世界中が大熱狂!ニューヨーク・ブロードウェイ生まれイギリス育ちの スーパーヒット・ミュージカルが遂に映画館に登場! 『キンキー・ブーツ』

 

 

【STORY】

舞台はイギリスの倒産しそうな靴工場。自分の意思に反して、跡継ぎのチャーリーは経営困難に苦しむ。そんな中、チャーリーはドラァグクィーンのローラと仲間たちに出会う。外見も振舞いも違うチャーリーとローラ。しかし思いがけない2人の共通点から、物語は意外な新展開を見せるー。

 

【以下プレスリリース文掲載】

 

愛しきドラァグクィーンへのオマージュ、『キンキーブーツ』

 

「ドラァグクィーン」と聞いて、何を思い浮かべるだろう。「妖艶な女装」はたまた「強烈なパフォーマンス」だろうか?何故か筆者は、“繊細な心”とか“ガラス細工の気持ち”など、その容姿よりも心のうちを想像してしまう。そもそも、「ドラァグ」と言う言葉の源は色々な説があるそうだ。1870年ごろに、舞台上で男性や子役が女性のパートを演じる時に、ドレスの裾を引きずるさま(英語:drag)から来たと言う説など。「ドラァグクィーン」は元々、同性愛者の男性が、性に関する方向性を超越するために、ゴージャスな衣装を着て「女性像」をエキセントリックに演じることが発祥と言われている。

昨今、沢山のドラァグクィーンが大活躍をしているのは言うまでもない。海外では、言わずと知れたRuPaulや、国内ではマツコ・デラックスなども多数のメディアで我々をエンターテインメントで楽しませてくれる。映画で言えば、『プリシラ』や『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』など、大人気作品も目白押しだ。

そして、本作『キンキーブーツ』も忘れられない1本に入る。『キンキーブーツ』は、イギリスが舞台の大ヒット映画『キンキーブーツ』をミュージカル化し、2013年にブロードウェイでデヴューを飾った。日本でも伝説の歌姫として有名なシンディ・ローパーが作詞作曲を手掛け、トニー賞では年間最多13部門ノミネート、そのうちミュージカル作品賞・オリジナル楽曲賞を含め6部門受賞の快挙を果たした。本作では、2018年のアデルフィ・シアター(Adelphi Theatre)でのウエストエンド公演を特別に撮影した舞台をお届けする。

 

 

筆者は、撮影現場の舞台を生で観劇した一人なのだが、その場の観客の興奮度と言ったらこれはもうマックスを超えるものがあった。まずロンドンの街自体が『キンキーブーツ』一色になっていると言っても過言ではないほど、劇場の前に人が溢れている。勿論、客席は満席である。劇場内ではグッズ購入店で長蛇の列が並び、選択するのに悩みながらオリジナル商品を買っている人もいた。また、様々な地域から人々が集まっているのも特徴的だ。筆者の前席の人から、傍に座っていた観客へ呼びかけの声がしたー「あ、そのアクセントはニューヨークからだね。僕らもだよ!」。「そうなんです!これはどうしても見たくて来ました!」的な会話が飛び交っている。アジアからも人々が来場されており、楽しそうに場内を歩いていたのが印象的であった。知らない者同士も、『キンキーブーツ』の合言葉で友人になれる。そんな温かい空気でいっぱいの劇場は久しぶりである。

そこで、本番が始まる。キャストが一丸となって歌い踊る様は、勿論圧巻であるが、なんと言っても見せ場はローラ率いるドラァグクィーンの芸術とも言える華麗なるステージ・パフォーマンスだ。振り付けもさることながら、堂々としたドラァグクィーン達の鍛え上げられたダンスは、お見事の一言である。

