リチャード・リンクレイター監督『ヌーヴェルヴァーグ』監督インタビュー&メイキング写真解禁 細田佳央太、呉美保ら8名のコメントも公開

7月10日より全国ロードショーとなる、リチャード・リンクレイター監督最新作『ヌーヴェルヴァーグ』の監督インタビュー、メイキング写真、そして映画を愛する著名人8名によるコメントが解禁された。

本作は、ジャン=リュック・ゴダールの長編デビュー作『勝手にしやがれ』誕生の舞台裏を描く青春映画。映画史に革命をもたらしたヌーヴェルヴァーグの時代を、リンクレイター監督ならではの視点で描いている。

『勝手にしやがれ』誕生の舞台裏を描く青春映画

『ヌーヴェルヴァーグ』は、『スクール・オブ・ロック』『6才のボクが、大人になるまで。』『ビフォア』シリーズなどで知られるリチャード・リンクレイター監督の最新作。

1959年、ジャン=リュック・ゴダールが長編デビュー作『勝手にしやがれ』を制作した当時の映画製作現場と、ヌーヴェルヴァーグを代表する映画作家たちとの交流を描く。

作品は2025年のカンヌ国際映画祭で上映され、クエンティン・タランティーノが公式上映で2度続けて鑑賞したほか、『カイエ・デュ・シネマ』の2025年ベスト映画TOP10で第8位に選出。さらに2026年ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)にもノミネートされた。

リチャード・リンクレイター監督「革命は続いている」

インタビューでは、本作の企画が約13年前から温められていた脚本との出会いから始まったことや、1959年当時の映画制作を再現するための撮影手法について語っている。

リンクレイター監督は、当時の映画に存在しないショットは一切入れないことを目指し、クレーンやドリーを使わず、バルコニーや手持ち撮影など当時の手法を取り入れたことを明かした。

また、若い映画ファンや映画作家を目指す人へ向けて、次のようにコメントしている。

「私にとってヌーヴェルヴァーグとは、個人的な映画、自己表現、友人を集めて、とにかく“やる”ことを意味します。それは絶えることがありません。革命は続いているんです。常に、どこかで起きている」

さらに、本作について「映画を作ることは少し怖く、少し不安定かもしれない。でも、ただ楽しいんだということを示したかった」と語り、「もしこの映画が誰かを奮い立たせ、自分たちの映画を実現するきっかけになるのなら、それはとても良いメッセージだと思います」と締めくくった。

メイキング写真4点を公開

あわせて、1959年のパリを再現したメイキング写真4点も公開。

監督やキャスト、スタッフによる集合写真のほか、カチンコを手に撮影へ臨む様子、映画雑誌編集部を再現したセット、パリ市街地での撮影風景など、本作の制作現場を収めた写真となっている。

細田佳央太、呉美保ら8名のコメントを公開

映画を愛する著名人8名からコメントも到着した。

呉美保(映画監督)

スクリーンから溢れる映画への情熱とユーモア。クセ強ゴダール監督と同志たち、あの時代の熱狂をここまで緻密に描き切ったリンクレイター監督の執念に、呆れたり敬ったりしながらワクワクし続けた。映画好きはもちろん、むしろ映画に詳しくない若い人たちにこそ観てほしい。何かに取り憑かれたように夢中になるって、それだけで愛おしいから。

【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】

フランソワ・トリュフォー『アメリカの夜』

 

岡本大陸(DAIRIKUデザイナー)

当時にタイムスリップして、ゴダールたちの映画への情熱と撮影の目撃者になったような気分でした。

自分勝手に撮影を進めるゴダール、その彼に翻弄される映画スタッフ。

そんな彼らの掛け合いが面白くて面白くて!

今後、”勝手にしやがれ”を観る時は、スクリーンの裏からゴダールの声や映画スタッフの声が聴こえてきそうです。

【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】

ミロス・フォアマン『カッコーの巣の上で』

 

秦早穂子(映画評論家・エッセイスト)  

誰にも一度は、湧き起こるヌーヴェル・ヴァーグへの熱い思い。

無謀にもリチャード・リンクレイターは、65年前、彼が生まれる前の『勝手にしやがれ』の撮影現場に、足を踏み入れてしまう。

頭のきれる監督、厳しい批評家は嗤うだろう。だが、この熱さこそが、若い世代へおくるサインなのだ。

【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】

ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』

 

林響太朗(映像監督 / 写真家)       

生み出そうとするその衝動と躍動。

宝物のような時間に立ち会わせてもらったような気持ちになる。

不安や葛藤とさまざまな感情の中、凛と立つそれぞれの姿勢が、心地よい。

自分も含め、何かを生み出す全ての人が背中を押されることになると思う。

【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】

クリス・マルケル『ラ・ジュテ』、ジョナサン・グレイザー『関心領域』

 

細田佳央太(俳優)            

前例がない、はできないじゃない。そんな当たり前のことを頭では理解していても、どうしても本作が眩しく映ってしまった。

ただ、だからこそ映画作りというものに希望を抱けるし、映画というものが止まらずに進んできたんだろうな。

現代は進化の余白で溢れている。

【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】

リチャード・リンクレイター『ヌーヴェルヴァーグ』

松本花奈(映像監督)

映画づくりにおいて大切なこと。

『偶発性を楽しむこと』

『正解なんてないと知ること』

それってつまり、人生においても大切なことではないでしょうか。

映画づくり、そして人生の中にある、

喜び、悲しみ、ままならなさがギュッと詰まった作品でした。

【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】

エドワード・ヤン『ヤンヤン 夏の想い出』

 

山下敦弘(映画監督)         

膨大な登場人物を次々と並べ、一人の天才だけでは映画は作れないという、当たり前の事実をきっちりと描きつつ、映画の中のスタッフと同様、若きゴダールに振り回されながらも、笑って許してしまうリンクレイター監督のまなざしが、ホント素敵だなぁって、しみじみ思いました。

とりあえずまだ観たことの無い『勝手にしやがれ』を観ようと思います。

【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】

アキ・カウリスマキ『真夜中の虹』

 

米山然(雑誌『POPEYE』編集者)      

ノリで撮られた一本で、映画史は永遠に変わってしまったらしい。この青春の延長線上で僕らは、映画の話をするらしい。敬愛する作家達が次々登場する画面はさながらテーマパークで、全員と記念写真を撮りたくなった。’59年パリ行きのタイムマシンはもう不要!

【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】

アニエス・ヴァルダ『5時から7時までのクレオ』、バス・ドゥヴォス『Here』

トレーラー動画

スタッフ情報

  • 監督:リチャード・リンクレイター
  • プロデューサー:ミシェル・ペタン、ローラン・ペタン
  • 脚本:ホリー・ジェント、ヴィンス・パルモ
  • 出演:ギヨーム・マルベック、ゾーイ・ドゥイッチ、オーブリー・デュラン
  • 協賛:Chanel
  • 配給:AMGエンタテインメント
  • 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ

商品情報

タイトル

『ヌーヴェルヴァーグ』

公開日

2026年7月10日(金)

上映時間

106分

製作年

2025年

製作国

フランス

言語

フランス語・英語

音声

5.1ch

画面サイズ

1:1.37

カラー

モノクロ

原題

Nouvelle Vague

日本語字幕

井村千瑞

著作権表記

作品コピーライト

© 2025 ARP – Detour Development LL

写真コピーライト

©JeanLouisFernandez

コメント

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