【STORY】
フランス軍の潜水艦で、並み外れた聴覚を活かし「黄金の耳」と呼ばれる特殊分析官として従事するシャンテレッド。それは僅かに聞こえる音から敵の動向を探る重要なポジション。しかしシリアでの潜航任務中、彼は怪しげな音に気づくも識別に失敗し、その判断ミスから甚大な危機を招いてしまう。彼の耳を惑わせたのはまるで“狼の歌(呼び声)”のような正体不明のソナー音。
やがて再びその音が聞こえたとき、シャンテレッドは人類滅亡の危機を賭けた決断を迫られる。
昨年開催された『フランス映画祭2019』で公開され、喝さいを浴びた映画『ウルフズ・コール』。
“黄金の耳”と呼ばれる人並み外れた聴覚を活かし、フランス海軍原子力潜水艦の分析官として従事するシャンテレッド。ある日、シリアでの潜航任務にて彼の判断ミスから危機を招いてしまうが、その際に彼の耳を惑わせたのはこれまでの記録になく、正体不明のまるで“狼の歌”のようなソナー音を放つ艦艇だった。任務後、秘密裏に“狼の歌”の解析に挑むシャンテレッドを尻目に、再び現れた“狼の歌”からフランスへ向けミサイルが放たれたとの情報が・・・それが本当であれば世界大戦をも免れない危機的事態だが、果たして。本国アカデミー賞(セザール賞)3部門ノミネート、1部門受賞(音響賞)の、“フランス発潜水艦ムービー”が、遂に日本で公開されました!
●例題:“黄金の耳”と呼ばれる軍関係者は、どんな仕事をしているでしょうか?
👉答え. = 黄金の耳:/音響解析のアナリストにつけられるニックネーム
音響戦のアナリストたちは、主として原子力潜水艦に、任務によって数日から数か月の間配備される。本作では主人公・シャンテレッドの役職となり、彼の奮闘劇が描かれていく。
戦闘部隊の一員として、艦長のために音の分類や解析を行う、必要不可欠な役割である。潜水艦には船窓がないため、操縦、そして脅威やターゲットの感知も音だけで行っている。黄金の耳になるためには、いくつかの段階を得ながら、音を感知し、分析し、分類することを学ぶ。現役のアナリストの数は機密情報であり、明らかにすることはできない。
CIRA(黄金の耳の養成学校)が1983年にできてから、フランスで220人のアナリストが誕生した。
●例題;SSBNとは、どんな潜水艦でしょうか?
👉答え = 弾道ミサイル原子力潜水艦/原子力潜水艦とは原子炉を動力とする潜水艦
スペック:魚雷と16体の核弾頭を搭載している/乗組員:110名/艦隊:フランスに4つ
弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)の使命は核抑止である。最低でも一隻のSSBNを永続的に配備することにより、いかなる時でも大統領命令による核攻撃を可能にする。核攻撃の命令は大統領の執務室から直接届く。配備中のSSBNは探知されてはならず、海に“溶け込む”。その航路を把握しているのは艦長のみ。機関長にさえも、どこにいるかは明らかにされない。攻撃命令を撤回するプロトコルは存在しない。
●例題:SSN :とは、どんな潜水艦でしょうか?
👉答え = 攻撃型原子力潜水艦/原子力潜水艦とは原子炉を動力とする潜水艦
スペック:魚雷および対船ミサイルを搭載している/乗組員:70名/艦隊:フランスに6つ
高速攻撃。原子力潜水艦は国防の大きな役割を担う。戦闘用戦艦であり、攻撃的な潜水艦。弾道ミサイル原子力潜水艦を護衛するという役割に加え、フランスが所有する6つのSSNは遠方への長期間の配備に適しており、情報収集任務、特別な軍事作戦、そして水中や海面からの脅威に介入するのに適している。
【CAST & STAFF】
監督・脚本:アントナン・ボードリー /出演:フランソワ・シヴィル、オマール・シー、マチュー・カソヴィッツ、レダ・カテブ
2019年:フランス/115分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:Le Chant du loup/フランスほか/字幕翻訳:大城哲郎/配給:クロックワークス/
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