『がんばれゴエモン大集合!』紹介レビュー

【執筆者:畑史進 (ハタフミノブ)】
Twitter:https://x.com/hata_fuminobu
Instagram:https://www.instagram.com/fuminobu_hata/

今月、7月2日にコナミから発売された『がんばれゴエモン大集合!』をプレイしましたよ。

もともと「ノリミドゲーム放送」って番組のためにスーファミ版のソフトは買い揃えていたのだけど、番組で触って以降は個人的にも遊んでいたものの、ここ最近はご無沙汰。 だいぶ『がんばれゴエモン』の感覚が遠い過去になっていった、そんな時にニンテンドーダイレクトの発表。久しぶりに色んな思い出が湧いてきたね。友達が町娘に接触する前に妨害して攻撃したり、息を合わせてプレイしたりしたあの日々を。 ぶっちゃけた話、ファミコン、スーパーファミコン、PlayStationと実物ソフトは持っているので今更買うこともないんだけど、昔の実機を持ち出してプレイするのも、それはそれでひとつの「面倒なゲーム」みたいになっちゃうので、こういった復刻販売は本当にありがたい。

今回コナミから提供されて久しぶりに遊んでみたのだけど、やっぱり面白い。そして、このゲームはマルチプレイの方が圧倒的に難しかったよな、と。

最近は脳みそばかりがデカくなって、色々とインテリぶった横文字アメリカンな言葉で通ぶるゲームライターが多いからね。こういったゲームを遊ぶと、すぐ「オープンワールド的」とか言っちゃうんだろうか。 だけど改めて遊んでみて思うのが、意外にもフィールドがデカいんだなってこと。ファミコン版ですらステージの端から端までの移動にそれなりに時間はかかるし、敵も適度に出現するから割と忙しい。ステージの多さもあって、細かいところが実にボリューミーなのだ。

こんなゲームをよくぞM2さんも移植することが出来たなぁと感心するばかり。結構大変だったと思います。 特に凄いのが、ゲームに「倍速機能」がついている所。今どき倍速なんか珍しくもないかもしれないが、この手の「町中での移動」が多いゴエモンで倍速が入っているのは本当にありがたい。

本来、こういったゲーム紹介コラムなら、一作一作遊んでその感想やらシステムの変化やらを紹介していくのが筋なんだろうけど、ゴエモンは1作ごとのステージの数からミニゲーム、イベントが詰まっている上に、アクションゲームとしてもそこそこ難しい部類に入ってくるので、全部が全部は紹介しきれない。

ただ遊んでて思うのは、わしらみたいな30半ばオーバー、もはやアラフォーと言われても差し支えない世代にとって、当時は友達の家で寄り合って遊ぶのが「ゴエモン」というゲームだった。あの時は所詮子供なんで、ゲームが下手っぴでも当たり前。下手っぴが足を引っ張るから、ただでさえ難しいゲームのクリアなんて無理だと思ったもんだが、一人で遊ぶと割とサクサク進むんだなこれが。だけど、「じゃあ、あの時ほど面白く遊べているのか?」と聞かれたら、答えはNOだと思う。

ぶっちゃけた話、わしも今年で37歳。人間として自然かつ真っ当に生きていたら、いい加減、彼女か奥さんが居て、なんなら子供が居てもおかしくない。このゲームはわしらみたいな30オーバーを相手に売っているのかもしれないが、本来はそのユーザーの子どもと、親子で協力プレイするのが普通なんだと思う。

もちろん一人で買って遊んでも面白いもんだが、やっぱりあの時の面白さまでには届かない。じゃあ今になって友達を集めてプレイすれば良いじゃないかと言われても、そういう問題じゃないのだ。 このゲームを遊んでいて切実に思ったのが、「彼女欲しいなぁ」「結婚でもして子供ができたら、これで一緒に遊ぶのも一つの未来だよな」ということ。 この商品はある意味、「親から子供へ伝える作品」というだけでなく、「将来の自分への投資」という側面を持っているのではないかと思うのだ。

スーファミ時代は『スーパードンキーコング』とか2人で代わる代わるプレイするゲームはあったけど、ゴエモンが異色だったのは「同時に協力プレイができる」ところ。もちろん『ファイナルファイト』も知っているが、あれはアーケードゲーム譲りのシビアな難易度設計だから、大人というか、あんちゃん向け。『ゴエモン』は江戸時代を舞台にしていながら、子供にも受け入れられるようなポップなデザインで非常に受けが良かった。 開発陣の頭もかなり柔軟だったと思う。だって、あの初作(アーケード版など)はもろに歌舞伎の顔つきで「ゴエモンでぇぇぇぇい!」って感じ丸出しだからな。いくらまだ時代劇が観られる時代だったとしても、あのままじゃ子供は手に取りづらいよな。

あと、『悪魔城ドラキュラ』が好きでランカーなわしとしては、同じコナミとあって、当時は「子供向けの『ドラキュラ』」みたいなイメージを持っていた。だけどアクションゲームとしてのDNAを考えたら、割とあの時の直感は間違ってなかったなぁと。 このゲームも、敵の出没から移動方向を量(はか)って迎撃するという作りだから、的確にゲームを進めていくなら一番考えるべきは武器のリーチ。そこから小判を投げるときの総量を意識しなきゃいけないのも、ドラキュラの「ハート消費」と同じだ。なんだかんだでゴエモンの難所はステージギミックの多い場所で、そういったところには決まってデカい歯車があるというね。全体的に、今遊んでみてもアクションゲームとしてのメリハリがしっかり作られているなぁと実感する。

ちょいちょい当時じゃないと分からないような小ネタが入っているのも、当時のコナミの開発スタジオの空気感がかなりおおらかだったんだろうなと伝わってくる。割と『パロディウス』や『パワポケ』シリーズとかだと、オタクなネタからディープな大人向けのネタまで入っていることが多かったしね。

さて、こんな思い出話よりも一番言いたいのは、今作に実装されたサントラモード。 ゴエモンシリーズはBGMもよく出来ていて、過去に出たCDの「玉手箱」はレア商品となってプレミア価格で5万円もついている。CDを出そうにも需要が見えないから再販も難しい。それが今作にはほぼすべて収録されているのだから、これは凄いことだ。

最後に、設定画面のどこかでコナミコマンドを入力すると出てくる『クライシスフォース』。これも実物を持っているからそこまで意識してなかったけど、最近はこれも6万くらいするみたいね。 このゲームは縦シューティングゲームだから全然ジャンル違いなわけだけど、こういったサプライズが入っているのもこの時代のコナミらしい。 遊んでみたら安定のM2移植で実機と遜色ない。下手すると、これ一本をずっと遊んでいたら「もうこれで人生最後のゲームになるんじゃないか」と思うほどのボリューム感だ。

流石にまだ色んなゲームを遊ぶ身の上なのでそんなことは出来ないけれど、将来のことや、老後のことを考えて手元に抑えておくべき良タイトルだと思う。

最後にお願い。 昔のスタッフを業務委託で呼ぶなりして、外部制作で新しいゴエモンを作ってちょうだいよ。 ドラキュラシリーズもお願い。

ちなみに、コナミさんからプレゼント用でNintendo Switch版のパッケージ版をご提供いただきました。ホンマにありがとうございます。

抽選で3名様にプレゼント🎁!

最後にヒミツのワード

ゴエモンインパクト

コメント

タイトルとURLをコピーしました