山崎まさよし「『影踏み』は本当に大切な作品で、宝物です。」旧知の友・篠原監督と14年ぶりの映画主演への想いを告白 映画『影踏み』 完成披露上映会&Quartet Special Concert オフィシャルレポート

<『影踏み』 あらすじ>

ノビ師(泥棒)の真壁修一は、ある夜、侵入した稲村邸で、寝ている夫に火を放とうとする妻・葉子を目撃する。咄嗟に止めに入ったが、なぜか偶然、その場に居合わせた刑事に現行犯逮捕される。2年後、出所した修一を迎えたのは、弟の啓二と恋人の久子だけ。なぜ稲村邸への侵入がバレたのか? なぜ自分だけが逮捕されたのか? そして放火殺人を謀った葉子の行方は―。謎を解明するため、修一は探偵さながらの行動を開始する。

【以下プレスリリース文掲載】

「64-ロクヨン-」「クライマーズ・ハイ」などで知られるミステリー界の巨匠・横山秀夫の「影踏み」(「祥伝社文庫」)。警察小説の旗手である横山作品の中でも犯罪者側を主人公にした異色の犯罪ミステリーが、ついに映画化!監督に『花戦さ』の篠原哲雄、主演に山崎まさよしを迎え11月8日(金)群馬県先行/11月15日(金)全国公開いたします。

本作では、深夜に寝静まった民家を狙い現金を盗み出す忍び込みのプロ<ノビ師>という、孤高の泥棒を山崎まさよしが演じる。証拠も残さず決して口を割らない、その高く強固な壁を思わすしたたかさから、名前をもじって“ノビカベ”とあだ名される凄腕の泥棒。そんな主人公・真壁修一(山崎まさよし)は、ある日忍び込んだ先で偶然遭遇した事件をきっかけに逮捕されてしまう。2年後、刑期を終え出所した修一は、まだ自分が逮捕された事と、あの時遭遇した事件に対しての疑惑を抱えていた。何故あの日の侵入がバレていたのか?そして、あの時侵入した家の寝室で夫を殺そうとしていた女(中村ゆり)の行方…。幼馴染みで恋仲の久子(尾野真千子)の制止を聞かずに、修一は相棒であり弟の啓二(北村匠海)と共に事件の真相を求め行動を開始する。しだいに事件と女の裏に潜むいくつもの影が浮かび上がっていく。ただ、事件の謎が解き明かされていくにつれ、修一自身が封印した20年前の悲劇もよみがえる…1つの事件が“過去”の事件を呼び醒すとき、修一、啓二、久子の止まっ

たままの運命の歯車も再び動き出す!真実は、いったいどこにあるのか!?

この度、山崎まさよしが14年ぶりに主演を務める映画『影踏み』の完成を祝し、中野サンプラザホールにて完成披露上映会&Quartet Special Concertが開催され、主演の山崎まさよしと篠原哲雄監督が登壇しました。

全国各地から沢山のファンが中野に集結した本公演は全席即完売の盛況ぶりで、一般開場を前に多くのファンがグッズ購入のために長蛇の列を作りました。開場の時間になるとホールから溢れていた入場待ちのファンが一気になだれ込み会場は一段と熱気を帯びました。そして開演と同時に山崎まさよしがステージに登壇すると割れんばかりの拍手が湧き起りました。

本作で14年ぶりとなる映画の主演を務めることになった山崎は「いつかなくなると言われている中野サンプラザにご来場いただきありがとうございます(笑)。一般の方には初お披露目ということで…今日は映画を撮影して海賊版作らないように!」と山崎節満載の挨拶で会場は大きな笑いと歓声が起こりました。続けて篠原監督は「中野サンプラザがなくなるのは本当ですかね?中野区民としては反対したいと思います。中野区民として参りました篠原です。」と旧知の中である山崎と息ぴったりの掛け合いで会場を盛り上げました。そして山崎とは『月とキャベツ』(1996)以来のタッグとなる篠原監督は「去年の5、6月に撮影をしているので時間は経っていますけど、満を持してのこの秋に公開となるのでみなさんお楽しみください。」と23年ぶりのタッグとなる本作への自信を語りました。また本作がオール群馬ロケであることや、群馬県で開催されている「伊参スタジオ映画祭」(読み:いさま)で原作者でもある横山秀夫さんとの出会いが制作のきっかけであることを聞かれた篠原監督は「横山さんが伊参スタジオ映画祭のシナリオ大賞の特別審査員を務めていましてその関係で親しくなりました。横山さんが審査員を降りた2016年に横山さん原作の『64-ロクヨン‐』(2016)の上映と『月とキャベツ』の20周年記念上映が重なり、その時に横山さんと山崎さんが親しくなったんです!『月とキャベツ』も公開から20年以上経ち、伊参スタジオ映画祭でも上映が続いているので次の映画をそろそろやりたいという話になったんです。それで昔から横山作品のファンだったという山崎さんが出演するなら横山作品で!ということになりまして。これまで多くの作品が映画化されていますが、(2016年当時)『影踏み』のみ映画化されていなくてこれだと思いました。」と制作に至った経緯を述懐しました。

