映画レビュー ストーリーが進展するにつれて解き明かされていく謎!謎!謎!『デビル』



あのM・ナイト・シャマラン監督が今までに練り上げてきた数々のアイデアを「自分一人で映像化するのは不可能!!」ということでその中から数本をチョイスして未来あるフィルム・メーカーたちに映像化してもらい、シリーズ化するというプロジェクト“ザ・ナイト・クロニクルズ”の記念すべき第一弾作品で、監督はジョン・エリック・ドゥードル。

ある日、ロザリオを握りしめた男が高層ビルから墜落死し、現場に駆けつけたボーデン刑事(クリス・メッシーナ)は自殺と断定する。ちょうどその頃、五人の男女が乗った一基のエレベーターが突然停止!!だが、照明が突然消えて真っ暗になり、再点灯したときに若い女の背中には何者かに切りつけられたような傷が見られる。その後、照明が消えるごとに一人ずつ無残な死を遂げていく…。
エレベーターを舞台にしたホラーやサスペンスはこれまでにも存在したが、本作はそこに謎解き要素を加味したことを売りにしている。突然照明が消えた上に窓ガラスが割れ、監視モニターに映る謎の残像といったホラー映画ならではのショッキングと恐怖、閉塞的な密室に閉じ込められた五人のパニックぶりも面白いが、ストーリーが進展するにつれて解き明かされていく謎を追って観るとさらに面白い!!
上映時間は80分と短めで、その上に面白さがしっかりと凝縮されている本作。ホラー映画に相応しい暑い夏の夜なんかに気軽に観て頂きたい!!
レビュアー:佐々木 貴之
『デビル』
7月16日(土)TOHOシネマズ 日劇(レイトショー)ほか全国ロードショー
原案・プロデューサー:M・ナイト・シャマラン 『シックスセンス』『サイン』
監督:ジョン・エリック・ドゥードル『REC:レック/ザ・クアランティン』
脚本:ブライアン・ネルソン 『ハードキャンディ』
出演:クリス・メッシーナ 『ジュリー&ジュリア』『それでも恋するバルセロナ』
ローガン・マーシャル=グリーン 『アクロス・ザ・ユニバース』『クロッシング』
ジェフリー・エアンド 『(500)日のサマー』
配給:東宝東和
(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:http://devil-movie.jp

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