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【連載コラム】畑史進の「わしは人生最後に何をみる?」 第12回 Oculus Quest 2発売! 前世代機とどう変わったのか?1週間触ってみて分かったことは? 購入を迷っているあなたに

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【文:畑史進(編集長)】

 

ケーブルのついたVR機器なんて犬の首輪みたいなもんだ!

こんなもので満足行く仮想空間体験なんてできるわけねぇだろ!

 

どうも、久しぶりのコラムです。

不届き者によって大散財させれたり、その流れから巻沿いを受けて社会的な信用を失ったりと、ここ最近は踏んだり蹴ったりの編集長、畑です。皆さんは日々を誠実に生きましょうね。

 

そんなことよりFacebookからOculusシリーズの最新機『Oculus Quest 2』(以下初代Quest、Quest 2と表記)が10月13日に発売されましたな。

 

 

初代は去年の5月に発売されて、発表時には『スター・ウォーズ』のスピンオフゲーム『Vader Immortal』がOculus Questに向けて独占販売するって言うものだから信仰心を出して予約開始日から即決で買ったんですよ。

その初代Questで遊んだ感想がまさに最初に書いたとおりで、ケーブル付きのVR機器でバーチャルリアリティ(仮想空間)体験なんて満足行くわけが無い。もうPlayStation VRには戻れねぇべ。と思い知らされたわけでございます。

特に感動したのがNetflix。我が家は自宅が6畳一間のうさぎ小屋のような間取りなんで、映画を見るにしてもテレビでやってるようなお茶の間ロードショーを見るのと変わりがない

だけど、このOculus Quest版のソフトには専用のVR空間が用意されている。それも日本の住宅事情では億万長者にならないと得られないようなリビング、壁には巨大なモニターが設置されているという、かなり優雅で夢のような環境で映画やアニメが楽しめる。可能ならばMP4データを入れて任意の映画を楽しめるソフトとかを配信してくれたら言うこと無いのだけど、無理か。

 

まぁそれからVRゲーム界隈がどうなったかって言うと、良質なゲーム『Vader Immortal』がPSVRに向けて3作セットで販売されてちょっと複雑な気持ちになるけど、でもケーブルレスのヘッドマウント機としては未だにOculus Questが優秀。と思ったのもつかの間、今度は新型のQuest2が初代発売から1年半後に出ちゃったりするものなんでマジカヨ!とPCの前で卒倒。

 

うーむ、スタンドアロンタイプ、ケーブルレスのVR体験という点を考えたら当時としては妥当、いや適正な構成だったと思う。それにFacebookはゲームハードメーカーの専門ではないのと、まだVR産業は誕生したてということ。そしてスタンドアロンタイプのVR機器はPCという化け物と戦わなければいけないことからサイクルの調整、計画がうまく出来ていないのは理解できる部分はある。それに新型は性能、特にVRの肝となる解像度が上がっているというのと、単純にCPUも上がるわけなのでやれるゲームのバリエーションが増えるのだから新型投入は今のタイミングなのかもしれない。

と自分の複雑な気持ちを納得させ、怒る気持ちを抑えようとするものの、それでもちょっと早すぎるんじゃないかと思う。こんなにポンポン新型機を出したらユーザーが「次でいいや」ってならないか不安になるわけだよ。

 

グチグチ言っても出てしまったのだからもう仕方が無い。次はちゃんとサイクルを考えて計画してほしいと思う。

 

さて、そんなQuest 2が発売された当日からはTwitterを始めとしたSNSで感触を話すTweetがぼちぼち出回って、購買欲を煽られたという人も結構いるんじゃないだろうか。

 

だがこれだけは言っておきたい!

今更Oculus Quest買ってケーブルレスのVRに感動したとかほざくなよ!

こちとら無線VR機器、ケーブルレスVRヘッドマウントという時点で買うことを決めてんだぞ!以来Oculus信者になったくらいの筋金入りだぞ!

ミラーリング機能を使ってゲーム配信したりするほどOculusの魅力を伝えようと頑張ったんだぞ!

