対象Tweetをリツイートで抽選で1名様にソフトをプレゼント! 『ウルトラ怪獣モンスターファーム』発売直前インタビュー

 

【文・インタビュアー:畑史進(編集長)】

 

 

 

10月20日(木)バンダイナムコエンターテインメントからNintendo Switch用タイトル『ウルトラ怪獣モンスターファーム』が発売される。開発は『モンスターファーム』シリーズを手掛けたコーエーテクモゲームス。

本作はタイトルにある通り『ウルトラQ』から始まるウルトラマンシリーズに登場するモンスターを『モンスターファーム』シリーズのシステムに沿って育成し、対戦する育成シミュレーションゲーム。

 

コーエーテクモゲームスは近年、初代『モンスターファーム』、『モンスターファーム2』をスマートフォン、Nintendo Switchに向けて移植版として発売しており、今年は初代『モンスターファーム』が発売された1997年から25周年を迎える。本シリーズのファン多くが今年中に何かあるのではないかと予想していたことだろう。

一方、ウルトラシリーズは昨年『ウルトラQ』『ウルトラマン』が55周年を迎え、本年は『ウルトラセブン』が55周年と立て続けにアニバーサリーイヤーを迎えている。そんな中での本作の発表はまさに両シリーズのファンにとって、とても大きなサプライズだったことだろう。

 

僕は東京ゲームショウ2022で先行して体験プレイをさせていただいたが、本作は従来の『モンスターファーム』では体験できなかった「怪獣のスケール感」をうまく描ききったことに大変大きな感銘を受けた。

別日に改めてプレイをさせて頂くと、『モンスターファーム』おなじみのモンスターの合体が本作にも踏襲され、これによって誕生したオリジナル怪獣がユニークでありつつ、どこか懐かしさを抱いた。

 

 

今までありそうでなかった「ウルトラ怪獣の育成ゲーム」は一体どのようにして制作されたのか。そこで今回エンタジャムでは本作のプロデューサーを務めたバンダイナムコエンターテインメントの又野氏とコーエーテクモゲームスの藤田氏に本作の制作についてのインタビューを敢行した。

 

 

—早速ですが本作の制作のきっかけや経緯は何だったのでしょうか?

 

又野氏:弊社からコーエーテクモさんにご提案させていただきました。元々は私が1997年の『モンスターファーム』、1999年の『モンスターファーム2』を熱心にプレイしていたファンで、近年Nintendo Switchに向けて移植されたものを懐かしんでプレイしていました。ちょうど同じ時期ウルトラマンが55周年を迎えるということを耳にしました。「僕らの世代はもちろん、おじいちゃん、おばあちゃん、子供も知っている3世代に愛されている作品なんだな」と思っていました。そんなことを考えながら、モンスターファームをプレイをしていたんですが、「あれ?ウルトラ怪獣と『モンスターファーム』って相性いいのでは…」と思いついたんです。

コーエーテクモさんとは他にも一緒に仕事をさせていただいていたので企画の提案もしやすい環境だったのも幸運でした。幅広い認知を誇るウルトラマンと育成シミュレーションゲームとして多くのファンを持ったモンスターファームをかけ合わせたい」と思ってお声がけさせていただいたんです。

 

 

—どうでしたか?

 

藤田氏:(笑)最初はそうきたか!と面食らいましたが純粋に嬉しかったですよ。実は今年は『モンスターファーム』の25周年で、ファンの方からは新作を求める声も凄く多くて新作を色々考えていたところだったんです。

正直なお話をさせていただきますとファンの方からは初代と『2』はよくできていたと評価されている事を率直に受け止めていました。その2作の良かったところをきちんと踏まえた「新しいタイトル」を作りたいと思っていました。

そこで全体の設計を考えると当時のCDに変えてなにをもたせるべきかなどの課題がいっぱい出てきます。一方でキャラクターの数を増やして新しいものとして出すという安易なことをすると失敗するだろう。といった様々な懸念点も頭の中で巡っていました。

 

 

—単純にモンスターの種類を増やしても対戦の調整が大変ですもんね

 

藤田氏:そうなんです。単純にキャラクターの数を増やして新しいモンスターを合成などで誕生させるという結果になるなら作りたくないなと思ったんです。

そんな矢先にバンダイナムコさんから「ウルトラ怪獣でやりませんか?」って言われてまさか!?って思いましたよ(笑)

 

 

—モンスターを増やさなくても単に現代に向けてNFCに特化した『モンスターファーム』を作るという選択肢はありました?

