【ライター:ゆん https://x.com/yun_blueDaisy】
今年も真夏のビッグサイトで開催されたコミックマーケット。その中で、ひときわ「ひんやりとした熱量」を帯びたブースがあった。ライブ配信サービス「IRIAM」のブースだ。出展はもう6回目、通い詰めるファンの間ではちょっとした風物詩になりつつあるという。

そもそもIRIAMとは何なのか「大手VTuberさんと違って、数人くらいの少人数でじっくりコミュニケーションを楽しめる」配信サービスだという。毎日のやり取りを重ねる中でぐっと距離が縮まっていく、そんな配信スタイルが特徴だ。担当者いわく「ユーザーの力で作り上げる文化がコミケと重なる部分が大きくて、応援させてもらってます」とのこと。ボランティアの手作り感で成り立つコミケと、ユーザー主体のIRIAM、たしかに相性は良さそうだ。ブース自体も「コミケ全力応援ブース」を掲げており、その名の通り力の入れ具合が随所ににじむ。

3年目にしてたどり着いた「本物の氷」
今年のブース最大の目玉は、合計4.2トンの本物の氷でつくられた15本の「氷の柱」だ。準備は本番の2日前から進められたという。実はこの冷却ブース、今年で3年目。初年度は扇風機と冷たいお水を用意したものの「風がぬるい」という声があり、2年目はより強力な大型扇風機を投入。それでも涼しさを求めて試行錯誤を重ねた末、3年目の今年、ついに本物の氷という結論にたどり着いたのだそうだ。

ユーザーの手で作られた”全力”の会場装飾
会場に足を踏み入れると、虹色の靄を吐き出す巨大な猫型マスコットがお出迎え。その足元にずらりと並ぶ氷柱には「全力冷却中!」「ビックサイトで汗ダラダラ〜」「涼しくて天国!!」といったリスナーのコメントやイラストがそのまま凍結されていた。氷の水槽にちょこんと浮かぶマスコットのぬいぐるみなどもあり、ユーザーとともに作り上げてきたブースらしい温かみが随所に感じられた。

もちろん本業もしっかり展開中だ。現役ライバー14名の紹介パネルに加え、リスナーから公募した投稿動画を厳選した「切り抜き動画コーナー」も用意されている。ブース背面にはファンからの寄せ書きも並び、来場者の熱量を物語っていた。ショッパーバッグに掲載されているライバーたちは、アプリ内で毎週開催される選抜イベントでコミケ出展権を勝ち取った猛者ぞろいだという。

この秋は「アニメイトガールズフェスティバル」に初出展
今後の展開についても話を聞いた。11月7・8日には、女性向けの祭典「アニメイトガールズフェスティバル」に初出展。人気ライバーたちが登場するほか、事前に200件以上の応募が集まった「イケボときめき選手権」の音声も披露される予定だ。また、ここ2年続けてきた周年イベント「ミライトパーティ」も控えているそうだが、今年の詳細はまだ発表されていないとのこと。続報が気になるところだ。

IRIAMらしさは「距離の近さ」にあり
最後にIRIAMならではの魅力を尋ねると、担当者が挙げたのは「距離感の近さ」だった。「YouTubeだと見る側になりがちですが、IRIAMはリスナーのコメントがあってこそ成立する掛け合いがある。コメントがほぼ100%届く世界線なんです」とのこと。タイムラグもほとんどないため、ノリツッコミのようなやり取りも自在にでき、見るだけの推し活ではなく双方向のコミュニケーションを楽しむ、新しいスタイルの推し活だという。ギフトのやり取りも「なんでやねん」とツッコミたくなるようなお茶目なものが多く、誰もが自由にコメントでき、自分らしくいられる空間であることがIRIAMらしさなのだそうだ。

4.2トンの氷と全力の遊び心でファンを迎えたIRIAMブース。来年はどんな冷却アイデアで夏コミに帰ってくるのか、今から楽しみだ。取材を終えて感じた「距離の近さ」という言葉の意味を、今度は一人の視聴者としてIRIAMの世界に飛び込み、確かめてみたくなった。




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