『キンキーブーツ』をご覧頂ければ分かるが、これは単なるドラァグクィーンのショーではない。主演のチャーリーとローラの友情の物語であり、親子の葛藤を乗り越える物語でもある。誰だって生まれたからには、本当の自分でありたいと願う。でもそれは夢物語にしか過ぎず、子供の頃から自分を否定され続ける場合もある。この『キンキーブーツ』は、そんな「自分への否定」を乗り越える、いや、ハイヒールのブーツで飛び越える勇気を与えてくれるミュージカルである。そのブーツには、きっと沢山の涙と笑いが詰め込まれていると筆者は想像するのである。だから“ドラァグクィーン”と聞くと、センシティヴな言葉が浮かんで来るのかもしれない。一流アーティストであるドラァグクィーンへ尊敬の意を込めて、是非『キンキーブーツ』をご堪能頂きたい。

 

 

【スタッフ プロフィール】

■ハーヴェイ・ファイアスタイン(脚本)

ロンドンで大人気を博した『ファニー・ガール』(2016年)の脚色を手掛ける。また、脚本を書き下ろしたNBC TVのドラマ『ザ・ウィズ』は12月に生放送され、彼の脚本でのブロードウェイ上演を控えている。近年のブロードウェイ作品として『ニュージーズ』(トニー賞ノミネート)、『カーサ・ヴァレンティーナ』(トニー賞ノミネート)の脚本を手掛ける。また『トーチソング・トリロジー』(トニー賞、ドラマデスク賞、オビー賞受賞)、『ラ・カージュ・オ・フォール』(トニー賞、ドラマデスク賞受賞)、『ケイターレッド・アフェア』(ドラマデスク賞12部門ノミネート)、『セーフ・セックス』(エース賞受賞)、『レッグス・ダイアモンド』、『スプークハウス』、『フラットブッシュ』、『トスカ』、『コモン・グランド』他、数々の脚本を手掛ける。

また、ニューヨークタイムズ紙、テレビガイド紙、ハフィントンポストで政治コラムを掲載しており、PBS「イン・ザ・ライフ」のコーナーでも発言している。 子ども向けの本『よわむし子ガモ』(ヒューマニタス賞受賞)は現在第5刷を迎える。

俳優としては、映画:『ミセス・ダウト』、『インデペンデンス・デイ』、『ブロードウェイと銃弾』、舞台・ミュージカル:『ヘアスプレー』(トニー賞受賞)、『屋根の上のヴァイオリン弾き』、『ラ・カージュ・オ・フォール』、『トーチソング・トリロジー』(トニー賞受賞)に出演。またテレビでは『スマッシュ』、『ママと恋に落ちるまで』、『グッド・ワイフ』、『チアーズ』(エミー賞ノミネート)、『シンプソンズ』、『ファミリー・ガイ』、『ナース・ジャッキー』に出演している。

 

■シンディ・ローパー(音楽/作詞)

30年にわたる輝かしいキャリアと5千万枚以上もの世界的なアルバムセールスを記録する、グラミー賞、エミー賞そしてトニー賞の受賞歴があるアーティスト。

初のアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』でグラミー賞ベスト新人賞を受賞し、デビューアルバムからシングルカットした4曲がトップ5入りを果たした初の女性アーティストとなる。それ以降、スタジオアルバムを10枚リリースし、ソングライターズ・ホール・オブ・フェーム入りするとともに、自叙伝でニューヨークタイムズ紙のベストセラーリスト入りを果たす。これまでにグラミー賞15回、アメリカンミュージック賞2回、アメリカンビデオ賞7回、MTV賞18回のノミネート歴を誇る。2013年、『キンキーブーツ』の楽曲および作詞により、単独でオリジナル楽曲賞を受賞した初の女性となる。その後も精力的な活躍は続き、ブロードウェイミュージカル『スポンジボブ・スクエアパンツ』に楽曲を提供した後、現在は1988年に公開された長編映画『ワーキング・ガール』のブロードウェイ版上演に向けて作曲をおこなっている。また、2018年10月には、自らデザインを手掛けるインテリアブランド『グランディン・ロード』を立ち上げた。

 

【キャスト プロフィール】

■マット・ヘンリー(ローラ役)

