■STORY
ジーク、アール、ディックの3人は売れないバンド仲間。ある晩、練習と称しガレージに集まりバカ騒ぎをしていたが、あることが原因でディックが突然死んでしまう。やがて殺人事件として警察の捜査が進む中、唯一真相を知っているジークとアールは彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。誰もが知り合いの小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは…?
【以下プレスリリース文掲載】
奇想天外なサバイバル・アドベンチャー『スイス・アーミー・マン』で長編デビューを飾り、世界中の映画祭で絶賛を浴びたダニエル・シャイナート監督最新作『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』が、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他にて絶賛上映中。
『ムーンライト』や『ミッドサマー』など映画ファン最注目のスタジオとなった「A24」と再びタッグを組み挑むのは、アメリカの片田舎を舞台とした“とある事件”の顛末を描いたミステリー仕立てのダーク・コメディ。実際に起きた事件から着想し、ひた隠しにしてきた秘密が白日のもとに曝け出された時に起こるドタバタぶりと悲哀が絶妙なバランスで描かれる。隠され続けた”衝撃の真相”が曝け出された時、「冗談でしょ!」と叫びたくなること間違いなし!誰もが知り合いの小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは…?
本作では、ピンクフロイドを模した“ピンク・フロイト”と名付けたバンドが登場するが、本編ではなぜかステインド、クリード、ディスターブドなどガチガチのハードロック、メタル系の様々なバンドの曲が多数使われている。中でもカナダが誇るモンスターロックバンド ニッケルバックのメガヒット曲「How You Remind Me」が特に印象的に使われている。
全米ナンバー1、アルバム全世界売り上げ5000万枚以上、ビルボードの過去10年間最も成功したロック・グループ受賞、グラミー賞6度ノミネート、など輝かしい記録を持つニッケルバック。21世紀を代表する売り上げを誇る世界的なロックバンドであるにも関わらず、「ダサい、サムい」と批評家やロックファンからネタに使われている残念な一面も持つようだ。飲酒運転の罰則として聞かせるという項目をカナダ警察に追加されたり、人気アメコミキャラクター『デッド・プール』にもネタにされたり、トランプ大統領が対立候補を攻撃する動画に曲を使わるなど、不憫なエピソードが満載だ。
ダニエル監督もそういった批評家同様「ニッケルバック」を最も嫌いなバンドの一つと語るが、なぜ嫌いなバンドの代表曲をわざわざ自身の作品に使うのか!?そこには重要な理由があった。監督は「ジークやアールは、大多数の人物が共感できない人物だけど、映画を観ていると不思議と彼らに共感していくように構成を練ったんだ。だから、僕も最も嫌いなバンドのニッケルバックの曲をあえてエンディングに使う事にしたんだ。映画を観たあとにニッケルバックを聞くと、ジークやアールへ共感したのと同じように、良く聞こえてくるんだ。それに、今回使用した「How You Remind Me」は過去の過ち・やってしまった事への後悔を歌う歌詞で、取り返しのつかない事をやらかしてしまったジークとアールの心情をそのまま表しているから、これ以上にない程ピッタリな曲だったんだ。この映画を観て、少しでも「ニッケルバック」を好きになって欲しいと思っているよ!」
これ以上にない程ピッタリと監督が語る「How You Remind」。ジークとアールは一体何をやってしまったのか⁉悔やんでも悔やみきれない彼らの後悔は、想像を超える!?知らない方が良いこともあるー。
ヤバい、大変なことになった!ディックが死んでしまった。
舞台はアメリカ南部の片田舎。この事件の真相、深堀り厳禁―。
監督:ダニエル・シャイナート(『スイス・アーミー・マン』)│脚本:ビリー・チュー
出演者:マイケル・アボット・ジュニア ヴァージニア・ニューコム アンドレ・ハイランド サラ・ベイカー ジェス・ワイクスラー ロイ・ウッド・ジュニア スニータ・マニ
原題:The Death of Dick Long│2019年│アメリカ映画│ビスタサイズ│上映時間:100分
映倫区分:PG12│字幕翻訳:佐藤恵子│提供:ファントム・フィルム/TCエンタテインメント
配給:ファントム・フィルム ©2018 A24 Distribution, LLC. All rights reserved. 公式HP:phantom-film.com/dicklong-movie 公式twitter:@dicklong_jp
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