おめぇらに何が分かるんだ!(血涙)

 

(ちなみにVRってもうゲハみたいに機器同士で信仰心があったり、そこから煽り合いがあるみたいだね。怖いね)

 

まぁマウントを取りたいわけでは無いけど、用意しましたよOculus Quest 2を。

初代QuestからQuest 2がどれほど進化したのか、数字だけではなく、実際のプレイ体験、機器比較をしながらお話ししていこうじゃないか。

 

 

■コスパダウンによる影響をどこまで許容できるか?

 

まずはヘッドマウントの形状から使用感をお話しましょうかね。

 

 

写真を見てみると分かるようにQuest 2は初代Questと比べて若干奥行方向が短くコンパクトになっている。メガネ着用者向けのアダプタを取り付けた状態でも初代Questより小さい。その影響で機器の重量も随分軽くなっていて、初代Questが600g近くあったのに対してQuest 2は500gまで減量に成功している。これもVR空間への没入感を高める役を買っている一つの要因とも言えるだろう。

 

ちなみに僕は乱視が酷いためメガネをつけていることが多い。そんな僕がメガネをかけた状態でQuest 2の着用感はというと、そんなに違和感を覚えないし、ぶつかっている感じもしない。むしろ軽くなっているため初代Questからかなり快適に遊べている。レンズがぶつかっているという人はきつく締め過ぎている可能性があるので見直してほしい。

 

そんな頭に固定するベルト部分も初代はシリコン製の固定具が使われていたのに対してQuest 2は布製のゴムベルトに変更された。

ここは開けて確認した際「なんじゃこら!?チープになってね?」と驚いたものだけど、実はこのQuest 2と初代Questを同じ容量のモデルで価格比較をするとだいたい12,000円ほど安くなっている。

(初代Questは64GB版が45,273円、128GB版は57,091円に対して、今回のQuest 2は64GB版が33,800円、256GB版は44,800円。価格は全て税抜)

 

中身のCPUからディスプレイまで違っているのに12,000円のプライスダウンが出来ている理由の一つにこうした細かい部分での節約が敢行されたのは分かるが、このヘッドを固定するベルトというVRの要となるところでの部品のグレードダウンはいただけないと感じた。現につけてみても初代Questのときと比べて頭部の形状に合わせたフィット感があるのかもしれないが、どこか心もとない感触を抱く。

一応オフィシャル品で「Eliteストラップ (税別6,200円)」というアクセサリーが販売されているので、頭にしっかりと固定したいという人はこちらを予め購入しておくと良いかもしれない。更にバッテリー付きのEliteストラップ(税別17,600円)が販売されているので長時間プレイしたい人はこちらの購入も検討すると良いだろう。

 

(公式サイト:https://www.oculus.com/quest-2/accessories/

 

このゴムベルト式にも一応メリットが有る。先程、初代Questはシリコン製の固定具が採用されていたと書いたけど、この場合、持ち運びが不便で専用のケースを買う必要があった。一方Quest 2はゴムベルトを採用したことでコンパクトに収納ができて持ち運びもかなり楽になった。これは本体を持ち寄って口コミで「Oculus Quest 2良いよ」と広めるのに最適なもので、ユーザーを使った人海戦術で販売を広げる助けになっていると思う。

 

さっそくプレイと行きたいところだけど、万全の体制で遊び尽くすために(原稿を進めるために)充電からまず行うことに。早速付属のType-CのUSBケーブルを引っ張り出してみるとこれまたナンジャコラ?普通の直線ケーブルになってんじゃねぇか!

 

 

というのも写真にある通り、初代Questに付属していたType-CのUSBケーブルは片方がL字型となっていて、Quest 2ではオプション購入に変更された。正直L字型の方が何かとケーブルの取り回しがスッキリする上、デザイン的にも優れていたのに。と残念に思いつつもこれもコストカットのためには仕方が無いことなんだろうかと自身を納得させる。

 

 

飛び出るのはあきまへんなぁ・・・

 

こうだったら良かったのにね!

 

モンヤリした気持ちを抱きながら充電を終わらせてスイッチ・オン!

