【STORY】
パリ郊外の団地で暮らす、エキゾチックアニマル愛好家のカレブ(テオ・クリスティーヌ)はある日、珍しい毒グモを手に入れる。日々、スニーカーの転売で稼ぐカレブは、同じアパートに住むトゥマニから注文を受けたスニーカーを渡す。その直後、原因不明の死を遂げるトゥマニ。警察は謎のウィルスが発生していると判断し、建物は封鎖され住民たちは閉じ込められてしまう。その裏で、カレブの購入した毒グモが脱走し、猛スピードで繁殖し始めていて……。
11月1日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される映画『スパイダー/増殖』。本作は、スティーブン・キングやサム・ライミ監督も絶賛する、新鋭セヴァスチャン・ヴァニセック監督による衝撃のホラー映画です。
なぜ世界が注目するのか?
- スティーブン・キングやサム・ライミ監督が絶賛! ホラーの巨匠たちが本作を絶賛。その恐ろしさは折り紙付きです。
- 過去20年間のフランス・ホラー映画で初登場第1位 フランスで大きな話題となり、観客を震撼させました。
- 新鋭監督の才能が爆発! セヴァスチャン・ヴァニセック監督の独創的な映像美と演出が光ります。
- リアルな恐怖と社会問題 毒グモの恐怖だけでなく、社会の闇も描いた深作です。
各界著名人も注目!
伊藤潤二、小島秀夫、SCANDALのRINAなど、様々な分野の著名人から本作へのコメントが到着。特に、本作の舞台がパリ郊外の団地であることから、団地出身のラッパー、サイプレス上野や、フランスのヒップホップに詳しい陣野俊史など、ユニークな視点からのコメントも注目を集めています。
冒頭映像解禁!
今回、本作の冒頭映像も解禁されました。中東アジアの砂漠地帯で、毒グモが男たちを襲う衝撃的なシーンは、本作の世界観を象徴しています。
『スパイダー/増殖』は、単なるホラー映画にとどまらず、社会問題や人間の闇を描き出した深作です。スティーブン・キングやサム・ライミ監督も絶賛する本作を、ぜひ劇場で体験してください。
■コメント一覧(敬称略・五十音順)
伊藤潤二(漫画家)
あの放射状の姿だけで嫌なのに、猛スピードで走り回り、猛毒と異常な増殖で無敵の厄災を撒き散らすクモの群れ!
アパートの薄暗さがさらに恐怖を増長させる。最初から最後まで怖いわ気持ち悪いわで目が離せませんでした。
それにしてもあのクモは一体なんだったのだろう?
氏家譲寿(ナマニク)(映画評論・文筆家)
踏むと子グモが散らばる!放っておくとデカくなる!噛まれると苗床にされる!クモが好きでも嫌いでも“虫唾”が迸る。
だが、異なる人種の人々が協力、友情と築きながら絶望的な状況に立ち向かう姿に胸が沸く。
クモに対する“虫唾”と異人に対する“理解”の対比に強烈な皮肉を感じる、知的さも感じる凶悪かつ知的なクモ映画に感服だ。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
蜘蛛が益虫である事は知っているし、子供の頃から、スパイダーマンも好きだった。
この手の“蜘蛛パニック”映画も沢山観てきた。
しかし、このフランス産”スパイダー“はヤバい。猛烈にキモい。
造形も大きさも動きも、その繁殖能力にもゾッとする。
鑑賞中、身体中がずっと痒かった。
パリ・オリンピック開催後の今観ると、風刺が効いていて、さらに痒い。
猛毒性の蜘蛛映画だ。
サイプレス上野(ラッパー)
果たして自分があの状況に陥ったら家族や仲間を助けられるか…でも逃げたい!
日本のことわざに習い、なるべく蜘蛛は駆除しないようにしてますが、ちょっと考えちゃいました(可哀想だけど)
同じ様に団地で暮らし、全く同じ様な飼育部屋を作り上げてた友達の兄貴を思い出しつつ、やっぱHIPHOPがハマるよな〜ってブチ上がりました!
陣野俊史(フランス文化研究者・作家)
増殖しつづけるクモはたしかに怖い。
だが画面を見続けながら考えていたのは、外からやってくる存在を、私たちは理不尽に怖がっていないか、ということ。
そして、眼をみはるのは、警察の非情さと対比される、郊外の、老朽化した団地に住む者たちの、希望の虹のような連帯と愛情だ。
フランスの郊外(バンリュー)映画の系譜に、またひとつ、気になる映画が加わった。
SCANDAL RINA(ミュージシャン)
クモの巣の真ん中に閉じ込められたような絶望感と閉鎖感。
不規則なタイミングで飛び込んでくる映像に新鮮な恐ろしさがあった。
シンプルにビッグサイズのクモの群れ怖すぎる。
絶体絶命、取り扱い注意のパニックホラー。真っ暗な映画館でぜひ。
土岡哲朗(お笑い芸人)
蜘蛛の怖さを的確にホラーにし過ぎている!
あのゾッとしてしまう蜘蛛のビジュアルと動き方。
それがそのままホラーになると気づいてしまった監督。
こんなに怖いものを容赦なく見せてくるなんて、人でなし……。
主人公は、自分の暮らすアパートへの思いが強い青年。
しかし、そこに危険な蜘蛛を持ち込んでしまいパニックに。
大切な場所に閉じこもることはもうできなくなった彼は、変われるのか。
中田兼介(クモ研究者・京都女子大学教授)
数あるクモ映画のなかで本作は、素のクモで勝負しているのがポイント。
遺伝子操作や化学物質でモンスター化するのでなく、(少し成長しますが)超巨大化とも無縁です。
能力が盛られている面はあれど、歩き方などリアルで、何よりやたらと人間を敵視しているわけではないのが素晴らしい(現実のクモも人間に対して積極的に攻撃はしません)。
クモたちは、彼ら彼女らを疎む人間に反応しただけで、ある意味被害者です。警察から不当に扱われる主人公たちと重なります。
クモは裏の主人公かも。
監督・脚本:セヴァスチャン・ヴァニセック
製作:ハリー・トルジュマン
脚本:フローラン・ベルナール
撮影:アレクサンドル・ジャマン
音響:セザール・マムーディ サミー・バルデ セットデザイナー:アルノー・ブニオール VFX:ティエリー・オニロン
出演:テオ・クリスティーヌ ソフィア・ルサーフル ジェローム・ニール リサ・ニャルコ フィネガン・オールドフィールド
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2023年/フランス/106分/2.39:1/フランス語/原題:Vermines/カラー/5.1ch/字幕:大塚美左恵
配給:アンプラグド
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