【以下プレスリリース文掲載】
4月16日(金)より『戦場のメリークリスマス 4K修復版』、4月30日(金)より『愛のコリーダ 修復版』がヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次連続公開することが決定いたしました。また、この度の公開を記念したポスター展の開催が解禁となりました。
松竹ヌーヴェル・ヴァーグを生み、差別や犯罪など、社会の歪みと闘い続けた熱き映画監督、大島渚。彼の最大のヒット作『戦場のメリークリスマス』(83)と最大の問題作『愛のコリーダ』(76)をデジタル素材に修復し、『戦場のメリークリスマス 4K修復版』が4月16日(金)、『愛のコリーダ 修復版』が4月30日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次“連続”公開致します。
この度、映画の公開を記念して『戦場のメリークリスマス』、『愛のコリーダ』の過去ポスターの展示が2/26(金)より新宿武蔵野館にて開かれる。大島渚プロダクションに収蔵されていた膨大な資料の中から特別に展示を許されたこの度のポスター展。『戦場のメリークリスマス』からは、デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、ビートたけしの主要キャストに加え大島渚を大胆にデザインした1983年公開時のポスターから、日の丸や日本刀が象徴的にデザインされたアメリカ、フランス、スウェーデン各国の海外版ポスターなど超貴重なポスターたちが勢ぞろい!『愛のコリーダ』からは、1976年公開時のポスターはもちろん、2000年に再公開されたオリジナル・ノーカット版『愛のコリーダ2000』の色違いポスターも飾られる。ポスター以外にも、当時の貴重な資料が展示され、展示物は上映期間中に更新される予定だ。
また、映画評論家で映画監督の樋口尚文氏による大島渚映画をめぐる記念碑的書籍にして、戦後日本映画史研究の一大基本資料「大島渚全映画秘蔵資料集成」(国書刊行会)が2021年4月に発売されることが決定した。大島渚プロダクション監修のもと、各所に秘蔵されていた膨大な写真・ノート類など製作時の資料図版を作品ごとに多数収録し、大島渚の映画製作過程およびその人物像について時代背景を含め詳細に解説!さらに、シネマヴェーラ渋谷では「大島渚全映画秘蔵資料集成」(樋口尚文編著)の刊行を記念した「オーシマ、モン・アムール」(4/3~4/23)の特集上映が開催される。上映作品は『飼育』(61)、『絞死刑』(67)、『少年』(69)といった社会派作品や、第31回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『愛の亡霊』(78)、遺作となった『御法度』(99)など。『小さな冒険旅行』(63)、『私のベレット』(64)、『マックス、モン・アムール』(87)など観る機会の少ない作品やTVドキュメンタリー全24作品を上映する。特集上映期間中に開催されるトークショーには『少年』の子役を演じた阿部哲夫氏が登壇!ずっと行方を探していたという樋口氏が口説き、51年ぶりに公に姿を現すこととなる。そして大島渚監督の妻で女優の小山明子氏や息子で監督の大島新氏(『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20))もゲストに迎える、まさに大島渚イヤーな2021年に目が離せない!
