『バイオハザード:ヴェンデッタ』大ヒット御礼!スペシャルトークショーレポート


フルCG長編アニメ映画最新作『バイオハザード:ヴェンデッタ』が5月27日(土)より公開、全国で大ヒット上映中。

■辻本貴則監督×押井守トークショーレポート

本作の大ヒットを記念して6月13日新宿ピカデリーにて本作の監督を務めた辻本貴則監督とその“師匠”である押井守との特別対談が行われた。本作のパンフレットでも対談が行われ、その内容に大変大きな反響を呼んでいるが今日ここだけでしか聞けない師弟トークショーは案の定『フォールアウト』や『エイリアン』に話が脱線気味だったが、会場は本編上映後の熱気に輪をかけるように興味深い内容に大いに盛り上がった。

トークショーでは本作のオファーが来た際に真っ先に押井に相談すると返ってきた答えが「ギャラと制作費がいくら」なのかということで当時物凄く驚いたと話すと押井は「制作費がいくらか訊いておかないと作品作りの作戦が立たないじゃないか」とアクセル全開に反論しトークショーのスピードを早め、その後何度かシーンのチェックと称して押井に監修を受けていたことを明かすが、特に話題の中心となったのは今作の見どころの一つである「レオンとケルベロスのバイクチェイスシーン」ここで押井は「本物のドーベルマンを見たことないでしょ」と振ると辻本監督は「見たことはあると思います、はっきり言えないのはあなたほど見ていないからです」と答えそれに対し「当たり前だ俺の場合はドーベルマンを触っちゃう」と返して劇中のケルベロスがドーベルマンにしては足が太すぎたとチェックの際には思ったがあえて口にしなかったと告白。この時点ではモデルの修正が利かないのだろうと察してあえて言わなかったと話し、辻本監督は「原作同様にグロくすることにCGを使ったんでそこで許して欲しい、押井さんはグロが好きじゃないのは知っていますしね」と話し、押井が『東京無国籍少女』を監督した際に血をふんだんに使ったことから、映像を作る際に赤い血が映像を構成する際に良いスパイスになると初めて知って「血の良さに初めて気がついた」と振り返り「遅い!」と返す辻本監督に会場が沸いた。

特に注目されたトークは、もし次回作のオファーが押井に来たらどう構成するかという内容で押井は「主人公はジルとそれに対となる女性キャラクターとしてバイオ6のヘレナを出して、敵は動物か子供を使ってみたい」と話し会場にどよめきが走った。辻本監督から理由を聞かれると「一時は主人公も敵もオヤジだらけで敵も巨大生物ばっかりで俺が好きじゃないから、子供を敵にすると『エイリアン』のリプリーみたいに闘う女性でも母性を表現できるし、それを逆手に窮地に立たせることが出来る」と既に詳細なストーリーを構成しているような感じであった。

最後に辻本監督からバイオハザードの魅力を尋ねられると、押井は「バーチャ以来にアクションの快感原則を得たゲームで、格闘ゲームは格闘アクション銃器ゲームは銃撃アクションとそれぞれ独立していたが『バイオ5』からそれらを融合したアクションを構成できたのでそこが凄い」と評し会場のバイオファンを唸らせた。

最後に押井から「辻本の初めての長編映画で億も超えた作品ですが、これが失敗したら次はないだろうと思っていましたが、結構上手く行ったようなのでこれで彼は一流の監督の仲間入りをしたので徹底的に叩こうかと思います。これからも辻本監督を宜しくご贔屓お願いします」と話し、続いて辻本監督から「今まで作った作品は低予算で観る人が少な買ったので、今の状況に少しふわふわしています。小学校の頃に『うる星やつら』を観ていてその押井さんがトークイベントのお相手となってくれてこんな幸せな日はないと感じております。今後も皆さんに喜ばれる作品を作っていきたいと思います」と師弟愛溢れるメッセージでトークショーは締めくくられた。

[取材:畑史進]

『バイオハザード:ヴェンデッタ』
2017年5月27日(土)全国ロードショー
配給:KADOKAWA
(C)2017 CAPCOM / VENDETTA FILM PARTNERS. ALL RIGHTS RESERVED.
公式HP:http://biohazard-vendetta.com/

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