【世界最速!!】『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 赤の決意 哀しみのアルテイシア』先行プレミア上映会レポート

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2015年10月17日豊洲PITにて『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 赤の決意 哀しみのアルテイシア』の先行プレミア上映会が行われた。プレミア上映会では安彦良和総監督をはじめ、池田秀一、藩めぐみ、喜山茂雄、沢城みゆき、澤田かおりが登壇し、トークショーも行われた。

当作品は「月刊ガンダムエース」創刊号から連載されていた安彦良和の漫画が原作になっている「機動戦士ガンダム(通称:ファースト)」のコミカライズ作品だ。安彦は「機動戦士ガンダム」の時代からアニメーションディレクターやキャラクターデザイナー、メカニカルデザインなどを担当しており、今回の映像化に際しては総監督を務めた。

物語は宇宙世紀。激動の「1年戦争」を駆け抜けたシャア・アズナブル、またの名を赤い彗星のシャアとその妹、アルテイシア(セイラ・マス)にフォーカスされた作品だ。なぜシャアはあのような狂気に走ったのか。ファーストでは語られなかった裏側の物語が描かれる。ファーストでは主人公であったアムロの視点ではないガンダムはガンダムファンの間から注目を浴びていた。

プレミア上映会では、本編を上映する前と上映した後にそれぞれトークショーが組み込まれていた。前者はキャストのみ、後者は安彦総監督と澤田を交えて行われた。トークショーは劇中に登場する「CLUB EDEN」を彷彿させるセットで、そこに置かれている酒瓶のラベルまで工夫がされているという気合の入れぶりであった。

前半のキャストトークショーでは声優陣が挨拶をし、背中で語る男・池田秀一もこのような場面では打って変わって「通常の3倍速い上映会ゆっくりご鑑賞ください」と会場の笑いを誘った。

後半のトークショーでは、キャスト陣と安彦総監督が姿を見せる。「遠い豊洲まで来ていただいてありがとうございます。僕も遠かったです。埼玉です」と出だしをの挨拶をし、フランクに入った後に「拍手をいただけて嬉しいです」と顔をほころばせた。ガンダムの制作に関しては喜山が他のメンバーが和気あいあいと話す中で一人だけ緊張した面持ちで語っていた。表情からは読み取り辛いが相当緊張していたとのこと。「二代目が声優にとって一番つらい」「(ランバ・ラルの配役が決定して)寿命が10年くらい縮んだ」と話した。だがその後に自身の役柄に関して「強さもあり、弱さもある役」と語り、その仕事は決して間違っていなかったことを表していた。池田と藩はそもそも10年来の知り合いということで、昔話にも花を咲かせつつ、沢城からの「イチャついてる」発言でトークを盛り上げた。沢城自体、声優として多くの作品に出演し、いくつものメインをこなしてきた。そんな彼女ですらも「機動戦士ガンダム」という古くから続く根強い作品についてはその大きさを感じていたことを漏らした。藩は自身の演じるセイラのことをこう語った。「周りの大人のやっていることに振り回された子だったと思う」と。

トークショーの中でガンダムという世界観がむしろ時代劇であり人間ドラマであることに触れられ、そこからしても子供であるセイラが動乱の世に巻き込まれて成長していく様も藩の言ったセリフには深い意味が感じられた。途中、劇中にてクラウレ・ハモンの歌唱シーンを担当した澤田が登場。劇中歌の生ライブが行われた。本編では英語歌詞のみとなっているが、先行プレミア上映会特別仕様の英語と日本語歌詞を交えたものだった。観客はハモンに重ねてその歌を聴き、自身を投影して聴き入っていた。

終始キャストのプライベートなやり取りや作品について大いに笑いもあり考えさせることもあった本イベント。正式に映画館で公開されるのは10月31日からとなる。是非その目でファーストの裏に隠された「宇宙世紀」の真実を見てもらいたい。

[取材:岡本祥平]

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア』
10月31日(土)~11月13日(金)2週間限定 全国15館イベント上映!
配給:松竹 (C)創通・サンライズ
公式HP:http://www.gundam-the-origin.net/world/02.html

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