ドイツ戦車をダンボールで作りだす超絶技!現代の匠に会ってきた!

鉄の獅子たちの雄叫びが聞こえてきそうなこのティーガー戦車。実は全てダンボールで作られたもの。制作したのは大阪芸術大学に通うダンボールクリエーターの大野萌菜美さん。ネットでたまたま見かけた魅惑のティーガーにシビれて、一体誰が作ったのかと調べて見ると、それが大野さんという女性が作ったということを知ってまたもやビックリ!さらに、大野さん初の個展が大阪で開催されるということで、早速どんな方なのか自腹で大阪へ直行してきました!果たしてこれからどんなものを作ってくれるのか!大いに期待です!
—このティーガーはすっごい迫力がありますね!

大野さん:ティーガーが一番好きなので愛情がこもってます(笑)

—-戦車を作ろうと思ったのは?

大野さん:戦車も2年前に好きになりまして(笑) 学校の授業で先生が「戦車は履帯の部品が一個外れたら、もう動かないんだ」という話をしていて、見かけはゴツゴツしているのに、部品一個が外れただけで動かなくなる戦車って可愛い!と思ってしまいまして(笑) ギャップ萌えというか、どんどん深みにはまってしまいました。

—戦車の資料はどうやって調べたんですか?

大野さん:全部ウェブです。実は、戦車を作り始めたのは今年の春からで(笑) これが何ミリ砲なのか!という感じで作りながら勉強しました。

—縮尺は?

大野さん:アバウトな感じでやっていますけど、全部1/25で統一しています(笑)

—図面を引いたりはするんですか?

大野さん:書かないです(笑) ゆがんだところがあっても、そこは戦闘中に被弾して生じた歪みなんだとか脳内で補完したりしています(笑)

—一台作るのにどのくらいの期間かかりますか?

大野さん:1週間から10日です。

—凄い!

でも作り終わってから2週間
くらいはへにゃ~となってしまいます。なので一ヶ月に2台くらいですね。

—受注があったりするんですか?

大野さん:ありません(笑) 自分が好きな戦車を作っているだけで。

—依頼がれば作ってもらえるんですか?

大野さん:依頼があれば作ります!絶賛就職活動中なんですが仕事がまだ決まっていないので・・・

—どのくらいで作ってもらえるんでしょうか?

大野さん:一ヶ月の家賃とか光熱費とか払えるくらいだと嬉しいんですけど(笑)
—切実な金額ですね(笑) 材料のダンボールはどういったものを?

大野さん:amazonのダンボールが一番です!あの色が好きなので(笑)

—どうやってamazonのダンボールを手にいれるんですか?

大野さん:できるだけ厚い本とかを買ったりとか、普通にamazonに商品を注文して手に入れてます。

—うわ!意外なところでお金かかってますね!戦車の他にメカもので作ったものはありますか?

大野さん:旧のほうの宇宙戦艦ヤマトとか(笑) 大きいものを作って部屋に飾りたいと思いまして。サンダーバード3号を作ったり。変わり種では、実際に履けるスニーカーも作って学校にいったりしてました(笑) 

—作る時に注意するところは?

フォルムですね。パッと見てすぐに分からないと駄目です。

—難しいパーツはどこですか?

大野さん:転輪です。リアルに作るとなるとすごい大変なので甘く作ってあります。なのであんまりそこは見てほしくないかな(笑) いつかそこも作りこんでみたいです。あと、砲塔を動かしたり可動ギミックも組み込んでみたいです。

—最後にこれから大野さんの作品を見るであろう皆さんへメッセージを。


大野さん:こういった仕事がしていけたらいいなと思ってますので、みなさんお仕事ください!

—ありがとうございました!

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大野萌菜美(おおのもなみ) https://www.facebook.com/monami.ohno
ダンボールクリエーター。21歳。和歌山県生まれ。大阪芸術大学在学中。
好きなカタチ・モノをダンボールでなんでも作る女子大生。2011年ダンボールで立体アニメーションのセットを作るのをきっかけにダンボール工作をはじめる。エヴァとロボットが好き。

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