映画『ザ・ウォーク』ロバート・ゼメキス監督、最新映画『ザ・ウォーク』を引っさげ来日!

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1985年『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、1994年『フォレスト・ガンプ/一期一会』、2000年『キャスト・アウェイ』、2012年『フライト』。常に“最先端のVFX技術”を活かした映像で世界中を驚きと感動で魅了してきたロバート・ゼメキス監督の、“集大成”であり“最高峰”とも言える作品『ザ・ウォーク』が1月23日(土)より公開となる。

NYのワールドトレードセンター間を直径2.2cmのワイヤーロープでつなぎ、高さ411m、地上110階の道なき空間に足を踏み入れて命綱なしの空中闊歩に挑んだ実在の人物フィリップ・プティ。彼がフランスからニューヨークに渡り、誰も思いつかなかった未知の世界へ一歩を踏み出すまでの軌跡を、最新の3D映像で魅せる『ザ・ウォーク』は、第53回ニューヨーク映画祭オープニング作品として初披露され、辛口のNY批評家たちを驚愕と興奮の渦に巻き込んだ。

そして、ここ日本でも10月22日から開催される第28回東京国際映画祭オープニング作品として上映が決定。その開催に先立ちロバート・ゼメキス監督が来日し<天空>記者会見を実施。今、巷を沸かせている『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の話題にもコメントした。

実施日:10月21日(水)
会場:RESTAURANT LUKE with SKY LOUNGE
登壇者:ロバート・ゼメキス監督、ジャック・ラプキー(プロデューサー)

いまは亡きNYのワールドトレードセンターさながらに東京湾を見下ろせる高さ約200mの聖路加ガーデンのタワー屋上で行われた<天空>記者会見。その倍以上ある411mのツインタワーでフィリップ・プティが空中闊歩に挑んだ日を思わせる晴れやかな天気の中、約2年ぶりの来日を果たしたロバート・ゼメキス監督、そしてプロデューサーのジャック・ラプキー氏が登壇した。

臨場感あふれる体験ができると映画批評家をうならせた驚異的なラスト20分の体感映像について問われ、「それがこの作品を撮った理由のひとつ。この興奮は他の芸術では表現できない、映画であればこのスペクタクルを描けると思いました。」(ゼメキス監督)、「たった18ページの絵本から始まった企画。監督は映像化のビジョンが見えていると話しました。彼がそう言うなら、絶対に面白いものになると思ったんです。」(ラプキー氏)と話し、冒頭から自信を覗かせた2人。

報道陣からの質疑応答へ移ると本作の主人公フィリップ・プティに惹かれた理由を、監督は「彼にはアーティストとしての情熱があります。自分のクリエイティブな部分を表現せずにはいられない、だからやるしかない、そういった所に私は惹かれました。彼の作品は確かに極端で、狂気を感じる部分はありますが、みなさんにも似た部分があるのではないでしょうか。」とプティの個性を賞賛。さらに、「アートに対する喜びを感じるのは、作り上げた時ではなく、作るまでの過程にあります。そういうクリエイティブな面でフィリップと同じものを感じるんです。」と話し、そのプティを演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットについて「役のために自分の肉体を変化させるタイプ。彼はワイヤーロープも自分で歩きたいと言いました。役者やアーティストの気概を物語る良い例が彼だと思います。」と、絶賛の言葉を贈る場面も。

驚異的な映像はもちろん、劇中で印象的に描かれているワールドトレードセンターのツインタワー。今はなきこのタワーをまるでもうひとりの主人公のように描いている事について、「フィリップ本人と話す時、彼はあのツインタワーをまるで生き物のように、アートを描く上でのパートナーのように話していました。だから自分もそういう目線で描くのが一番良いと思いましたし、フィリップの目を通したタワーを描いたつもりです。」(ゼメキス監督)、「ロブはフィリップと同様に、あのツインタワーに名誉と愛情をかけ、キャラクターのひとつとして描きました。最後のシーンは監督の愛情が込められた素晴らしいショットになっています。」(ラプキー氏)とその想いを語り、感慨深い様子を見せていた。

また、本会見が行われた2015年10月21日は、ゼメキス監督が手がけた不朽の名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(89)で主人公のマーティとドクがデロリアンに乗り込み、タイムトラベルでやってきた“未来”の日付のまさに当日!!過去からこの日に訪れ大変な目に合う事になる“古い友人”に対し、彼らの冒険のきっかけを作ったまさに張本人であるゼメキス監督は「時空をいじるな、壊すなと、そう伝えたいと思います(笑)」と、笑顔を見せながらメッセージ。そして「今日は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』DAYですからね。ここにいる事が出来て嬉しいです。30年という時は本当にあっという間でした。」と喜びの言葉を述べていた。

そうした過去の名作から最新作に至るまで、常に革新的で常に新しい映像世界を切り開くその嗅覚はどのように培われたのかと問われると、監督は「自分はその時使えるツールを全て使って映画作りを楽しんでいるだけ。ストーリーを伝えるために技術の力を借りています。」とコメント。

そして最後に今後のキャリアと映画の未来について、「これからも映画作りをしていきたい。デジタルテクノロジーがどんどん進化し、より効率的に、経済的に映画作りが出来るようになります。技術を駆使し、ストーリーやキャラクターのための作品が作られていくと思っています。」と自らのビジョンを述べた。

[写真:ハウル沢田]

『ザ・ウォーク』
2016年1月23日(土)全国ロードショー
IMAX3D上映も決定!
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:http://www.thewalk-movie.jp/

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