映画が完成した気持ちを問われた山崎は「今回、主題歌も担当しましたけど、自分の芝居を見ながら音を作るという恐ろしいことをしました(笑)客観的に自分の芝居を見る時間が多くて、プロの役者ではないので大丈夫かなと不安になりましたが、それでもミュージシャンとして映画の最後を自分の主題歌で締めくくることができたのは感無量です。」と本作への想いと感謝を述べました。そして久しぶりの山崎との仕事を聞かれた篠原監督は「『月とキャベツ』の時はミュージシャン役でしたので山崎さん本来の仕事の空気が出ていました。今回は本来の仕事とは違う泥棒という役でしたが、演技がうまくなっていて安心しました。」とコメントすると山崎が篠原監督に一礼し場内からは大きな笑いが巻き起こりました。それに対して山崎は「篠原さんは巨匠の域にいる方ですし、私が初めての演技をした作品の監督ということもありまして絶大の信頼をしています。共演した北村君も若いながらにしっかりしていて引っ張ていってくれましたので感謝しかないです。」と共演した北村匠海への感謝を述べました。最後に本作が山崎にとってどのような作品になったのかと質問されると「自分の人生の中で本当に大切な作品になりました。音楽も含めて経験が深まりましたので宝物です。」とコメントし舞台挨拶は終了しました。

そして、一般の方への初披露を終え、山崎が関わった映画の楽曲で構成されたQuartet Special Concertがスタートしました。まず初めにデビューシングルの「月明りに照らされて」や自身が主演を務めた『8月のクリスマス』(2005)の主題歌を披露し、続けて山崎が初めて主演した映画『月とキャベツ』(1996)の主題歌「One more time,One more chance」を熱唱するとファンは山崎の力強い歌声に魅了されていました。そしてセットリストを披露し終えステージから去ると、会場からはアンコールを求める大きな手拍子が起こり、それに応えるように山崎がステージに姿を現すと会場のボルテージは最高潮に達しました。山崎はコンサート前に映画を観たファンに向け「またスクリーンでお会いしましょう」と挨拶し、最後に本作の主題歌「影踏み」の完全版を披露し、名曲の数々を堪能したファンからは大きな拍手が送られ大盛況のうちにイベントは終了しました。

山崎まさよし 尾野真千子 北村匠海

中村ゆり 竹原ピストル 中尾明慶 藤野涼子 下條アトム 根岸季衣 大石吾朗 高田里穂 真田麻垂美 田中要次 滝藤賢一 鶴見辰吾 / 大竹しのぶ

監督:篠原哲雄
脚本:菅野友恵
原作:横山秀夫(「影踏み」祥伝社文庫)
音楽:山崎将義
主題歌:「影踏み」山崎まさよし(EMI Records)

企画協力:伊参スタジオ映画祭実行委員会 上毛新聞社
製作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
エグゼクティブプロデューサー:千村良二 岡本東郎
プロデューサー:松岡周作 配給:東京テアトル
©2019「影踏み」製作委員会 Kagefumi-movie.jp

コメント

  1. 篠原哲雄 より:

    5日の「影踏み」完成披露試写会は我がことながら上々な滑り出しだったように思います。このように詳しくリポートしていただき感謝です。今後も応援よろしくお願いします!

  2. 川口悟 より:

    素晴らしい作品で是非ともみたいです。山崎まさよしさんは歌も天才派で素晴らしい俳優さんです。

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