本当の「マネーモンスター」は誰だ!?平松伸二&堀江貴文が語る『マネーモンスター』トークショーレポート!

マネーモンスター

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから、ジョディ・フォスター監督×ジョージ・クルーニー×ジュリア・ロバーツ主演の映画『マネーモンスター』のブルーレイ&DVDを10 月7 日(金)に先行レンタル開始、10 月12 日(水)にリリースが予定されている。

リリースに先立ち9月29日には発売記念として、実業家の堀江貴文氏と漫画家の平松伸二氏が映画『マネーモンスター』について自身の経験から照らし合わせた作品の見地を語りあうトークショーが行われた。

[取材・文:畑史進]

本作は全米で高視聴率を誇る財テクバラエティ番組「マネーモンスター」での株式情報を鵜呑みにし、母親の遺産を含む全財産を失ったある若者カイル(ジャック・オコンネル)が、上昇確定株を買うように扇動した番組司会者リー(ジョージ・クルーニー)を人質にとり、拳銃と爆弾で番組をジャックする。しかし株の変動に不自然な動きがあると睨んだリーがカイルを説得し、 番組ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)と共に3人で番組を通じて株取引の裏側に迫っていくというサスペンスドラマだ。本作品には多くの若い層からもやりきれない現代社会への皮肉要素も混じっていることから高い指示を得ている。

■トークショーレポート

映画冒頭で放送局にカチ込みに来たカイルに対して「アホだなぁ・・・と思いながら観てて、何も分かってねぇなコイツって感じで面白かったですよ」と堀江氏ならではの切り口のコメント。平松氏は 女性ディレクターのパティに対して「命を護ることに対してしっかりしていて、女性の方が落ち着いてましたね」という感想を話すと、堀江氏は大地震直後の放射脳みたいに感情的に過剰反応しているだけだとバッサリ分析する場面からトークショーはスタートした。

また堀江氏は劇中の「マネーモンスター」という番組は面白いとコメントし、新たにMXTVにて『ビットガールズ』というアイドルが株を発行してビットコインによるトレードを可能にしファンに購入してもらうという新番組の企画を明かした。これに対してその番組中、劇中の司会者リーのように扇動すればいいじゃないのかと訊かれると「いやだよ、アイドルのファンにカチコミされるよ!」とすぐさま返した。「どの株が上がるのか」よく人に訊かれると話す堀江氏は「わかっていても教えないし、上場株は基本的に買わない、上場株というのは公開される直前のラストバイヤーで既に美味しいところはないから割に合わない」と株に対する考え方を分かりやすく解説し、上場株で「もし勧められるなら」と付け加えた上で「世の中の大多数の人達が気づいていない流れに気付いたときに買う」と言う持論を展開した。

その後、平松氏は当時の堀江氏の野球球団の買収の話をふり返り、球団は幾らくらいするのかと尋ねると「近鉄は当時20億くらい、ダイエーは300億」と意外な金額を明かす堀江氏に一同が驚愕した。お金の価値観に対して堀江氏は「お金はツールであり手段お金儲けがやりたいわけじゃない」と話し、一般の人達とのお金に対する執着心・考えの違いをコメントした。さらに「やりたいことに対してこれまで制限をかけず生きていて、興味ある分野にただ投資をして、それが勝手に株価が上がっているだけで『堀江はお金儲けのために生きている』と言われるがそうではない」と投資に対しての考えを話すと、かつて自身が運営していた「ネットシネマ」という50分程度の映画をインターネットで公開する事業について振り返った。当時の膨大な数の映像作品の行方について尋ねられると「経営から離れたのでわからない」とコメントした。しかしその後当時の役員の一人は台湾で実際に映画のプロデューサーになったと後日談を明らかにし、さらに当時携わった他の関係者は、猫ひろし氏のカンボジア移住計画を担当した人物で、そのドキュメンタリー映画「猫ひろしザ・ムービー」という企画も考えていると明かした。

堀江&平松

最近は会社を作らなくてもお金は集まるという話題から漫画の事業にも携わり、アップルジャパン誕生の経緯を綴った『林檎の木の下で』という作品の一部コミカライズ化でクラウドファンディングを行うと250万を集めたという実例を話し、改めて劇中でカイルが大切な金を投資に入れ込む様相は「馬鹿なテレビ番組を信じ込んだ馬鹿な若者で、その人の器が分かる風刺の効いた映画」と笑いながら評した。株はギャンブルだと考える平松氏は「漫画家がギャンブルみたいなもので、取引しないほうがいいという良い教訓だなと思いました」と苦笑い。

平松氏から堀江氏に対して、株で損をしたことがあるのかと尋ねるとは「ある」とはっきりと回答し、基本的に自分で行動しないとわからないから様々な部分で大損したことはあるという経緯から改めて堀江氏に「株取引はギャンブルですか?」と尋ねると、上場株は情報無しで株を買うのはギャンブルだと回答し、それを受け平松氏は「株取引はせずに地道に漫画を書きます」と改めて宣言した。

つづいて平松氏が本作品の為に描き下ろした前日譚の漫画3枚の原画が公開され、堀江氏は「作風が非常にあっているし、絵が書ける人は羨ましいと思っています」とコメントするとサプライズとして平松氏から堀江氏の似顔絵と『堀江モンスター』と筆で書かれた、漫画と書道が合わさった「漫書」をプレゼントされた。これには堀江氏も満面の笑みを浮かべて「すげぇなぁ!」と終始、嬉しそうに見入っていた。

最後にマネーモンスターのレンタルとリリースの告知が行われこれから作品に触れる人に向けて2人からメッセージが送られてトークショーは終了した。

堀江「カチこんでくる若者の馬鹿さ加減を楽しんで欲しいですね。あと映画が短いのが良い。今のトレンドをわかっている。いい映画には良いプロデューサーがいて良いエディターがいるんです、だから無駄なシーンがなくてテンポが良い」

平松氏「馬鹿さ加減を馬鹿にする彼女は面白いんで、ぜひ注目して観て欲しい」

『マネーモンスター』
ブルーレイ&DVD 10月7日(金)レンタル開始、10月12日(水)発売
※デジタルセル&レンタル 先行配信中
【初回生産限定】 ブルーレイ 4,743 円+税 / DVD 3,800 円+税
発売元・販売元:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2016 Columbia Pictures Industries, Inc. and LSC Film Corporation. All Rights Reserved.

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