映画『起終点駅 ターミナル』完成披露会見レポート

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11月7日(土)より全国公開となる映画『起終点駅 ターミナル』。北海道・釧路で約1ヶ月という時間をかけ撮影し、ついに完成を迎えた本作を引っさげ、佐藤浩市さん、本田翼さん、中村獅童さん、和田正人さん、篠原哲雄監督が完成披露会見に登壇した。

「人は自分勝手な想いを持ちながら、傷つき、また救われる。そういう想いを繰り返して生きているという事を描いている作品です。」と挨拶した佐藤さんは、今回物語を動かす相手役として本田さんがキャスティングされたことを知った時の気持ちを「やばいかな、大丈夫かな、と(笑)。一抹の不安がありました。」と告白。しかし、「この役はいかにも不幸そうな女優さんがやるというのはちょっと違うと感じた。本田さんだからこそよかったんじゃないか。」とその起用に間違いはなかったと話し、対する本田さんは佐藤さんのコメントに笑顔を返しながら、「安心しました(笑)!この歳で佐藤さんとお芝居をさせていただけるという事は本当に幸せな経験だったと思います。」と、佐藤さんとの共演に大きな喜びを感じている様子だった。

この日は映画のテーマにちなみ、それぞれの人生を変えた運命の出会いを告白してもらうことに。本田さんが「この作品と佐藤さんとの出会いが大きかった」と明かす中、少し照れた様子を見せた佐藤さんは「翼のような若い子達に出会って、自分が教える立場になった。そんな風になったのは親父の影響が大きいと思います。」と父・三國連太郎さんの名を挙げていた。

【ストーリー】
北海道の旭川で裁判官として働く鷲田完治(佐藤浩市)のもとに、学生時代の恋人・結城冴子(尾野真千子)が被告人として現れる。彼女に執行猶予付きの判決を与えた完治は裁判後、冴子が働くスナックに通い逢瀬を重ねるようになるが、かつて愛し合った男と女の再会の時間は限られていた。2年の北海道勤務を終え、妻子の待つ東京へ戻る日が近づいていた完治だったが、彼はすべてを捨てて冴子と共に暮らしていこうと決める。けれど、冴子はその想いに応えることなく完治の目の前で自ら命を絶ってしまうのだった。それから25年。完治は誰とも関わることなく釧路で国選弁護人としてひっそりと生きていた。それは まるで愛した女性を死に追いやってしまった自分自身を裁き罰を課すようでもあった。そんなある日、弁護を担当した若い女性、椎名敦子(本田翼)が完治の自宅を訪ねてくる。ある人を探して欲しい という依頼だった。個人の依頼は受けないと心に決めて生きてきた完治だったが、家族に見放され 誰にも頼ることなく生きてきた敦子の存在は、ずっと止まったままだった完治の心の歯車を少しずつ 動かしていく。敦子もまた完治との出会いによって、自分の生きる道を見出していくのだった。そして、人生の終着駅だと思っていた釧路の街は未来へ旅立つ始発駅となり、2人それぞれの新しい 人生が動き出そうとしていた。

『起終点駅 ターミナル』
11月7日(土)全国ロードショー
出演:佐藤浩市、本田翼、中村獅童、和田正人、音尾琢真、泉谷しげる、尾野真千子
原作:桜木紫乃「起終点駅 ターミナル」(小学館刊) 
脚本:長谷川康夫
監督:篠原哲雄
主題歌/「ターミナル」My Little Lover(TOYSFACTORY)
配給:東映
(C)2015桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会
公式HP:http://www.terminal-movie.com/

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