WOWOWでは9月20日より、元読売新聞記者でジャーナリスト・清武英利氏によるノンフィクションを原作にした、社会派ヒューマンドラマ「連続ドラマＷ しんがり～山一證券 最後の聖戦」【毎週日曜よる10:00 第1話無料放送】をスタートさせる。放送直前となった9月14日には、東京・時事通信ホールにて主演の江口洋介、共演の萩原聖人、勝村政信、矢島健一、そして若松節朗監督ら登壇の第1話完成試写会が行われた。
物語の舞台は、1997年11月に自主廃業を発表した山一證券。その要因となった2,600億円もの簿外債務は、いつ、どのように生まれ、どのように隠しつづけられたのか。役員までもが山一という沈没船から逃げ出す中、最後まで会社に踏みとどまり、真相究明と顧客への清算業務を続けた社員たち“しんがり”がいた……。
業務監理本部本部長・梶井役で「連続ドラマW パンドラIII 革命前夜」以来約4年ぶりに同枠ドラマ主演を務める江口は「非常に熱量のあるドラマ、根性のある男たちの熱いヒューマンドラマになった」とアピールしながら「原作自体が重厚なヒューマンドラマで、それをどのように台本に落とすのか楽しみだったけれど、台本を開いたら猛烈な量のセリフがあった。夏の撮影ということもあって、“今年の夏は眠れないぞ”と思った」と大役を振り返った。
劇中では“聖戦”に挑むリーダーという役どころだが「40代で会社が破たんしたら、次の職場を探すのが普通」と、梶井という人物の決断の凄さに敬意を表した。「僕は中間管理職の孤独の厳しさは知らないけれど、彼らの行動は会社愛からくる正義を超えたものだと思った。一昔前は、皆で会社という同じバスに乗れば定年まで行けたけれど、今はその時代とは違う方向にある。だからこそ、訴えるものがある」と共感を熱く寄せていた。
梶井の右腕的存在・監査部の瀧本役の萩原は「実際の“しんがり”メンバーの皆さんが誇りを持って最後まで戦ったように、僕らも最後まで誇りを持って作品を作り上げる事が出来た」と完成に自信。それでも「本当の自分はエリートという程のガラではないので、あたかも自分が考えたように演じたけれど、全て監督の演出通りにやりました……」と照れ笑い。梶井と同期の林役の勝村は、社会人経験もある事から「“しんがり”の行動は普通では考えられない。家族や生活のために次の会社を探すのが優先順位としてトップに来るはずが、それをせずに、最後まで会社に残って戦ったわけですから……信じられない」と知られざる実話に驚いていた。
営業考査部の中西役の矢島は「撮影は朝早いし、ロケ地も遠いし、暑いし、現場にはおじさんしかいないし……」とぼやいて笑わせるものの「台本を読んだ時はあまりにも複雑に込み入った話だったので伝わるかどうか不安だったけれど、完成版を観てその不安も消えました。わかりやすくて面白い。いい出来になりました」と力作誕生に満足げ。映画『沈まぬ太陽』など社会派作品に定評のある若松監督も「先週はずっと江口君がヘリコプターにぶら下がって頑張っていましたが、今回は別の作品です。でも戦うのが似合う俳優なんですね」と先週末に公開された映画『天空の蜂』を引き合いに出して江口をイジルも「戦う姿勢が似合う俳優陣が集まってくれた。この連中が頑張ってくれたからこそ、いいものが出来た」と納得のキャスティングに頷いていた。
日曜オリジナルドラマ
「連続ドラマＷ しんがり～山一證券 最後の聖戦～」
9月20日（日）放送開始 ≪※第１話無料放送≫
毎週日曜22:00～ＷＯＷＯＷプライムチャンネル・60分枠☓6話（6週）
製作著作：ＷＯＷＯＷ 制作協力：共同テレビジョン
公式HP：http://www.wowow.co.jp/dramaw/shingari/
(C)WOWOW
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