8月30日より順次開催「ホラー秘宝まつり2024」『メサイア・オブ・デッド』本編映像の一部&推奨コメント解禁

【以下プレスリリース文掲載】

 

8月30日(金)より開催のホラー映画に特化した映画祭「ホラー秘宝まつり2024」につきまして、上映作品の中でもとくに注目度の高い『メサイア・オブ・デッド』の本編映像の一部を解禁いたします。また、総勢10名のホラー映画を愛する方々から推奨コメントをいただきましたのでお知らせいたします。

2024年で11年目を迎える、毎夏恒例の映画祭「ホラー秘宝まつり2024」が、今年は原点に立ち帰り、インパクト重視。すべて日本初公開!マニア狂喜の1970年代カルトホラーの傑作3作品を厳選。8月30日(金)より、キネカ大森、アップリンク吉祥寺ほか全国順次開催される。

ホラー秘宝とは……
毎年、数多くの洋画、邦画を提供・配給しているレコード会社、キングレコードが贈る、映画ホラー・レーベル。ラインナップの質の高さに定評があり、毎年行われる映画祭「ホラー秘宝まつり」は、ホラー映画ファンのみならず、幅広い映画ファンからも一目置かれる存在。 昨年10周年を迎えたホラー映画祭が、11年目に突入。

この度解禁となった本編映像は、今回の上映作品ラインナップの中でも最も注目度が高い作品『メサイア・オブ・デッド』(73)のワンシーン。
ひとりの女性がスーパーマーケットの一角に群がるたくさんの人を目撃する場面から始まる。そこはどこのスーパーでも見かける、肉売り場。しかし、よく見ると皆一様に青白い顔をしており、生肉をガツガツと貪り食べているではないか! 女性はその異様な光景を目の当たりにし、そっとその場を離れようとする。しかしその時、その青白い顔をした、生きているのか死んでいるのか、そもそも彼らは何なのか全く分からない、とにかく不気味な人々に見つかってしまう。静まり返った無人の店内を走って追いかけてくる不気味な人々から必死で逃げる女性。しかし、逃げ切れず餌食に……という場面だ。

本作は、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(78)より5年も前に制作された、ゾンビ映画の先駆的な作品と言われている、ミステリアスで終始不穏なゾンビホラー。

ゾンビ映画と言えば、スーパーマーケットやショッピングモール。今でこそ定番化しているが、ロメロの『ゾンビ』よりも早くその設定を使った場面であり、また、“走るゾンビ”は近年生まれたわけではなく、1973年の本作で走っていることが見てとれる。ゾンビ映画を語るうえで重要な場面と言えるだろう。本作は、その他にもゾンビたちでほぼ満席の映画館が登場するなど、映画好き必見の作品。是非ご注目いただきたい。

その他の作品は、ジャッロの奇才レナート・ポルセッリ監督による狂気に満ちたエロティックなサスペンスホラー『デリリウム』(72)。『悪魔の毒々モンスター』(84)シリーズを制作したB級映画専門の映画会社トロマ・エンターテインメントの初期作品に位置づけされるホラーコメディ『悪魔のしたたり』(76)の2本あり。変態ホラーの傑作が3本、ここに揃った。

そしてこの度、アートディレクター、映画評論家、サタニストの高橋ヨシキ氏、ゾンビ映画ウォッチャーの伊東美和氏、ジャッロと言えばこの人!映画ライターの山崎圭司氏など、総勢10名のホラー映画を愛する方々から推奨コメントが到着。熱のこもったコメントを是非チェックして欲しい。

 

 

■「ホラー秘宝まつり2024」コメント集(10名分)※順不同・敬称略

鮮血の旗印をなびかせて、ショックと残酷の祭典が今年もやって来た!
銀幕を蠢く異様で異常で異形な者たちに喝采を! その常軌を逸した振る舞いに歓声を!
「常識」の彼岸に浮かび上がる、真の魂の自由を目撃せよ!
ー高橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家/サタニスト)

ゾンビ! 拷問! 殺人鬼! いかがわしくて毒入りの3本立て。観終わったあと、気分がどよ〜んとして胸のあたりがザワザワするやつ。ただのアトラクションムービーじゃない、観るものを傷つけようとする邪悪な映画に震えろ!!
―伊東美和(ゾンビ映画ウォッチャー)

ミニオンの元祖みたいなオーバーオールの悪の手下がゲス可愛い『悪魔のしたたり』を推すつもりだったのに、初見の他2作も面白くて困った。特に詩的な不気味さをたたえた『メサイア・オブ・デッド』はエンドレスで観ていたいくらいお気に入り。これが劇場で観られるんだから最高の夏だ!
―レイナス(「ホラー通信」記者)

恐怖と不安の原風景、猛り狂う愛と衝動、俗悪を極める激臭。異なる属性を持ちながら、最も危険な異端児という共通項で括られる三作が集結してしまった奇跡に興奮でめまいが。いずれも秘宝級ホラーに違いないが、完全にどうかしてる今年のラインナップ、むしろ異常まつりと呼ぶに相応しい。
―涌井次郎(新宿ビデオマーケット店主)

