中国が誇る伝説の映画監督キン・フー幻の傑作『山中傳奇』が11月24日(土)より、新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開となる。
今回、デジタル修復4K完全版で上映される本作の予告編が解禁された。
京劇の影響のもと、アクション映画を芸術の域にまで高め、中華圏としては初めてカンヌ国際映画祭での受賞を果たし、世界に知られることとなった伝説の監督・キン・フー。ブルース・リーやジャッキー・チェンを始めとした香港アクション界に絶大なる影響を与えながらも、当時の日本では紹介されることなく、後の映画祭上映などを通じてようやく驚きをもって「発見」されたキン・フーの幻の傑作と言われる『山中傳奇』が、4Kデジタル修復版として甦る。しかも今回上映されるのは、従来知られていた2時間版とはまったく異なる、3時間10分にもおよぶ完全全長版となる。
中国・宋時代の古典から想を得た本作は、キン・フー作品中、唯一のファンタジー映画。とはいえ、もちろん流麗なワイヤーアクションが随所に盛り込まれ、特に後半のたたみかけるような展開は圧巻の一言。武器ならぬ楽器をもって闘い、激しいパーカッションのリズムが勝敗を決するという、あまりにも独創的なコンセプトを持っている点でも唯一無二の作品だ。
主演は、それぞれ『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』『俠女』にも主演のシー・チュンとシュー・フォン。さらに人気女優で監督としても活躍しているシルヴィア・チャン(『恋人たちの食卓』『妻の愛、娘の時』)が、主人公の学僧を救う絶世の美女を演じている。
【ストーリー】
若き学僧ホー 、霊験あらたかな経典の写経を依頼され、仕事に集中すべく幽玄な山中城跡を訪れる。しかしそこに棲まっていた 、成仏できずにこの世を彷徨う妖怪たち。ホーを陥れ、 死者魂を解放すると伝えられる経典を奪おう とする悪霊と、そうさせじと立向うラマ僧道士。やがて、現世と霊界境を超越した凄まじい 戦いが勃発する。使われる武器 剣や弓矢ならぬ、太鼓やシンバルといったパーカッシヴな楽器 数々! 轟々と鳴り響くトランス・リズムの応酬のなかでやがて、妖怪たちの恐ろしくも悲しい過去が明かされてゆく……。
『山中傳奇』
11/24(土)新宿K’s cinemaほか全国順次公開!
2016年ヴェネチア映画祭クラシック部門・4K修復版出品
<1979年/台湾・香港/カラー/DCP/モノラル/シネスコ/192分>
提供・配給:オリオフィルムズ、竹書房
配給協力・宣伝:トラヴィス
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