円谷プロの最先端プロジェクト「TSUBURAYA IMAGINEERING」 が音声生成AIを開発 バーチャルヒューマンで蘇ったダンとアンヌの<声>を再現

 

【以下プレスリリース文掲載】

 

株式会社 円谷プロダクション(本社:東京都渋谷区、代表取締役会長 兼 CEO:塚越隆行)が最先端のテクノロジーにより革新的なクリエイティブを推進するプロジェクト「TSUBURAYA IMAGINIEERING」(読み:ツブラヤ イマジニアリング)は、1967年放送の『ウルトラセブン』の主人公「モロボシ・ダン」(演・森次晃嗣)とヒロインであり、ウルトラ警備隊の隊員「友里アンヌ」(演・ひし美ゆり子)の「バーチャルヒューマン」を開発。このたび、当時のモロボシ・ダンとアンヌ隊員の音声を再現可能な“音声生成AI”を新たに開発しました。

 

 

今回開発したダンとアンヌのAI音声は、本日PV解禁となった「ウルトラセブン IF Story『55年前の未来』」公式コンテンツとして展開される、体験型謎解きイベント「CaseFile AR196837 星と少女」にて採用されており、本イベント内にて視聴できます。

 

 

<「CaseFile AR196837 星と少女」PV>

 

 

世界最先端の音声合成技術を持つ株式会社テクノスピーチ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:大浦圭一郎)の協力のもと、『ウルトラセブン』本編から抽出されたダンとアンヌのセリフをAIに学習させることで、放送当時の音質、ダンとアンヌの声色や話し方を再現した、新たなセリフを生成することが可能となりました。

 

『ウルトラセブン』本編の音声は、効果音、音楽、セリフなどがミックスされたデータのみが現存しています。そこで、音声分離技術を用いて、音源データからセリフ音声だけを抽出することで、当時のダンとアンヌの音声データをできる限り多く収集。さらに、音声データの不足を補うため、オーディションによって選出されたダン役として鍛治本大樹さん、アンヌ役として二階堂結さんによる音声収録を実施するなど、他に類例のない取り組みとなりました。今後新たな体験の創造にも活用していく予定です。どうぞご期待ください。

 

 

株式会社テクノスピーチ 代表取締役 大浦圭一郎氏 コメント
過去に収録された音声データをもとにAI音声合成器やAI歌声合成器を作りたいというリクエストはよくありますが、今回のダン、アンヌの音声の再現は特に難易度が高いものです。通常、テキスト音声合成器を構築する際は、防音設備の整った環境下で専用の文章を朗読した数時間分の音声データを用いてディープラーニングします。しかし、今回のプロジェクトでは、本編動画(55年前当時の音質ですのでラジオやVHSのような質感)から音声を抽出するしかなかったり、使用可能な音声を取捨選択・分離する必要があったり、とても手間のかかる作業となりました。最終的には無事、ダン、アンヌの声質・しゃべり方を当時の質感のままで再現することができたと思いますので、今後の展開にぜひご注目ください。

 

 

■「ウルトラセブン IF Story『55年前の未来』」体験型謎解きイベント「CaseFile AR196837 星と少女」開催概要

 

<あらすじ>
これは一人の宇宙人の少女とあなたの物語。宇宙からの怪電波を調査するあなたは、その発信先に一人の少女の姿があることを知る。彼女は一体何者なのか。怪電波の内容は? 怪電波を解読し謎を解き明かせ。

 

出演:岡井みおん(謎の少女)

 

【福島県 開催】
・日時:2023年8月5日(土)~12月21日(木)
・場所:須賀川市民交流センター「tette」 福島県須賀川市中町4-1

 

【福岡県 開催】
・日時:2023年8月9日(水)~12月26日(火)
・場所:キャナルシティ博多 福岡県福岡市博多区住吉1丁目2

 

詳しくは公式サイトをご確認ください。
https://xrcity.docomo.ne.jp/contents/ultraseven-ar196837/

 

 

■「TSUBURAYA IMAGINEERING」とは

いまから半世紀以上前、円谷プロダクションは、世界最高レベルの特撮技術をもとに、現在まで続くウルトラマンシリーズの礎を築きました。
その原点に立ち戻り、改めて「テクノロジー」と「クリエイティブ」を磨き、新たなエンターテイメントを創造する取り組みが、「TSUBURAYA IMAGINEERING」です。

<「TSUBURAYA IMAGINEERING」 PV>

 

 

■画像クレジット
Ⓒ円谷プロ

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