人間50年。ことしの「ホラー秘宝まつり」上映作品も、50年ものの名作揃いだ。いまから半世紀前に、これだけアナーキーで独創的な映画たちがボコボコ生まれていたことに改めて驚く。暑いといえば暑すぎる夏。これら濃厚な作品群に、あえて映画館で浸りたい。
―てらさわホーク(ライター)

1970年代、日本公開の枠からこぼれ落ちてしまった規格外の映画たち。あれから半世紀、今や再現不可能な衝撃の数々が劇場の闇に毒々しく咲き乱れる。遠い過去からの復讐か、奇跡的な甦りの祝祭か。今年の「ホラー秘宝まつり」はひと味違うぜ!
―山崎圭司(映画ライター)

埋もれた傑作『メサイア・オブ・デッド』は極めてシリアスで、台詞も芝居も極上、生肉を食うゾンビ風の怪物も登場し、まるでジョージ・ロメロの監督作のようだ。背筋の凍る傑作で登場したウィラード・ハイクは、13年後に『ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀』で世界的な袋叩きに遭って消える。これが一番、信じ難い。
―ノーマン・イングランド(映画ライター、映画監督、脚本家、セットフォトグラファー)

(原文)An overlooked gem of 1970s horror films, “Messiah Of Evil” could easily be mistaken as having been directed by George Romero: It’s overly serious, has terrific dialogue, strong performances, and – more importantly – zombie-like creatures that thrive on raw meat. But most incredulous of all is that Willard Huyck, who began his directorial career with this wonderful chilling feature, ended it on a yin-yang note 13 years later with the universally maligned “Howard The Duck.”

『デリリウム』は、見た人の人生を狂わす程の魔力を持った映画です! 注意してください!! わたしは狂いました!! でも、見ない人生もありえないので、皆さん覚悟して映画館まで来てください!!
―屑山屑男(TRASH-UP!! RECORDS)

陰惨な拷問と家畜以下の扱いだけで構成された究極の悪趣味ショー。体の芯の底が冷えるほど恐ろしい逃げ場のない絶望。激情のギターサウンドと共に描かれる殺戮劇。それぞれ別方向に尖り切った狂作が地の底から甦る!大画面で致死量の刺激を喰らって酷暑を乗り切ろう。地獄の夏に打ち勝つには、それ以上の地獄を浴びるしかない!!
―人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)

事前の情報を一切遮断して映画を見ることが難儀なこの時代に、ホラー秘宝まつりは今年もやってくる! ふら〜っと見に行って、ガツンとやられてください。
お薦めは『メサイア・オブ・デッド』!後に、盟友G・ルーカスの依頼で大傑作『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の脚本を務めることになる監督夫婦による衝撃のデビュー作! 街が静かに、着実に異様さに包まれていく様子が怖いし、カッコいい! 特に、映画館のシーンは白眉。背後からヤツらが忍び寄ってくるところはセンスが光りまくっている! 僕らの知るゾンビ映画とは全く違うぞ! 覚悟せよ!
―ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)

これらの作品をホラー映画ファンだけが注目するだけではもったいない。いろいろな意味で映画史に残る傑作たちがスクリーンで観られるというだけでも価値がある。8/30よりキネカ大森他にて順次開催の新生「ホラー秘宝まつり」にぜひご期待ください!!また、新潟の高田世界館では8月24日(土)に先行オールナイトを実施。ここでは、「ホラー秘宝まつり2024」の3作品に加えて、ベトナム発のゴアムービー『Kfc』(配給:MAP×Cinemago)の追加上映が急遽決定。配給の垣根を超えてのコラボが実現した!

 

上映作品詳細

『メサイア・オブ・デッド』(73) ※日本初公開

凝った構図や色彩が実にアート!不穏なムード満載の先駆的ゾンビ映画の傑作!!

アルレッティの父親は、ポイント・ドゥームと呼ばれる海沿いの小さな町で絵を描いていた。彼は娘に定期的に手紙を送っていたが、その内容が徐々に奇妙になり、やがて来なくなった。心配した彼女は父を捜しに行くが、町の様子が何かおかしい。アルレッティは父の残した日記を発見、そこにはこの町を侵しつつある奇怪な事態が記されていた…。

全編不気味なテイストのミステリアス・ホラー。ゾンビ映画の先駆的作品で、目から赤い血を流し走る人間に近いゾンビが登場。人肉スプラッター描写はまだなく、アート色の強い実験的スリラーのような斬新な作りになっている。本作の監督・脚本のウィラード・ハイクとグロリア・カッツのコンビは、その後ジョージ・ルーカスに認められ、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)の脚本を経て、『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』(86)の監督・脚本に抜擢された。

 


監督・脚本:ウィラード・ハイク 製作・脚本:グロリア・カッツ

撮影:スティーブン・カーツ 美術:ジャック・フィスク、ジョアン・モシン 編集:スコット・コンラッド 音楽:フィラン・ビショップ

出演:マイケル・グリーア、マリアンナ・ヒル、ジョイ・バン、アニトラ・フォード、ローヤル・ダーノ、ベニー・ロビンソン、エリシャ・クック・Jr.、ウォルター・ヒル

1973年/アメリカ/90分/スコープサイズ/英語モノラル/原題:MESSIAH OF EVIL

© MCMLXXⅢ by A V/M Production. All Rights Reserved.