 

藤田氏:もちろんそういった選択肢もあったと思います。だけどなんとなくそのあたりは多くの方が想像つくじゃないですか。私たちはユーザーの想像をもっと大きく超えたかったんです。

怪獣で『モンスターファーム』ってインパクトだけで面白いとユーザーの皆さんや開発側の僕らも思ったんです。でも実際に取り組んでみると結構難しいと感じましたね。

『モンスターファーム』って“三枚目の線”だと考えています。モンスターがコミカルに戦って、だけどそれがカッコいいし、なにより強いという感じに落とし込んでいくんです。一方で怪獣というのは巨大でカッコいい、怖い、更に周りの物を破壊していくというイメージがあるじゃないですか。それを『モンスターファーム』のコミカルな文法に落とし込むというのは結構大変で、お借りしているものなのでどこまでやって良いのかが分からないと悩みました。まず「怪獣のサイズはどうしましょうか?」からスタートしましたからね。

 

 

 

 

 

— TGS2022で体験プレイさせていただいたときに思ったんですが、その落とし込みを象徴しているのが『モンスターファーム』シリーズとは異なったカメラアングルで、いつもの作品とは違って下から見上げるような構図になっているじゃないですか。それも育成シーンだけじゃなくバトルから修行まで。あれがまさにこのゲームの肝だと思ったんです。

 

 

又野氏:強いこだわりポイントなんで気づいていただけて嬉しいです。あのアングルにいきつくまでには「もうちょっと下から」とか「これじゃない」など、何度も検討を重ねましたね。

 

 

藤田氏:『モンスターファーム』をベースにしたこのゲームで仰角にするのはかなりの革新なんです。

ただうちのCG部隊にはかなりブーブー言われましたけどね(笑)

 

—ただ我々ブリーダー側はどんなに大きくてもカネゴン、ピグモンサイズなんであの見上げるような角度でないと説得力やコラボした意味が見出だせなくなってしまうんですよね。

 

又野氏:そう言っていただけで嬉しいです。こだわった甲斐がありましたね。開発の皆様には…相当、頑張っていただいた…かと思います。

 

藤田氏: このゲームを作るときに掲げたテーマに「デカ可愛い」にしましょうと言っていたんです。その逆も考えていて、円谷プロダクション様からOK貰えるかわわからないですが怪獣を人のサイズにしてしまって作ろうか。っていう話も出たんです。ただこれは最初の話になってしまうんですが、それだと単純に『モンスターファーム』のモンスターを怪獣に代用して数を増やしただけになってしまって意味がない。『ウルトラ怪獣モンスターファーム』なのでウルトラ怪獣の面白さと迫力が絶対に無いといけないという話になってしまったんです。

 

 

 

 

—本作の企画はバンナムさんとコーエーテクモさんの双方で固まった後に円谷プロダクション様に持っていったかと思うんですが、円谷プロダクション様の反応はどんな感じでしたか?

 

又野氏:ゲーム化のご提案には非常に喜んでいただけました。ですが「ウルトラ怪獣を育成するってどういうことですか?」「怪獣が餌を与えられて喜ぶとは?」など、企画ご提案時にはハテナマークがまだまだ浮かんでいるように見えました。

そのあたりもしっかりと説明させていただいたところ、とても前向きにたくさんのご協力をいただくことができました。

特にウルトラ怪獣の合成については、ほんとにたくさんアドバイスもいただきました。『モンスターファーム』シリーズにおいて合成要素は外せないのですが、ゼットンとゴモラが合成すると、どのような姿になるのか…これまでにないチャンレンジだったのですが、多大なるご協力のおかげで素敵なデザインにすることができましたね。

 

 

 

—今作は「ウルトラ怪獣」がメインのわけですからウルトラマンとかは出てこないですよね?

 

又野氏:いや、実は出てくるんです。

 

藤田氏:今作では「ゲキリン」という怒りのゲージが溜まっていくんですがこれが満タンになると暴走してしまうんです。毎回ではないんですが、ウルトラマンが暴走を止めに来るんです。

 

 

—NFC対応機器から怪獣が誕生するということですが、どのような仕様になっているのでしょうか?