今回の『戦場のメリークリスマス 4K修復版』、『愛のコリーダ 修復版』の上映は、大島渚監督作品が2023年に国立機関に収蔵される予定のため、最後の大規模ロードショー公開として企画されたもの。ジャン=リュック・ゴダール、マーティン・スコセッシなどの巨匠監督から、『TENET テネット』(20)などをを手掛けたヒットメーカーのクリストファー・ノーラン、『へレディタリー/継承』(18)、『ミッドサマー』(19)のアリ・アスター、『君の名前で僕を呼んで』(17)、『サスペリア』(18)のルカ・グァダニーノなど新鋭監督らが常に挑戦的な大島監督のスタイルに対し、リスペクトを公言。後世に多大な影響を残し、鮮烈な印象を多くに人に与えた日本が誇る鬼才、大島渚作品が鮮明になってスクリーンで観られる貴重な機会となる。
◆『大島渚全映画秘蔵資料集成』
監修●大島渚プロダクション 編著●樋口尚文
【目次より】
◉第一章:出生から学生時代、そして撮影所へ
◉第二章:ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として 『愛と希望の街』/『青春残酷物語』/『太陽の墓場』/『日本の夜と霧』
【コラム】生涯の伴走者、小山明子
◉第三章:松竹退社と模索の季節 『飼育』/『天草四郎時貞』/『忘れられた皇軍』とテレビドキュメ ンタリー/『小さな冒険旅行』とPR映画/『アジアの曙』とテレビドラマ/『悦楽』/『ユンボギの日記』
◉第四章:独立プロ・創造社の挑戦 『白昼の通り魔』/『忍者武芸帳』/『日本春歌考』/『無理心中日本 の夏』/『絞死刑』『帰って来たヨッパライ』/『新宿泥棒日記』/ 『少年』/『東京战争戦後秘話』/『儀式』/『夏の妹』
【コラム】被写体としての大島渚
◉第五章:創造社の解散と国際的活躍 『愛のコリーダ』『愛の亡霊』『戦場のメリークリスマス』『マッ クス、モン・アムール』
◉第六章:大島映画の美的参謀、戸田重昌
【コラム】国際映画祭と映画人との交流
◉第七章:幻の企画と晩年 『日本の黒幕』と未実現企画の数々/
『ハリウッド・ゼン』の製作中止/『御法度』/幻のテオ・アンゲロプロス作品
【コラム】闘病、そして逝去
B5 判・上製カバー装・総 500 頁・予価 8,800 円+税
ISBN978-4-336-07202-3 《2021 年 4 月刊行予定》
国 書 刊 行 会 〒174-0056 東京都板橋区志村1-13-15
Tel.03-5970-7421/Fax.03-5970-7427 https://www.kokusho.co.jp
◆刊行記念 大島渚監督作品特集上映〈オーシマ、モン・アムール〉
東京・シネマヴェーラ渋谷にて 4 月 3 日(土)~4 月 23 日(金)開催!
【上映作品】
『明日の太陽』/『青春残酷物語』/『飼育』/『日本春歌考』/『絞死刑』/『少年』/『夏の妹』/『愛の亡霊』/『キョート・マイ・マザーズ・プレイス』/
『愛と希望の街』/『太陽の墓場』/『悦楽』/『帰ってきたヨッパライ』/『新宿泥棒日記』/『東京战争戦後秘話』/『儀式』/『御法度』/『私のベレット』
【特別上映】
『小さな冒険旅行』/『マックス、モン・アムール』/『レベル5』クリス・マルケル監督(出演作)
【TVドキュメンタリー】
『大東亜戦争 前後編』/『生きている人間旅行ごぜ 盲目の女旅芸人』
「生きている人間旅行 裸の時代 ポルノ映画・愛のコリーダ」
◆トークショー
・4月3日(土) 12:25の『少年』上映後
ゲスト:小山明子さん、阿部哲夫さん(少年役を演じられた)
聞き手:樋口尚文
・4月10日(土) 14:35の『キョート・マイ・マザーズ・プレイス』/『私のベレット』上映後
ゲスト:大島新さん
聞き手:樋口尚文
『戦場のメリークリスマス 4K修復版』
出演:デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、ビートたけし、ジャック・トンプソン、ジョニー大倉、内田裕也
監督・脚本:大島渚
脚本:ポール・マイヤーズバーグ
原作:サー・ローレンス・ヴァン・デル・ポスト「影の獄にて」
製作:ジェレミー・トーマス
撮影:成島東一郎
音楽:坂本龍一
美術:戸田重昌
1983年/日本=イギリス=ニュージーランド/英語・日本語/123分/ビスタサイズ/ステレオ
協力:大島渚プロダクション
配給・宣伝:アンプラグド
©大島渚プロダクション
公式サイト:oshima2021.com
『愛のコリーダ修復版』
出演:松田英子、藤竜也、中島葵、松井康子、殿山泰司
監督・脚本:大島渚
製作代表:アナトール・ドーマン
製作:若松孝二
撮影:伊東英男
音楽:三木稔
美術:戸田重昌
助監督:崔洋一
1976年/日本=フランス/日本語/108分/ビスタサイズ/モノラル/R18+
協力:大島渚プロダクション
配給・宣伝:アンプラグド
©大島渚プロダクション
公式サイト:oshima2021.com
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