ウエストエンドで活躍し、数々の賞に輝く舞台俳優にして歌手、作曲家、アーティストでもあるマット・ヘンリー(MBE)は、決して見過ごすことのできない存在である。2017年には、ミュージカル界への貢献を称えられ新年の叙勲者リストに名を連ね、MBEを受章。同年、『キンキーブーツ』のオリジナル・ウエストエンド版アルバムで披露したソロ歌唱が評価され、グラミー賞にノミネートされた。2016年、『キンキーブーツ』のローラ役でローレンス・オリビエ賞ミュージカル主演男優賞を受賞。また、ロンドンの舞台芸術ファンたちの投票によって決定されるワッツオンステージ賞でミュージカル主演男優賞に輝いた。

一方、2016年にグラミー賞とトニー賞に輝くポップアイコン、シンディ・ローパーのイギリスツアーに、デビューアルバム『レッド・フレア』を引っ提げて同行し、前座を務めた。『レッド・フレア』は、ダン・ギレスピー・セルズ(『ザ・フィーリング』)所有のスタジオでレコーディングされ、プロデュースをMR. HUDSONが手掛けた。現在、iTunesにて有料配信中。BBCの『ザ・ヴォイス』では、決勝へと進出を果たし、will.i.am、ジェシー・J両氏の激賞を受けた。決勝でマットが歌ったレイ・ラモンターニュの『Trouble』は、YouTubeで400万回以上再生された。同じ週には原曲も再度UKチャート入りを果たし、マットの優れた歌唱力を裏付けた。

主な舞台出演:最近では、『二人の貴公子』で再びグローブ座の舞台を踏んでいる。この他、『アベニューQ』(ノエル・カワード劇場およびイギリスツアー)、『ライオンキング』(ライセウム劇場)、『ミス・サイゴン』(イギリスツアー)、『サタデー・ナイト・フィーバー』(アポロ・ヴィクトリア劇場)、『HAIR「ヘアー」』(イギリスツアー)、『ザ・ラットパック ライブ・フロム・ベガス』(アデルフィ劇場およびイギリスツアー)、『ザ・ハーダー・ゼイ・カム』(ストラットフォード・イースト王立劇場およびイギリスツアー)、『ライオンと魔女』(ロイヤル&ダーンゲート)、『ザ・フロントライン』(グローブ座)に出演。

 

■キリアン・ドネリー(チャーリー・プライス役)

舞台出演歴:『キンキーブーツ』再演版(アル・ハーシュフェルド劇場)でチャーリー・プライス役を再び演じ、ブロードウェイデビューを果たす。ロンドン上演版(アデルフィ劇場)で同役を初めて演じ、2016年オリビエ賞ミュージカル主演男優賞および2015年イブニング・スタンダード・シアター・アワード最優秀ミュージカル・パフォーマンス賞にノミネート。同作のウエストエンド版キャストのレコーディングは、2017年グラミー賞最優秀劇場ミュージカル・アルバム賞にノミネートされた。また、フランク・マクギネス作『ドニゴール』(アビー劇場、ダブリン)でジャッキーを、『メンフィス』(シャフツベリー劇場)でヒューイ・カルフーンを演じ、後者で2015年オリビエ賞ミュージカル主演男優賞にノミネート。ジェイミー・ロイド演出『ザ・コミットメンツ』(パレス劇場)でデコ、ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』(ヴィクトリア宮殿劇場)でトニー、『オペラ座の怪人』(ハー・マジェスティーズ劇場)でラウル、『レ・ミゼラブル』(クイーンズ劇場)でアンジョルラス(その前には、ジャン・バルジャンとジャベールの代役を務めたことも)、『マイケル・コリンズ』(コーク・オペラ・ハウス)でコリンズを演じ、『スウィーニー・トッド』 (ゲート劇場、ダブリン)にも出演。この他、『フル・モンティ』(オリンピア・ロンドン)イーサン・ジラード、『ウェストサイド物語』(ソルスティス)トニー、『ザ・ワイヤーマン』(ガイエティ劇場)デクラン、『SINGIN’ IN THE RAIN~雨に唄えば~』(オリンピア・ロンドン)ロッド役を務めた。最近では、『レ・ミゼラブル』(クイーンズ劇場)ロンドン版でジャン・バルジャン役を務め、ウエストエンドデビューを飾った作品へのカムバックを果たした。現在は、キャメロン・マッキントッシュ演出による新版『レ・ミゼラブル』でふたたびジャン・バルジャン役に抜擢され、イギリスおよびアイルランドのツアー公演に参加。