初代の初起動時のことはあんまり覚えていないけど、丁寧なティーチングアニメーションのあとにスマートフォンと接続するためのデバイス設定が始まる。

さてと、これからいちいちFacebookのログインをこれからVRモニター上で行わないといけないのか。と思っていたら、スマートフォンのアプリ側の同期だけですべての設定が引き継がれた。これは便利。さすがにまたFacebookのログインとか色々面倒なことをやらされてはたまったものではない。

 

このアプリを使った設定は素晴らしいと思う。

 

レンズの焦点調整も悪い方向で変わってしまった。初代Questではスライド式で眼と眼の間隔を合わせて焦点調整を取ることができたが、Quest 2では58、63、68 mmの3段階の調整しかできなくなっている。これが今回の変更で一番いただけない内容だろう。

眼と眼の感覚を任意の幅に調整できなくなっているということは、眼の位置によるVR映像の乱れ(ダブって見えるなど)が解消できない可能性があるというわけで、せっかくの高解像となったディスプレイが無意味になる人も出てくる。スライド式の構造削除がどこまでコストカットに貢献できたかは分からないが、一番無くしてはいけないところをなくした感じがするのは僕だけではないはず。現にVRゲームの特性上激しいアクションをしなければならないときにはプレイ中何度か映像の乱れが生じてしまった。これがゴムバンドの固定具と相まって更にズレが生じてくる。

 

スライドを使って任意の距離で調整することができた

 

両サイドのレンズを持って3段階に調整

 

コントローラーにも言及していこう。

Oculusのコントローラーは元々手触りもよく、初代Questのものもコンパクトで手にフィットしていたが、Quest 2ではボタン部分が少し広がった。ボタンのある表面部分を見比べると何やら薄っすらと丸い円がある。これの詳細はまだ把握できていないが、おそらく何かしらの機能があってこれによって拡張された感じはあるが、重たくなったという感じはしない。

 

 

 

 

■スペック向上は視覚はもちろん、体全体で感じられるぞ!

 

とまぁ悪い部分も目立ってしまうが、すべての設定を終えたあと、目の前に広がる和室の空間と、障子の向こう側に見える日本の温泉宿の風景、日本庭園を彷彿とさせる鯉のいる池の風景には声を失い、思わず見とれてしまった。Oculus Questではホーム画面で宇宙ステーションを初めとした様々なロケーションを無料で提供しているので、いつでも行きたい空間に行けるのが魅力的。

だけど、残念なことに目の前にはソフトの選択画面などのメニュー画面が常に表示されているため、空間への没入感が減ってしまう。

 

注:画質がザラザラしているのはスマホ経由でPCに取り込んでいるせいです。

 

最初にアプリを起動したのは当然『Vader Immortal』のエピソード3。この作品からはプレイヤーがフォースとライトセーバーを組み合わせて攻撃することができるので一番面白いパート。

やっぱりディスプレイの解像度が上がっている恩恵を受けているのか(ピクセル数は50%増加)、初代Questよりも映像が鮮明になっている!散々悪い部分ばかり上げているものの、スペックの向上はとても大きく実感できる。

ダース・ベイダーのヘルメットが光を反射してテカっていたりしているのがよく分かるし、ライトセーバーの光刃から溢れる光も映画同様、初代Questのときより真っ直ぐになっている。周囲の光景やはるか向こう側に広がる空間も鮮明に描き出されていることから本当に『スター・ウォーズ』の映画の中に入っているような心地にさせてくれる。

また、このゲームはかなり音の方向が重要なゲームで、攻撃音のする方向にすぐさま振り向いてライトセーバーでブロックするといったアクティブな防御をしなければならない。初代Questからこの3D音響は優秀で、Quest 2でも同じように高品質な3D音響でゲームが楽しめる。

 

 

続いて鑑賞したのはNetflix。こちらも解像度向上の恩恵としてまず仮想空間のリビングがきれいになっている。そして、肝心のビデオ再生の方はどうなっているかというと、こちらも初代Questよりも明らかに鮮明になり、受信速度が向上していることもあってビデオ再生もサクサク行える。

まぁこれに関しては各家庭、地域の回線環境に依存するのでなんとも言えない部分ではあるけど、他の映像系アプリを使ってみても体感としては初代Questよりも良くなっている気がする。