 

又野:本作では1つの種類から1つの怪獣が生まれるという1対1の関係ではないんです。

NFC対応機器って1人何個も持っているものではないですし、どこかで気軽に借りれるというようなものでもないですからね。

ただ、完全ランダムだと見つける楽しみがなくなってしまうので、誕生にはルールが設定されているんです。

 

藤田氏:例えば3人でレア怪獣の出たNFCカードを使いまわして円盤石再生を行うとAさんとBさんは同じレア怪獣が出てもCさんは全く異なる怪獣が出てきたという結果になるように設計しているんです。

なにかしらの状況が変化したことによって、誕生する怪獣が変わるんです。いくつか条件があるので…ぜひみなさんにひも解いてもらいたいです。

 

 

—それはめちゃくちゃ細かく調整されていますね。個人でも同じNFCカードを何度か使って何度も楽しめるようになっていますね。

 

藤田氏:そこはほんとにたくさん考えました。というのも例えばの話ですが、又野さんの社員証からレアな怪獣が生まれたとしても、他のみなさんに又野さんの社員証を貸し出しすることはできないですからね。

そうならないように、みんなが持っているものにバリエーションを持たせています。みんなで持ち寄っても独占という状態にせず楽しみを仕掛けと作ったので、やれるところまで楽しんでください。

 

—これは昔の『モンスターファーム』シリーズのCDからの円盤石再生の問題点、反省点を完全にクリアしていますね。あのブームのときになんか妙な売れ方をするCDとかありましたもんね。

 

藤田氏:おっしゃるとおりです。東京ゲームショウで特別なCDを配るとステージが止まったりしましたね(笑)。まさにその通りで、今回の課題でもありました。

 

 

—最後にこのゲームを楽しみにされているファンの方にメッセージをお願いします。

 

又野氏:『ウルトラ怪獣モンスターファーム』というコラボレーションタイトルとして、どちらのお客様にも楽しんでいただけるような内容になっています。『モンスターファーム』のファンの皆さんには懐かしのゲームシステムをブラッシュアップしたゲーム性を「ウルトラ怪獣」のファンの皆さんには今まで見ることの無かった怪獣の表情や、合成することで発見する見たことのないウルトラ怪獣に、必ずご満足いただけると思います。もちろんどちらの作品もあまり知らない人にとっても、デカくてカワイイ怪獣を育成することはとっても楽しいはずなので、ご期待ください。

 

藤田氏:作っている私からは様々なシチュエーションにおいて感情で遊んでもらえるゲームにしたいと思っていました。NFCの話でもしましたが直感であーだこーだとドキドキすることもあれば、誰もがウルトラ怪獣に思い描く想像をふくらませる感情があるかと思います。それを良い意味で裏切ったり、ドンピシャで合わせたりと遊びの面白さを感情で感じていただきたく、インプレッションとして瞬間的に面白いと思えるのはNFCをはじめとしたデバイスで、ずっと面白いと思えるのは怪獣の可愛さでと随所にちゃんと入れ込めたと思います。

『モンスターファーム』シリーズとしてもこれがちゃんとした正統な進化作品として作ったつもりでもありますので、ぜひお手にとっていただけたらと思います。

 

 

 

 

今回エンタジャムでは、『ウルトラ怪獣モンスターファーム』を抽選で1名の方にプレゼントします!(パッケージ版となります)

 

応募方法はエンタジャムのTwitterアカウントをフォローして、下記のTweetをリツイートするだけ。

 

 

 

 

 

応募期間は10月30日(日)23:59まで。

 

 

奮ってご応募ください!

 

当選結果の発表は当選DMをもってかえさせていただきます。

 

当選連絡の際、グッズ郵送のため当選者様の住所、氏名をお伺いいたします。

 

グッズ郵送後は速やかに住所等の個人情報を破棄いたします。

 

予めご了承ください。

 

 

 

 

■対応機種

Nintendo Switch™

■ジャンル

ウルトラ怪獣育成シミュレーション

■発売日

2022年10月20日(木)

■希望小売価格

6,100円+税

■プレイ人数

1人~2人

(※2人プレイはオフラインでの一部の要素のみ対応しています。)

■CERO:A

 

 

Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。

※画面は開発中のものです

 

©円谷プロ

©Bandai Namco Entertainment Inc.

開発:コーエーテクモゲームス

 

モンスターファーム:©コーエーテクモゲームス All rights reserved.

 

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