 

 

『デリリウム』(72)※日本初公開

フェティシズム・SM・レズビアン要素を盛り込んだ、淫靡極まるジャッロ映画!

高名な犯罪心理学者で警察の良き協力者でもあるリュータック教授は性的不能者だったが、妻マルツィアとは深く愛しあっていた。だが教授はそのことを苦悩しつづけ、やがて若いミニスカートの女性をつけ狙う殺人者と化していく。それを知ったマルツィアは、愛する夫への警察の嫌疑をそらすため、自らも犯罪に手を染めていくのだった…。

フェティシズムやSM・レズビアン要素を盛り込んだ、淫靡なテイストのエロス・ジャッロ。謎解きの要素は薄く、徹底した異常性愛を描くことに注力しているため、ツッコミどころ満載だが、意外な展開・異常性・音楽が超刺激的!

 

 

製作・監督・脚本:レナート・ポルセッリ(ラルフ・ブラウン)

撮影:ウーゴ・ブルネッリ 美術:ジュゼッペ・ラニエリ 音楽:ジャンフランコ・レヴェルベリ

出演:ミッキー・ハージティ、リタ・カルデローニ、ラウル・ロベッキオ、タノ・チマローサ、クリスタ・バリモア、クリスティ-ナ・ペリエ

1972年/イタリア/102分/ビスタサイズ/イタリア語モノラル/原題:DELIRIO CARDO

© 1972 G.R.P. CINEMATOGRAFICA

 

 

『悪魔のしたたり』(76) ※日本初公開

悪趣味描写のオンパレード!変態しか出てこない、これぞ変態ホラーの決定版!!

ニューヨークの小劇場で、劇場主のサルデュと彼の忠実なアシスタントのラルファスが、若い全裸の女性への拷問を行うショーを上演する。観客は単に手の込んだ見世物だと思っていたが、それらはすべて本物の拷問殺人ショーだった!

誘拐し監禁した女たちを裸にしてひたすら拷問し殺しまくる変態エログロ映画の決定版。世に数多く存在するZ級映画の中でも本作の変態度はトップクラス!マゾで男色趣味の劇場主、脳みそをストローで吸う変態医師、金の亡者の悪徳刑事などキャラクターもおかしな人間しか出てこない。あのトロマ社が初期に製作した悪趣味でトラウマ必至のトラッシュカルト作!

 

 

監督・脚本:ジョエル・M・リード

撮影:ロン・ドルフマン 特殊効果:ボブ・オブラドヴィッチ 音楽:マイケル・サウル

出演:シーマス・オブライエン、ヴィジュ・クレム、ナイルズ・マクマスター、ダン・ファウチ、アラン・デレイ、アーニー・ピッシャー、ルイス・デ・ジーザス

1976年/アメリカ/89分/スタンダードサイズ/英語モノラル/原題:BLOODSUCKING FREAKS

© Troma Entertainment, Inc.1976

 

 

■映画祭タイトル: 「ホラー秘宝まつり 2024」
■開催時期: 2024年8月30日(金)開催
■均一料金: 一般1600 円(税込) ※各種劇場サービス併用可
■上映作品: ①メサイア・オブ・デッド(73) ②デリリウム(72) ③悪魔のしたたり(76)
■上映劇場
東京:キネカ大森、アップリンク吉祥寺
札幌:サツゲキ/栃木:宇都宮ヒカリ座/千葉:キネマ旬報シアター/名古屋:シネマスコーレ
新潟:高田世界館/京都:アップリンク京都/大阪:シアターセブン/神戸:CinemaKOBE
広島:サロンシネマ1・2/沖縄:桜坂劇場 ほか
※各劇場の上映作品、タイムテーブル、イベント日程等詳細は各劇場HPをご確認ください

■公式サイト:http://horror-hiho.com

■公式X:@horror_hiho

■提供・配給 キングレコード

■宣伝 ブラウニー

★8/24(土) 開演22:00/世界先行オールナイトイベント開催決定 at 高田世界館
①メサイア・オブ・デッド(73) ②デリリウム(72) ③悪魔のしたたり(76)  ④追加上映作品『Kfc』(16) ※特別コラボ決定!
登壇ゲスト(予定):ジャガモンド斉藤(映画紹介人)、山口幸彦・山内拓哉(キングレコード)

 

8月30日(金)より、キネカ大森、アップリンク吉祥寺ほか順次開催

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