映画『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』本編映像解禁。逃亡したナチ戦犯の父と息子が対峙する衝撃の再会シーン

アウシュヴィッツ収容所解放から81年目となる2026年1月27日、映画『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』(2月27日全国公開)より、逃亡生活を続けるヨーゼフ・メンゲレと実の息子ロルフが再会する本編映像が解禁された。

本作は、「ナチスが生み出した最大の怪物」と呼ばれた医師ヨーゼフ・メンゲレの、知られざる南米での逃亡生活を描く作品。国際社会やナチハンターたちの追跡に怯えながらも、ナチズムに支配され続けた男の内面に迫る。

アウシュヴィッツ解放と世界に広まったメンゲレの罪

終戦直後、ヨーゼフ・メンゲレに対する追及の声は、当初そこまで大きなものではなかった。情報伝達の速度が遅い時代、南米に逃れたナチス残党たちは、再び栄光の座に返り咲くことを夢見ていた。

しかし、メディアを通じて彼らの悪行が徐々に世界に知られるにつれ、国際社会からの批判は高まっていく。1985年1月27日、アウシュヴィッツ収容所解放40周年記念式典では、メンゲレの人体実験から生き延びた生存者たちがカメラの前で証言を行い、彼の逮捕と裁きを各国政府に訴えた。
その証言内容は、どんなホラー映画よりも凄惨で、衛星中継を通じて世界中に配信され、大きな反響を呼んだ。

父と息子の再会が描かれる本編映像

今回解禁された本編映像は、南米・ブラジルで逃亡者としてひっそりと暮らすヨーゼフ・メンゲレのもとを、息子ロルフが訪ねる再会シーンだ。

ナチ戦犯の息子として生まれたロルフは、当時アメリカで暮らし、60年代の自由な文化の中で育ったリベラルな青年。偽造パスポートを使って入国し、年老いた父と対峙する。
ロルフが父に投げかけるのは、「なぜ父さんはアウシュヴィッツにいたのか」という問いだった。

しかし、真実を語ろうとしない父に対し、ロルフの苛立ちは募っていく。「家族、血筋は大切だ。血を裏切るな」と優性思想を語るヨーゼフに対し、「なぜあなたは過去を黙殺できるのか?」と怒りをぶつけるロルフ。
「おまえはユダヤ人の嘘を信じるのか?」とはぐらかす父に絶望しながらも、「あなたはアウシュヴィッツで何をしたのか」と問い続ける姿が描かれる。

忘れられることのない“死の天使”の思想

真摯な息子の問いに、メンゲレは何を語るのか。真実を認めるのか、それともデマだと言い張り続けるのか。
ユダヤ人に対する彼の暴虐な思想は、息子との会話の中でさらに浮き彫りになっていく。

2026年1月27日、アウシュヴィッツ収容所解放から81年目の式典が行われる。40年前の式典で生存者たちが願った“死の天使”メンゲレの逮捕は実現しなかったが、彼の犯した罪と過激な思想は、本作に刻まれ、忘れ去られることはない。

作品情報

物語

第二次世界大戦中、アウシュヴィッツ収容所で戦慄の実験を行った医師ヨーゼフ・メンゲレ。<死の天使>と呼ばれた彼は終戦後、南米で潜伏生活を送る。ナチス時代の仲間たちが次々と捕まる中、彼は戦犯を追うモサドの網をかいくぐり、歪んだ思想を抱えたまま日常に溶け込んでいく。

スタッフ・キャスト

  • 監督・脚本:キリル・セレブレンニコフ(『リモノフ』)

  • 原作:オリヴィエ・ゲーズ『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』(東京創元社・創元ライブラリ刊)

  • 出演:
    アウグスト・ディール(『イングロリアス・バスターズ』『名もなき生涯』)
    マックス・ブレットシュナイダー
    フリーデリケ・べヒト

作品データ

  • 2025年/フランス・ドイツ合作

  • ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語

  • 135分/モノクロ(一部カラー)/5.1ch

  • 原題:Das Verschwinden des Josef Mengele

  • 英題:The Disappearance of Josef Mengele

  • 日本語字幕:吉川美奈子

  • 字幕監修:柳原伸洋

  • R15+

  • 配給:トランスフォーマー

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