湊かなえのベストセラー小説『少女』が満を持して遂に映画化され、10月8日より全国ロードショーが開始された。
本作の初日舞台挨拶が実施され、主演の本田翼をはじめ、山本美月、稲垣吾郎、佐藤玲、児嶋一哉と三島有紀子監督、原作者の湊かなえが登壇した。
本作は、心に闇を抱える由紀(本田翼)と敦子(山本美月)が「死体って見たことがある?」という転校生の何気ない「告白」をきっかけに、死を知りたいという願望にとらわれていくミステリー作品。
本田、山本とは撮影以来の再会だった稲垣は「2人は女子高生の役で制服姿だったけど、今日はイタリアの女優みたい感じだね」と2人を称賛。続けて「2人とも大変な役で、もし自分が20代の頃だったら乗り越えられたかなと思うくらい難しいと思う。2人とも現場ではすごい集中力で役になりきってました。もうちょっと現場で話せればよかったんですけど、児嶋さんとは和気あいあいとできたのにね」と離すと、児嶋が「いや、この映画では1回も会ってない・・・」とツッコミを入れ、会場からは笑い声が上がった。
また、映画のテーマでもある「闇」にちなみ、自分か抱える闇について尋ねらると本田は「この前、1日お休みの日があったんですけど、何も食べずにひたすら1日中ゲームしてました。お腹空いてることも忘れて18時間くらいテレビモニターと向き合ってました。怖いでしょ?」と答えると、稲垣は「僕には考えられない」と少々引き気味にコメント。「僕は基本が闇。部屋の中も闇でキャンドルしかない。蛍光灯がNGなんですよ。間接照明とか火の光が落ち着くんです。よく『占いの館』って言われます。あれ?引いてます?」とコメントし会場の笑いを誘った。
山本は「私も1日でワンクールのアニメを観たりしますけど、この前、3連休をもらったときは1人で映画館に通ってました。友達とか誘えば良かった・・・」と答えた。すると稲垣が「2人とも友だち、いないんですね。僕はいますよ。中年のおじさんですけど。帰ったき彼がいないことが1番の闇ですね!」と噂の同居人のおじさんネタで笑いを取った。
原作者の湊さんは原作とのギャップについて聞かれると「本田さんと山本さんの話を聞いた時はピッタリだ!とすぐにイメージできました。ギャップがあったのは高雄孝夫です。こんなうさん臭い役を稲垣さんが演じると聞いて申し訳ない気分でした。でも、撮影見学させてもらい、完成した映像を見せてもらうともう高雄さんにしか見えなかった。稲垣さんと話すと緊張するけれど、高雄さんだと思うと普通に話せます(笑)これは高雄さんと稲垣さんが一体化しているということですね!」と嬉しそうにコメント。これに対し稲垣も「湊さんの中でずっと高雄孝夫のままでいいです。同い年ですしね(笑)」と優しく答えた。
[写真:ハウル沢田]
『少女』
10月8日(土)全国ロードショー
配給:東映
(C)2016「少女」製作委員会
公式サイト:www.shoujo.jp
少女 [ 湊かなえ ] |
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