高橋良輔監督が今後のボトムズについて語った!「ボトムズフェスティバル」第3弾「装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」舞台挨拶レポート




1月8日、東京、新宿バルト9にて「ボトムズフェスティバル」の第3弾「装甲騎兵ボトムズ 孤影孤影再
び」の舞台挨拶が行われ、ゲストとしてキリコ役の郷田ほづみさんと高橋良輔監督が登壇した。
MC:「装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」を制作するきっかけについて聞かせてください。
高橋監督「日経さんに小説の連載をお願いできることになって、僕は小説家ではないで小説というのはちょっと恥ずかしいんですけれども。その頃「ボトムズ」はレギュラーが殆どフィルム化されていなかったので、レギュラーを忘れていないよというのと、フィアナについてはいろんなお手紙をいただいたので、それの言い訳を含めて小説を書いておりまして、いずれこれを映像化すれば皆さんの想っている「ボトムズ」に近いものができるんではないかなと温めていたものです。」
MC:TVシリーズが終わってから28年経ちますが、郷田さんは「装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」の話がきたときの感想はいかがでしたか。
郷田さん「そろそろ「ボトムズ」の時代がまた来たなという感じで(笑)」
MC:キリコはコールドスリープで眠っている状態で、他のキャラクターはそのまま歳を重ねてキリコだけが若いという設定ですが、郷田さんの中でキリコという存在はいかがですか?
郷田さん「僕も眠っていればよかったですね(笑) 順当に歳を重ねてしまいましたから。特に自分の年齢を意識することはないので、その辺はあまり気にしていなかったんですが、他のキャストの方が画面の中でも歳を重ねているというのは、ひとつの作品の中で経験できることではないと思うので、ちょっと羨ましいなというのもありました。」
MC:ファンの皆さんも「ボトムズ」のキャラクターと共に歳を重ねているので、何か同窓会を見せていただいているのような感じもあったと思うんですが、これは高橋監督の狙いでもあったんでしょうか。
高橋監督「やっぱり狙いというよりは結果的にそうなったということですね。当時を思い返しますと、ロボットものというのは、企画の段階から1年やることが大体決まっておりました。それは、スポンサーさんが玩具メーカーが多くてですね、1年放送しないと作品の中に出てくる商品が売れないということがありまして。でも今はとりあえず13本作って様子をみてというで終わってしまう作品が多いですよね。当時は52本で最初から企画できたということは良い時代だったと思います。でも、その先があるということは、あまり考えられない時代ですから、それが証拠に自分の作品の中でも、勿論50本を越えた作品はあるんですけれども、次に続いているという作品はこの「ボトムズ」だけですので、非常に幸せな作品だと思っています。」
MC:「ボトムズ」が長い間支持される理由はなんでしょうか。もしくは、監督の中での秘訣、こだわりはあるんでしょうか。
高橋監督「特にはないんですが、毎回作品を作るたびに、なんとか面白いものをと思っています。ひょっとしたらスタッフやキャストがほとんど変わっていないんですよ。大概、作品を作っていますと、作り手はどうしても自分の考えというのが出てきて、仲が悪くなるという意味ではなくて、物を作るという中で対立することがあるんですけれども、「ボトムズ」に関してはそういったことがなくて、同じ主要スタッフで「またボトムズか。次、何やるの」と。吉川さんは物語の中心のことを考えていただけますし、塩山さんは新しいキャラクターを考えていただけますし、大河原さんは、もう飽きただろうと思っているのに(笑) 嫌な顔もせずにメカを作り続けていただけていますし、それと、画はどうしてもその時その時でもって同じにはならないんですが、キャストはいくら仮に歳をとったとしても、その人の本質が変る訳ではないので、やっぱり安心感があるんじゃないでしょうか。キリコはキリコですし。そういうところが(支持される)原因かなと思います。」
MC:郷田さんはいかがですか?
郷田さん「キリコ・キュービーは僕がデビューした時の初めてのメインキャストでしたので本当に思い入れがあって。この作品に関わらせていただいて本当によかったなと思っています。僕自身キリコのファンですし、長く続けていられるというのは嬉しいです。」
MC:TVシリーズの時の監督からのキリコの演技の指示はどのような感じだったのでしょうか。
郷田さん「TVシリーズの最初は、キャラクターを作り上げる最初のところなので、印象としては何しろ「疲れているようにやってくれ」と(笑) で、あんな棒読みになってしまったんです(笑)」
MC:高橋監督にお聞きしたいのですが、EDのイラストを観ていると今回の作品はキリコの話ではなくてテイタニアの話という印象もあるんですがいかがですか。
高橋監督「私の中ではキリコの主役の映画なんですけれども、それとまた別に『赫奕たる異端』でテイタニアのラストが、ああいうラストですから、当然テイタニアの物語というのを持続するなり完結させなければならないということで、テイタニアが話の中心にはなってますね。塩山さんにもテイタニアのイラストを描いていただきまして、私のアシスタントをしているディレクターのタマゴがいるんですけど、彼がOPやEDを担当してくれているんですけども、彼のアイディアであんな形にしました。そうすると、やはりテイタニアに対する鎮魂歌というか、そういう作品ではあります。「孤影」で僕が一番気をつけたのは、キリコはアクションスターとしては強いですよね。いろんな所で(キリコの)優しさも出してきたんですけども、今回はやはりテイタニアに対する想いというのと、でも、キリコはやはりフィアナという唯一という存在がありますよね。作り方によっては二股男になりますから、そうならないで優しいキリコでいて欲しいという作り手の想いがありまして、ラストの5分くらいはそんな感じになりました。テイタニアに関しては、これをもって僕の中ではとりあえず決着をつけたと。そうすると、「宇宙を飛んでいるのはどうなるんだ」という手紙をしょっちゅういただきますので(笑) それに関してはここ10年考えて、なんとか考えもまとまりましたので、あとはチャンスがあればということですね。(会場から拍手) 」
MC:最後にメッセージをお願いします。
高橋監督「今年1年皆さんお元気で過ごしてください。そして、応援よろしくお願いいたします。」
郷田さん「最近、ファンの方が若いファンの方を連れてきてくれるという現象が起きていまして。皆さん布教してくれているんだなと思ってすごく嬉しいです(笑) またこういう形で皆さんにお目にかかれるようお願いします。」



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