【以下プレスリリース文掲載】
世界が未曾有のコロナ禍に陥る中、国民の命と激動の時代の舵取りは、この男に託された。日本アカデミー賞作品「新聞記者」や、東京国際映画祭作品賞(スプラッシュ部門)「i-新聞記者ドキュメント-」で官邸政治の闇や、菅首相(当時官房長官)をウォッチしてきたスターサンズが、“今、一番日本人が知りたいこと”菅政権の正体に迫ったドキュメンタリー映画『パンケーキを毒見する』が7月30日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開いたします。
たたき上げ?権力志向?勝負師?菅首相の素顔(スガオ)に迫る!
シニカルな鋭い視点で日本政治の現在を映しだす政治バラエティ映画が誕生!!
~あなたも毒味してみませんか?パンケーキ政権の甘い罠~
世間では、官房長官時代の「令和おじさん」や東京新聞記者・望月衣塑子氏との会見でのバトルが有名だが、政治家として彼がこれまでどのようなことを行い、何を考えているのかというのは意外に知られていない。安倍政権のナンバー2を長く務め、ついにトップの座に就いた菅義偉とはどんな人物なのか?彼の姿の向こうに、報道からは決して見えてこないニッポンの真実が浮かび上がってくる。果たして日本の将来はどうなっていくのか?
本作に登場するのは、自由民主党の石破茂や村上誠一郎、立憲民主党の江田憲司、日本共産党の小池晃といった現役の国会議員、経済産業省出身・古賀茂明、元文部科学事務次官・前川喜平ら元官僚、そして、菅首相をよく知るジャーナリストの森功、元朝日新聞記者・鮫島浩といった人たち。それぞれの立場から、菅義偉の人間像や菅政権の目指すもの、日本の現状とその危うい将来を語り尽くす。さらに、菅首相がこれまで国会で行なった答弁も徹底的に検証し、ポーカーフェイスの裏に隠されているものを探っていく。ナレーターには俳優の古舘寛治を迎え、証言の合間には、日本の“変なところ”を風刺するブラックなアニメーションを挿入。ユニークな政治バラエティ映画として完成している。
このたび、学生向けの試写会&シンポジウムが実施され、進行役にお笑いジャーナリストのたかまつななさんを迎え、本作のナレーターを務めた古舘寛治さん、メガホンをとった内山雄人監督、そして「若者と政治のキョリを近づける」をコンセプトとした学生団体ivoteの小林かさねさん、若者の声を社会へしっかりと届ける活動をされている日本若者協議会の室橋祐貴さんをゲストに、公開記念シンポジウムが行われました。
公開を直前に控えた7月15日(木)に、渋谷のユーロライブで学生向けの試写会&シンポジウムを実施しました。シンポジウムの進行役にはお笑いジャーナリストのたかまつななさん、本作のナレーターを務めた俳優の古舘寛治さん、メガホンをとった内山雄人監督、そして「若者と政治のキョリを近づける」をコンセプトとした学生団体ivoteの小林かさねさん、若者の声を社会へしっかりと届ける活動をされている日本若者協議会の室橋祐貴さんをゲストに、若者から見た今の政権について、現代日本がかかえる問題点、そして若者が選挙にいかない理由などについて徹底討論しました。
今月4日に投開票された東京都議選の投票率は42.39%。これは過去2番目の低さと報じられましたが、その結果について小林さんは「やはり政治が生活と結びついていなくて。身近に感じられないというのはあると思います。例えば匿名のSNSなら、20時閉店だからシフトを削られたとか、愚痴を書くことはあるかもしれないですが、それが政権批判まではいかない。どうやったら政策で助けてくれるのかを想像ができていないというのはあると思います」と分析。司会のたかまつさんも「自己責任論が高い社会だからか、例えば老後は2000万円必要だといわれて、老人は怒っていたのに、若者は1000万円くらい貯めておかなきゃね、というような。そんなギャップは感じていて。政治とのつながりが分からないというのはあるのかなと思います」と指摘します。