映画・テレビ出演歴:第85回アカデミー賞授賞式(ドルビーシアター、ロサンゼルス)、トム・フーパー監督『レ・ミゼラブル』(ワーキング・タイトル・フィルムズ)コンブフェール役、『ショーバンド』 (BBC)、『ザ・ラスト・ファーロング』 (RTE)、『バチェラーズ・ウォーク』(RTE)、『The-Tudors-~背徳の王冠』(BBC)、『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』(RTE)、『オープンハウス』(RTE)。

 

【キャスト】

ローラ役:マット・ヘンリー

チャーリー・プライス役:キリアン・ドネリー

ローレン役:ナタリー・マックイーン

ドン役:ショーン・ニーダム

ニコラ役:コーデリア・ファーンワース

ジョージ役:アントニー・リード

 

【制作】

脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン

音楽/作詞:シンディ・ローパー

演出/振付:ジェリー・ミッチェル

セットデザイン:デイヴィッド・ロックウェル

衣装デザイン:グレッグ・バーンズ

照明デザイン:ケネス・ポズナー

音響デザイン:ジョン・シヴァース

ヘアデザイン:ジョシュ・マルケット

プロデューサー(舞台版):ダリル・ロス ハル・ルフティグ

監督(シネマ版):ブレット・サリヴァン

プロデューサー(シネマ版):ダリル・ロス ハル・ルフティグ オースティン・ショウ

エグゼクティブ・プロデューサー (BroadwayHD):スチュアート・レーン&ボニー・カムリー

 

【ミュージカル楽曲一覧】

1幕

プライス&サン・テーマ

ザ・モスト・ビューティフル・シング・イン・ザ・ワールド

テイク・ワット・ユー・ゴット

ランド・オブ・ローラ

ランド・オブ・ローラ(リプライズ)

ステップ・ワン

セックス・イズ・イン・ザ・ヒール

ザ・ヒストリー・オブ・ロング・ガイズ

ノット・マイ・ファーザーズ・サン

エヴリバディ・セイ・イェー

 

2幕

アントラクト

プライス&サン・テーマ(リプライズ)

ワット・ア・ウーマン・ウォンツ

イン・ディス・コーナー

ソウル・オブ・ア・マン

ホールド・ミー・イン・ユア・ハート

レイズ・ユー・アップ/ジャスト・ビー

 

配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹

〈英国/2018/ビスタサイズ/122分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版

 

 

【写真クレジット】

©Matt Crockett

 

【松竹ブロードウェイシネマ 公式アカウント】

■https://broadwaycinema.jp/

www.instagram.com/shochikucinema/

www.facebook.com/ShochikuBroadwayCinema

twitter.com/SBroadwayCinema

 

【「松竹ブロードウェイシネマ」とは?】

 

現代の舞台の本場はやはりアメリカ・ニューヨークのブロードウェイ。でも、そう簡単にニューヨークへ足を運ぶ事はなかなか難しい。そこで、お手頃な価格でゆったりと本場ブロードウェイの舞台を中心に数々の傑作を映画館でお楽しみ頂きたい―そんなコンセプトから誕生したのが、「松竹ブロードウェイシネマ」。松竹は映画や歌舞伎・演劇、その他沢山のエンターテイメントを扱っている、言ってみれば「総合芸術」な会社。だから映画と舞台の融合だって不思議じゃない。日本映画史上初で、ブロードウェイの舞台を松竹が“映画館”から皆様へ、《最高な形》でお届けします!

 

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