<STORY>
税関職員のティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける特殊能力を持っていた。ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者ヴォーレと出会う。ヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナ。しかし、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった―。
【以下プレスリリース文掲載】
昨年のカンヌで最も話題となった、注目の北欧ミステリー『ボーダー 二つの世界』は、10月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショーとなります。
イラン系デンマーク人の新鋭アリ・アッバシ監督と、“スウェーデンのスティーヴン・キング”と称され『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者としても知られるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが自身の原作をもとに監督と共同で脚本を手掛けた本作は、ジャンル映画の枠を超えて高い評価を受け、カンヌの第二コンペティションである“ある視点部門”に出品されると、ベニチオ・デル・トロら審査員を驚愕させ見事グランプリを受賞。さらに第54回スウェーデン・アカデミー賞では作品賞ほか最多6部門を受賞。本年度アカデミー賞®スウェーデン代表作品にも選出され、メイクアップ&ヘアスタイリング賞でオスカーノミネートを果たした。また、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督も「強い詩。社会に見捨てられた者が人生において愛と怒りの間で選択を迫られる、大人のためのおとぎ話」と絶賛し、米映画評論サイトRotten Tomatoesでは満足度驚異の97%(7月8日時点)を記録するなど、各国から称賛を持って受け止められている。
マスコミ試写で本作をいち早く鑑賞したライター達のツイートでも「これはとんでもなくヤバい映画」「強烈なビジュアルと悲しく美しい世界観が不思議に融合」「どの映画にも似たくないという、ひとつのジャンルに囚われまいとする、監督の強い意志」「『シェイプ・オブ・ウォーター』をさらに煮つめたよう」など、高い次元での評価コメントが相次いでいる。そんな本作が持つ繊細さと衝撃の一端が伝わる日本版予告がついに解禁となります!
映像の冒頭では、生まれつきの醜い容姿に悩まされる主人公ティーナを包むセミの音や、彼女に向けられる数々の視線、窓越しの動物とのふれあいなど、誰よりも繊細な感覚を持つ人物であることが伝わるシーンが次々と登場。勤務中に奇妙な旅行者ヴォーレと出会い、「子供の頃から人と違った。醜くて普通じゃない」と誰にも話せなかった胸の内を打ち明けられたことでほころんでいく彼女の表情が印象的だ。しかし、彼と深く関わるようになったことで、ティーナは自身の出生をも揺るがす大きな秘密と向き合うことになる。ティーナの「私は誰?」「私の人生は全て嘘だったの?」という切実な問い、全てを知るヴォーレの「この世界はまやかしだらけだ」という意味深な言葉など、観る者の心をわしづかみにする衝撃の真実への手がかりとなる場面が散りばめられた。繊細さと骨太さが共存する、唯一無二な本作の魅力が伝わる予告映像となっている。
監督を務めるのは、本作がカンヌ国際映画祭などで高い評価を受け一躍注目すべき作家というポジションに躍り出た、イラン系デンマーク人のアリ・アッバシ監督。以前より、出版社など周囲からヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストのいくつかの小説の映画化を勧められていたというが、「原作者、脚本家であるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの特別な才能は、現実と幻想の間の架け橋を構築することだ。彼の文章を深く掘り下げた結果、僕は『ボーダー 二つの世界』に辿り着いた。この作品は自分自身のアイデンティティを選ぶことができる人についての映画である」とその魅力を語っている。
監督・脚本:アリ・アッバシ
原作・脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『ぼくのエリ 200歳の少女』
2018年/スウェーデン・デンマーク/スウェーデン語/110分/シネスコ/DCP/カラー/5.1ch/原題:Gräns/英題:Border
字幕翻訳:加藤リツ子
字幕監修:小林紗季
原作:「ボーダー 二つの世界」早川書房より9月下旬刊行予定
配給:キノフィルムズ R18+
公式HP:border-movie.jp
TWITTER:border_movie_JP
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