だが、そこから生じる弊害について「しゃべりたいことはたくさんありますよ」という古舘さんは、「僕も若い頃は政治を近く感じていなかったし、20代は日本にいなかったので、興味がないのも分かるし、日本の教育的な面からも、政治を近く感じるということがないのは仕方がない。でも今の日本の状態は、戦後一番危ない状態だと思っています。その危ない状態を止めることができるのは、選挙に行くこと。民主主義国家をうまくいかせるためには、政権交代が必須です。権力は必ず腐敗しますから。ここまでひどい状況になっているのは国民が政権交代をさせてこなかったから。でも僕たちの選挙制度はおそらくまだ機能しているはずですから投票に行くべきですね」と熱い思いをぶちまけますが、「でもTwitterをいくらやっても誰も観ていないらしいんでね」とポツリ。実際に会場内に、古舘さんのTwitterを見ている人がいないか、尋ねたところ、数人がポツポツと手を挙げる程度。
この現状に「こりゃ、どうしたらいいですかね。何をやったらいいんでしょう」と頭を抱えた古舘さんに対して、小林さんは「わたしもTwitterのアカウントを持っていなくて。Instagramが中心です。TikTokはやっていないですが、テレビも観なくなったんで、日常的に読む者としては、Instagramや、ネットニュースなどを見ています。限られた情報の中で、情報を選んで得ているので、ちゃんとピックアップしてもらえるような情報を発信する必要があるなと思っています」と返答。
そして室橋さんも「そもそもなんですが、60代、70代に比べて若者の人数が少なすぎるんで。投票では勝ち目があまりないと思っていて。むちゃくちゃ頑張って若者の投票率を倍にするよりも、政策立案の提言に力を入れた方がいいのではないかと思うようになりました。やはり若者が声をあげることで、社会が変わるんだ、という成功体験を作るしかないなと思っています。最近はジェンダー、環境問題、Change.orgなどで政策提言を行う団体があったり、高校生の生徒会が校則を変えようと声をあげるケースも増えているので、僕はどちらかといえば希望を感じています。ですからそれをいかに広げていくかということが重要だと思います」と続けました。
そして最後のコメントを求められた内山監督は「この映画では、あまり難しいことを考えずに、とにかく笑って観てもらいたいというのが狙いなので。それくらいハードルを下げて、政治に興味を持ってもらえたらいいなということを期待していますので。もし今日見て、ぜひ学生同士で試写会を開きたいと思ったら、ブルーレイを持って伺いますから。ぜひ声をかけてください。この映画の裏話も話しますんで」と会場にメッセージを送ります。
さらにたかまつさんも「この映画だけ見ると政権批判なのかなとかって思うかもしれないですが、わたしはどの党であっても、政権が変わってしまったら同じことが起きると思うんですよね。今の日本の状態だとブラックボックス化してしまう。だから私達が監視するということとか声を上げるってことすごい大事。私達の声には、皆さんが思ってる以上に政治家も敏感だし、メディアも敏感。本当に私達が声を上げるってことはものすごい重要なことだと思うので、ここにいらっしゃる方は普段から活動されていて。心が折れてしまいそうなときが本当にあると思うんですけども、でも諦めずに行動して。一緒に少しでも若い人と政治の距離を近づけられたらと思っております」と付け加えました。
この映画『パンケーキを毒見する』をご覧いただき、一緒に政治を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
監督:内山雄人
音楽:三浦良明 大山純(ストレイテナー)
アニメーション:べんぴねこ
ナレーター:古舘寛治
2021年/日本映画/104分/カラー/ビスタ/ステレオ
制作:テレビマンユニオン
配給:スターサンズ 配給協力:KADOKAWA
©2021『パンケーキを毒見する』製作委員会 https://www.pancake-movie.com
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