に弟子入りのために自らの腕を落とし悟りを開きました。私も常に両腕両足を落としたらどうなるか考え続けています。きっと私は、笑ったまま頭を落とすでしょう。私にとって禅とはそういうものです」と分かちあうことの大切さを語り、説法を締めくくった。
『リアリティのダンス』は2014年7月12日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、 渋谷アップリンクほか、全国順次公開となる。
【作品情報】
そのとき少年は、世界を見た。
世界を熱狂させた巨匠、アレハンドロ・ホドロフスキー85歳。
23年ぶりに作り上げた、残酷で美しい人間賛歌。
1990年の『The RainbowThief』(日本未公開)以来23年ぶりとなる新作は、生まれ故郷チリの田舎町で撮影された自伝的作品。権威的な父親との軋轢と和解、ホドロフスキーを自身の父親の生まれ変わりだと信じる、元オペラ歌手の母親との関係、そしてホドロフスキー少年が見た“世界”とは…映画の中で家族を再生させ、自身の少年時代と家族への思いを、現実と空想を瑞々しく交差させファンタスティックに描く。
■監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
■プロデューサー:ミシェル・セドゥー
■出演:ブロンティス・ホドロフスキー、パメラ・フローレス、クリストバル・ホドロフスキー、アダン・ホドロフスキー
■音楽:アダン・ホドロフスキー
■原作:アレハンドロ・ホドロフスキー『リアリティのダンス』(文遊社)
■配給:アップリンク/パルコ
(2013 年/チリ・フランス/130 分/スペイン語/カラー/1:1.85/DCP)
(c) “LE SOLEIL FILMS” CHILE・“CAMERA ONE” FRANCE 2013
2014年7月12日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、 渋谷アップリンクほか、全国順次公開
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