欲を言うと、このNetflixを始めとした映像系のアプリケーションは、寝ながら使えるようにしてほしいと思う。これはOculus Quest側、OSの設定でなんとかならないものかと言う部分ではあるが、障害のある人や寝っ転がってVR体験をしたい、Netflixのような動画を見たい人に向けても体位の調整機能をつけてほしい。これはそんなに難しくないだろう。

 

他にも『キズナアイ』や『初音ミクVR』のような今までやってこなかった音ゲー関連のアプリケーションも遊んでみたが、トラッキングの感度も若干改善されているように思える。むしろ、ソフトウェア側が現在のOculus Quest 2の解像度に合わせていないせいか、キャラクターの輪郭がジャギジャギになっているのが気になったくらいだ。

 

 

現在リフレッシュレートは初代Questと同じ72Hzとなっているが、将来的には90Hzまで機器のOSアップグレードで対応できるらしいので、ヌルヌル動く映像には期待したい。

 

■Facebook以外でのSNS共有、各種映像サイトへの配信は販売を推し進める効果になるのだから前向きにやるべき

 

さて、Oculus Questには初代機からプレイ中の画像から映像をFacebookにシェアする機能がある。またFacebook上での配信機能も有している。現在Facebook縛りであることに対する不満の声が出ており、Twitterを初めとした他のSNSでも共有機能を用意するべきという声が上がっている。これに関しては同意できる部分もあるけどFacebookが製作しているVR機器なのだから文句を言っても仕方がない。しかし、現在OculusがTwitterやYouTubeで広告をバンバン売っていることを考えたら多少緩和して直接の共有機能、配信機能をつけても良いんじゃないかとは思う。

現在ある機能で各種SNSへの共有、VRゲームの配信を行うなら、Oculusのモバイル端末向けのアプリを使ってスマートフォンなどの各種デバイスに同一ネットワークを介して映像を飛ばして共有することができる。これはOculus Questのソフトごとに共有可否が発生するけど、この映像を端末上で録画したり、スクリーンショットをしてSNSに共有したり、PCに取り込んでYouTube Liveなどの各種配信サイトに映像を送る事ができる。多少回りくどいが、Oculusの開発者向けの設定を解除して安全性が分からないソフトを入れるより良いんじゃないだろうか。

ただし、先程から上げている画像の通りこのやり方は映像がかなり乱れるので実際にゲームを体験している身としてはあまりオススメしたくない。早急のSNS緩和はすすめるべきと思う。

 

 

また、絶対にOculus側で用意しなければいけないものもある。それはセーブデータやソフトウェアのバックアップならびにOculus間でのデータ移動、引っ越し機能だ。最初の設定で面食らったところではあるが、買い替えの層を想定していなかったのか。この機能がないばかしに、僕は開発者向けの設定を解除して他ユーザーが作った「Side Quest」というソフトを介して初代Questのバックアップを取って、改めてQuest 2にデータを入れ直すという面倒くさい手続きを取らなければならなかった。昨今プレイステーションやNintendoのゲーム機でデータの引っ越し機能が当たり前に導入されているご時世にこれはユーザビリティが足りていないと思う。

 

とまぁ不満点や至らない部分も上げたが、あくまで初代Questと比べたらコストカットで削ったものの代償がユーザビリティの観点から目立ちすぎるくらいで、現在Oculus Quest 2を購入するべきか否かと訊かれたら「この値段感でこのスペックならば全然あり。VRゲームを体感したいと言うのであるならこれが現在の完成形と言っても差し支えない」というのが結論だ。

 

ただ、昨年初代機を出して、1年半後に次世代機投入は早すぎる感がある。最低でも次世代機、仮にOculus Quest 3がでるのであるならば2年以上期間を置かないと買い替えの需要は起こらないかと思う。

 

VRゲームのみならず、仮想の巨大スクリーンで映像作品を見れるアイテムとしても間違いなくQuest2は間違いなく買いの商品だね!

 

 

 

最後に・・・

Oculus Quest 2の発売以降にFacebookがアカウントBAN祭りを開始したとか言うけど、僕のは全然起きる気配なかったね。不具合なら早急に解決ずべききですよね。

あと、変に実名入れなかったらBANになるとか聞いたことがあるけど(与田さんヨーダ事件とか)それをしてたら駄目ですよ?

登録すると試写会チケット 情報がやたら貰えるかも!

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