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犬山紙子さん「人生のロールモデル! ドクター・ルースのようになりたいと強く思った」『おしえて!ドクター・ルース』公開記念トークイベントレポート

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<STORY>
家族をホロコーストで失った少女時代、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動し、女性が学ぶことが難しかった時代に大学で心理学を専攻。アメリカに渡り、シングルマザーとなり娘を育てた。そして、30歳の時に、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。いつだって笑顔で前を向く“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。

【以下プレスリリース文掲載】

80年代のニューヨーク。日曜深夜のラジオ番組に全米は夢中になった。誰も教えてくれない性のお悩みをズバリと解決するドクター・ルース。身長140センチ、ドイツ訛りの彼女は、そのチャーミングなキャラクターでたちまちお茶の間の人気者に。性の話はタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押しし、LGBTQの人々に寄り添い、社会を切り拓いてきた。

自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。アメリカで最も有名なセックス・セラピスト“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。ホロコーストの孤児、元スナイパー、シングルマザー、3度の結婚。時代に翻弄された90歳の半生をたどるドキュメンタリー。

この度、本作の公開を記念し、エッセイストの犬山紙子さんをお招きしたトークイベントを8月22日(木)に実施いたしました。

まず、犬山さんから映画を観た感想について、「最高でしたね!これまで、将来どんな人になりたいっていうロールモデルがいなかったんです。憧れの女性は沢山いるんですが、自分とあまりにも違いすぎたりして、ドンピシャな人はいなかった。でも、この人になりたいって一番強く思いました。」と、大絶賛!「ドクター・ルースの、ふわふわの小さなぬいぐるみがあったらお守りにして、迷った時に『ルース、私これでいいよね?』と聞いたりしたい。(笑)それくらいの人でしたね。」と、興奮気味にドクター・ルースへの想いを語りました。

また、ここでニューヨーク在住のドクター・ルースが、新宿ピカデリーに設置されていたお悩み投函ポストに寄せられたお悩みに答える、スペシャルムービーが上映!「なかなか好きな人が出来ません。パートナーって必要でしょうか?」といった恋愛相談から、「匂いが気になります」「マンネリ化してしまい、彼女が自分とのセックスで感じてくれません」といったセクシャルなお悩みまで、ズバッと明快にドクター・ルースが答えていきます。

このムービーを観た犬山さんは、「やっぱり、プロに相談してみることが大切ということですよね。でも、日本ではまだ全然、カウンセリングやセラピストは浸透していない。何人も同じような悩み抱えた人の話しを聞いているプロならではの意見って、自分の扉を開くためにすごく大切な存在。私自身、カウンセリングに行って話を聞いてもらうことがよくあるので、そういった認知がルースとともに広がるかもしないですね。」と、自身の経験を交えつつ語りました。

さらに、ラジオ番組のパーソナリティだというルースとの共通点がある犬山さんは、「『ホメラニアン』は、とことんみんなの自己肯定感を高めようというコンセプトで、頑張ったことや頑張れなかったことも、とにかく褒める番組です。ドクター・ルースって今91歳で、びっくりするくらい元気じゃないですか。人の悩みを聞いて褒めるっていうポジティブなアクションをすると、自分にいいことが跳ね返ってくるんです。それで私もグングン元気になってきて(笑)。だから、ルースが元気なのって、いろんな人を尊重した結果なのかなと。だって、他人の10倍くらい波乱万丈な人生を歩まれてますもんね。」と分析。

また、母であり、働く女性である点でもルースと共通している犬山さん。「憧れますよね。今よりもっと保守的な時代にシングルマザーをやっていた。でも、仕事を愛していて、子どもを愛していたから、やれたのかなと思う。楽しむのが上手ですよね。」と共感を示し、さらに、「幼少期に孤児になったり、最愛の夫を早くに亡くしたりと、本当に辛い経験を沢山している。生きていると誰しも傷を抱えるものだとは思うけれど、ルースは、自分の傷を誰かへの優しさに変える。それがさらに自分の力になっていくという稀有な方。その姿に、仕事や子育てで今自分が傷ついたときに勇気をもらえる。自分の器がどんどん大きくなるチャンスだと捉えられる。」と、熱を込めて語りました。

また、ルースのお悩みを聞いて答える力について、「あんなスパッと言えないですよ。言い切るって実は簡単。責任さえ持たなければ。私も最初は毒舌キャラで出てきた。でも、かなりそこから反省をしたんです。自分の毒舌に傷ついている人が多くいるのではと。ルースの場合は、きっぱりと言い切るのに、寄り添っている。これは相当な学と経験、それにバランス感覚がないとできないことで、とても真似できないです。きっと根底には、誰しも尊重するという信念があるからこそとも思う。」と、お悩み相談のカリスマを賞賛。

さらに、一番好きなルースの名言については「『知識は誰にも奪えない』って真理だなという気がます。生きていると搾取されている気持ちになったり、圧を感じたり、傷ついてしまったりしますが、誰にも奪えない聖域が自分の脳にあるっていうのは、福音のような言葉だなと思いました。」

続けて、「エイズが流行ったときに、同性愛者やドラッグ患者への風当たりがキツくなったことに対し、『特定のグループを非難するのは時間の無駄遣い』とバッサリ言い切るシーンもありました。どうしてもカテゴライズして非難してしまうこと、ありますよね。私もまさに先日、ベビーカーや子連れが電車を利用することについての論争に巻き込まれて、自分も意見したんですけど…、『ベビーカーを使っている人』などと区切るのではなくて、『みんな』が幸せになるにはどうしたらいいんだろうと、全員を尊重することが大事だと改めて感じました。」と、タイムリーな話題への言及も飛び出しました。

また、ルースのように、女性が自分らしく生きるためには?とアドバイスを求められると、「とっても難しい話ですよね。自分らしさって何?と聞かれて即答できる人ってなかなかいないのでは」と前置きしつつも、

「私自身も、ここ最近、ようやく楽になれた。『この女性かっこいい!なんて示唆に富んでいて素敵なんだろう!』と尊敬できる人たちに会いに行ったり、ネットで交流したりして影響を受けていくと、どんどん自分の世界が広がっていく。だから、ルースみたいな人に話を聞くことができたらとても良いですよね。こういった映画を観ることも一つの方法かもしれない。」

さらに、「男女といわず、誰の幸せも、型にはまらないというのはルースが体現している。私も本当にあがいたんです。自分が子ども欲しいか分からない、でもタイムリミットは近づいている。そんなときにしたのが、色んな先輩たちに話を聞くこと。それで、人生の選択は三者三様で、自分に誠実だったらその先に絶対幸せがあると気付きました。」と、悩める全ての人たちへエールを送りました。

最後に、これから映画をご覧になる方へのメッセージとして「ぜひ、男女問わず沢山の方に観ていただきたい。自分の器をググッと拡張してくれる映画。なにか壁やプレッシャーを感じている人は、観ると、自分はこれでもいいんだと思うことができるし、他人に対しての尊敬も生まれると思います。それから私は、ルースを真似して、子どもがお年頃になったら、この映画のDVDをあえて気付くところに置き、性教育に使おうと思います。(笑)」と締めくくり、和やかな雰囲気でイベントが終了しました。

監督:ライアン・ホワイト『愛しのフリーダ』
出演:ルース・K・ウエストハイマー
2019年/アメリカ/英語/100分/アメリカンビスタ/カラー/原題:ASK DR.RUTH/日本語字幕:髙内朝子
配給:ロングライド
公式サイト:longride.jp/drruth/

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