アカデミー賞の前哨戦!第16回放送映画批評家協会賞 レポート!!
今年のゴールデン・グローブ賞発表も間近、その直前に行われるのが放送映画批評家協会賞。この賞はアメリカとカナダの放送映画批評家協会の会員250人が選出するもので、毎年発表されている。また実はこの賞、アカデミー賞の結果に最も近いと言われており、アカデミー賞の前哨戦としてとても注目度が高く、テレビでも授賞式の模様が放送されている。
2011年1月14日に16回目を迎えた放送映画批評家協会賞、今回はナタリー・ポートマンが奇跡の演技を披露している「ブラック・スワン」が12部門で最多ノミネート。続くコーエン兄弟の新作「トゥルー・グリット」が11部門、クリストファー・ノーランの「インセプション」が10部門、facebookの創業秘話を映画化した「ソーシャル・ネットワーク」が9部門でノミネートされた。
注目は、授賞式に出席したナタリー・ポートマン。先日婚約・妊娠を発表しただ彼女は今までで一番ぽっちゃりしていた。役に取り憑かれ、映画の中では今までで一番痩せているナタリー、授賞式では幸せでその逆と、まさに運命の映画に出会った彼女に、貴重な瞬間を見せられている様な気にさせられた。また今回の授賞式でははじめて’音楽+映画賞’というものが設けられ、それをクエンティン・タランティーノが受賞。音楽を映画というものによって別の次元まで引き上げてしまったセンスの良い映画監督に贈られる賞で、タランティーノが受賞の際、「20代になるまでカメラで映画を撮った事はなかったけど、それまでは音楽を聴いてシーンを想像していた」とスピーチした。10代の頃にそうやってブレインストーミングをしていたからこそ今の彼があるのだろう。
結果は以下の通り。これを参考にして迫るアカデミー賞を予想してみては?
作品賞
「ソーシャル・ネットワーク」
監督賞
デヴィッド・フィンチャー(「ソーシャル・ネットワーク」)
主演男優賞
コリン・ファース(「英国王のスピーチ」)
主演女優賞
ナタリー・ポートマン(「ブラック・スワン」)
助演男優賞
クリスチャン・ベール(「ファイター」)
助演女優賞
メリッサ・レオ(「ファイター」)
新人俳優賞
ヘイリー・スタインフェルド(「トゥルー・グリット」)
オリジナル脚本賞
「英国王のスピーチ」
脚色賞
「ソーシャル・ネットワーク」
アクション映画賞
「インセプション」ベスト・アクティング・アンサンブル
「ファイター」
コメディ映画賞
「イージーA」
最優秀ドキュメンタリー映画賞
「ウェイティング・フォー・スーパーマン」
最優秀アニメ映画賞
「トイ・ストーリー3」
最優秀テレビ映画賞
「ザ・パシフィック」
作曲賞
「ソーシャル・ネットワーク」
歌曲賞
「イフ・アイ・ライズ」(「127時間」)
編集賞
「インセプション」
視覚効果
「インセプション」
音響賞
「インセプション」
美術賞
「インセプション」
撮影賞
「インセプション」
衣装賞
「アリス・イン・ワンダーランド」
メイク賞
「アリス・イン・ワンダーランド」
外国映画賞
「ドラゴン・タトゥーの女」
音楽+映画賞
クエンティン・タランティーノ
現地レポート:岡本太陽
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